20代~30代のキャリアを考えるブログ

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大手メーカーからデロイトトーマツコンサルティングへ第二新卒での転職体験談「日系大手は優秀な人が埋もれる」

アクセンチュアとならび大手コンサルの一角を占めるデロイトトーマツコンサルティング。採用市場においても中途、新卒ともに影響力をもっている。今回、メーカーからデロイトトーマツコンサルティング(DTC)に第二新卒として転職を果たした方に取材を実施した。

メーカーのコーポレート部門では意義が見出せなかった

-経歴を教えてください。

都内の大学を卒業後、新卒で日系大手メーカーに入社しました。そこでコーポレート部門に所属して2年ちょっとの勤務を経て第二新卒でデロイトトーマツコンサルティングに転職しました。転職ではコンサルティング業界を主に見ていました。

-転職した理由はなぜでしょうか?

3点あります。1つ目は、コーポレート部門でやっていた仕事が今後のキャリアにあまりつながらないと感じたからです。詳細は話せませんが、業務内容は社内のなかでしか使えないスキルしか身につかず、業務を通して、自分の仕事に意義が見出せませんでした。

2つ目はコンサルや総合商社にいった友人の方がスキルや知識が身についていると感じたからです。商社でも決算業務に携わっていると今後につながる知識を身につけていました。

コンサルで働いている友人は、コンサルタントとして活躍しており、社内のことしか知識がついていない自分とは大きな差を感じました。

3つ目は、現場を知らず、コーポレート寄りの仕事をしていたため、実際のビジネスの現場にもっと触れてみたいと思ったからです。コンサルであればクライアントのビジネスにより深く関わることができるので、現場感を知る機会ができると感じました。

総じて、どちらかといえば前職に対してのネガティブな理由が先行していたかもしれません。

コンサル中心の転職活動

-コンサルはどこを受けたのですか?

マッキンゼー、ボストンコンサルティンググループ、ベインアンドカンパニー、A.T.カーニー、ローランドベルガー、Strategy&、ドリームインキュベータ、アーサーディーリトル、アクセンチュア、デロイトトーマツコンサルティングと一通りのコンサルティング会社を受けました。

-受けた結果はいかがでしたか?

ます、書類でドリームインキュベータとアーサーディーリトルは落ちました。アーサーディーリトルは理系人材を採用したいからでしょうか。ドリームインキュベータについては落ちた理由は分かりません。

その後の筆記試験ではマッキンゼーとベイン、Strategy& に落ちました。手ごたえがなかったわけではないですが、計算ミスや英語でうまく問題を理解できていなかった部分もあり全体的に対策不足だったかもしれません。

結果的に5社面接に進みました。まずボストンコンサルティンググループを受けました。高熱で面接に向かったこともあり、あえなく撃沈しました。

ボストンコンサルティンググループの面接の内容は、絵を見せられ、矛盾している点とその内容を指摘する、といった形式でした。四則演算をその場で答える問題もありました。事前に転職エージェントから教えてもらった内容でしたので冷静にできましたが、コンディション不良でなければと悔やまれます。

次に A.T.カーニーの面接では志望理由を聞かれた後、フェルミ推定がありました。フェルミに関してはアニメ領域に関する市場規模推定でした。事前に市場規模を知っていたこともあり、答えが頭の中でちらついていました。

回答を知っていたので、それに対応するように、積み上げ式で計算式を立てていったのですが、回答した内容と自分が立てた式に乖離があり、その矛盾を突かれました。回答をしっていたが故にそれに合わせようと答えを作っていったのが間違いでした。

きちんと要素分解をして、そこに1つ1つ数字をあてはめて答えを出さないと、ただ知っている市場規模だけ言っても失敗します。

ローランドベルガーはコンサルタントとの相性が悪かったのか、議論している内容が嚙み合わずお互い主張しているだけに終わった気がします。

ローランドベルガーのコンサルタントは優秀に感じなかったのと、コンサルティングファームの中でコンサルタントが疲弊しているように感じました。

さらにアクセンチュアに関しては、最終面接で落ちてしまいました。アクセンチュアはフェルミ推定の面接をしましたね。携帯電話のとあるブランドの市場規模と流通台数を推定しました。また、家電業界がAIを搭載した際の市場規模がどうなるかという推定でした。

どちらもある程度想定済みの内容だったので十分に対策できました。

その後、通常の面接がありました。対策が十分にできていない質問がきて、面接の評価が芳しくなかったようです。特に前職の仕事の話を深堀されました。前職の部長クラスの目線で物事を考えていかないと回答できないような質問でした。

普段、そのような目線で考えていなかったので、大きな視点で会社の事業をみることがうまくできず答えられませんでした。

通常よりも面接が1回多かったのですが、結果落ちました。最後はカルチャーが合わないから落ちたというフィードバックをエージェント経由で受けました。

次に内定したデロイトの面接です。デロイトではまず、志望理由を聞かれました。さらにどういうコンサルタントになりたくて、どういうプロジェクトをしたいかという内容と、仕事をしていて失敗したことを聞かれました。

その面接に通過するとケース問題が出てきました。ケースの内容はやや倫理観を問うような内容であり、答えが比較的出しやすかったので難なく答えることができました。

最終面接は意思確認の場でした。入社して何をしたいかを聞かれました。
印象的だった質問は、本当にキャリアリセットしていいのかと聞かれたことでした。「2年ちょっとのキャリアがリセットされ、異業種でのチャレンジになるが問題ないか」「テクノロジー領域習得のためIT関連のこともするが大丈夫か」などと聞かれました。

早く決断できて良かった

-転職活動を振り返りいかがでしょうか?

前職に留まっていたとして、このままではだめだ、じゃあ、自分のキャリアこうすべきだよねということを考えて、自分から行動できたことがよかったです。

前職のままだと、市場価値がただ下がり続けるだけで、転職できなくなってしまいそうでした。今後コンサルタントとして活躍できれば、少なくとも何かをすることを選べる立場になれるようになると考えています。

面接が得意ではなかったのですが、ケース面接は時間をかければうまくなるなという実感をもてました。受ける順番は考えておかないといけないと思います。

週4社くらい面接を詰め込んだ週があったのですが、各社ごとの対策が十分にできなかったので全社落ちたことがあり、反省しました。時間を空けすぎてもいけませんが詰めすぎてもいけません。

自身の疲労度を考えて転職活動をする必要があります。

-面接は何時から行いましたか?

夜19時以降にやってもらいました。筆記試験もほとんど夜だったと記憶しています。

ただし、最終面接等のパートナーが面接にくる面接になると時間は指定されるので日中になることもあります。パートナー以外の面接だと対処してくれるので交渉しましょう。

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転職エージェント選びも重要

-転職エージェントは何人会いましたか?またどのように探しましたか?

6社ほど会いました。まずはリクルートエージェントに登録し、リクルートエージェントの方にお会いしました。次にビズリーチに登録して小さい会社からコンサル専門の転職エージェントにも会いました。

コンサル専門の転職エージェントは、対策方法から業界の状況、および個社の状況を知っていて非常に信頼できました。

-ダメなエージェントはどのような転職エージェントでしたか?

面談に行ったときに、会社や業界説明があったのですが、EYだけその説明から抜けていました。なぜBIG4の説明なのにEYが抜けているのか聞いたら、実はEYは営業しても案件がとれていないから表から除いていたようです。

仮に紹介できなくても業界説明に入れておくべきだと感じました。

他社でもベイカレントをやたらおしてくると思ったらベイカレントに在籍する転職エージェントであるといったことや、トップファームの案件は全然持っていないなど、会社の都合で受けるのが制限される転職エージェントは信頼できませんでした。

-リクルートエージェントはどうでしたか?

担当者が良かったのですが、仕事の都合で海外出張により転職活動を休止したので連絡をとらなくなりフェードアウトしてしまいました。リクルートエージェントの転職エージェントは1人しか会っていませんが良い方で、人の話を聞く力を持っていました。。

案件の数が多いし、実際に求人を紙に出力してもらい、紹介可能である予数がよくわかったので全体的に対応がよかったです。そのためタイミングが惜しかったなと感じます。

-第二新卒として転職活動をやることへの不安はありましたか。

不安はありました。不安はもちろんあったのですが、このまま会社で埋もれてしまうリスクと、転職先で活躍できないかもしれないというリスクの双方を考えた結果、会社に残る方がはるかにリスクだと感じられました。そのため転職を決意しました。

日系では優秀な人が埋もれる

-日系大手に在職していましたが、企業として良くないなと思うところはどういった点でしょうか。

まず社内の雰囲気ですね。優秀な人は活躍していて、淘汰されるような環境ではないのですが、全員で和気あいあいというチームプレイのような雰囲気を悪い意味で感じました。

いい意味でのチームプレーではないのは、できない人やさぼっている人の仕事が、仕事のできる人に集中してしまっているからです。みんなで助け合おうといいつつ、仕事を一生懸命やる人が損する仕組みになっています。

何かをするとなったときに、仕事を実際に実行するまでのフェーズに入る段階で腰が重たくなります。行動できる人に負荷をはさんでいるようにしか思いませんでした。また、給料が低いです。

-超大手企業なのに給料が低いんですね。

30歳で500万ちょっとなのでかなり低いですし、都内に1人暮らしも厳しいです。

-退職にあたっては周りの人から何か言われましたか?

上司に退職を伝えたところ、出るリスクについて説明されました。これまで、会社にいて蓄積されるものがリセットされてもったいないといったような内容でした。私からすると会社に残ることこそがリスクだと感じました。

社内における昇進も、社内のシステムが使えるようになっていて、年数を重ねているからこそ昇進できています。完全に年功序列の世界で、会社に与えられた枠で昇進しています。ビジネスができるからといった実力的な理由で昇進するわけではない会社でした。

-ほかに会社に対して良くないことはありましたか?

新人を育てる雰囲気に疑問を感じました。新人は色々な部署にいきます。スペシャリストを育てるわけではなく、ジョブローテーションを繰り返すと社内でしか使えない人材になってしまい、会社でしか使えない人材になってしまうと思いました。

優秀層は会社から抜けていく

-働いていた会社はなくなると思いますか。

数十年後に会社がなくなるとは思っていません。大手企業ですし、仕事もありますし、市場から需要のある仕事をしています。

一方で、昔に比べ人材の質は確実に下がっていると思いますし、優秀な人から抜けていっているので、徐々に会社は弱体化していくとは思います。

-優秀な人は辞めているのですか。

同期だけみても、大手だと総合系のコンサルティングファームやリクルートといった企業に転職しています。

技術職の人は、WEB系ベンチャーや大手企業の技術職に転職できていました。技術のある人は転職できています。ただ、全体でみると大手に行く人は一部で、あとは聞いたこともない企業に転職している人が多い印象です。

同期で優秀な人は自分から学び新しい技術を習得するなど行動を起こしています。能力的に優れていたと思う同期も結局転職しましたが。同期の離職率は2年の時点で1割と、それほど辞めていません。

-同期で辞めようという話はでないのですか。

辞めようという話は多いです。仕事がろくにないなど、さすがにまずいなという印象があるのでしょう。実行まで移す人は少ないです。結局最後はなんとかなると思って文句だけ言って行動する人はいないですね。

やりたいことがないから、大多数は今のままでいいといっています。不安な人はすでに行動を起こしています。

選択肢を広げるためのコンサル転職

-転職の話にもどりますが事業会社は考えなかったのですか。例えばリクルートです。

事業会社は考えませんでした。確かにリクルートは転職の選択肢に入らなかったわけではないですが、リクルートはコンサルに転職した後でもいけるなと感じました。なんとなくですけど。

コンサルは若いうちでないと適応や転職が厳しいのでできるだけ早い段階、今回だと第二新卒で入るのが良いと感じました。

-年収はどれくらいアップしましたか?

150万円程度アップしました。数年して昇進したらもっと上がるので期待しています。

-年収交渉はしましたか?

第二新卒は年収が決まっていたので年収交渉はしていません。

-デロイトのよかったところはどういうところですか?

他のファームとの比較になりますが、コンサルタントが親しみやすかったです。どうしても他ファームだとプライドが高そうで親しみにくく話しづらかったです。コンサルタントという特性かもしれませんが。

デロイトは議論を活発にさせるために回答を引き出せる面接の印象がよかったです。フィードバックをもらったり、もっといいアイデアをだすためのヒントを与えてくれたりといったところです。

-コンサルの企業間の違いはどうやって調べましたか。

企業名で検索して数十のサイトを読みました。あとは2chを読みましたし、ビズリーチ等の転職サイトに登録して情報収集しました。

ただ、カルチャーなどは結局自分で会って学ぶほうが効率がよいです。自分でインプットして自分の言葉でこの会社はこんな会社だなと理解するのが良いと思います。コンサルに限った話ではないと思いますが。

-転職活動においてコンサル間の違いを認識しておく必要はありましたか?

必要ないですね。企業間の違いは問われなかったです。カルチャーに合わなければ落ちるのでコンサル間という意味で企業間の違いを理解する必要はないと思います。その分、志望動機作成やケース対策といった努力は必要です。

-受かるためにどのような準備が必要ですか?
まずはケースをしっかりやることが重要です。そして、志望動機、志望理由が聞かれますので基本的なところから念入りに準備しておくとよいでしょう。

ケースは日頃からの対策を

-まずケース対策について伺いたいです。ケース対策はどのように行いましたか?

ケースの対策は、本を一通り読みました。4冊ほどですね。仕事が暇だったので業務中に対策する時間がありました。

目に入ったものの市場規模を計算して答え合わせする感じです。ビルが目に入ったら日本にあるビルはどれくらいだといった感じです。自分で問題を設定して解くことを繰り返しました。

また様々な視点から計算して、供給側、需要側といったアプローチを試していきました。50,60問をやっていくとフェルミ推定が十分にできるようになり、自分のなかで体系化されたメソッドができていきました。

-フィードバックはもらいましたか?

3~4人ほど練習に付き合ってもらい友人や知り合いのコンサルタントに話しました。
転職エージェントにも対策をしてもらい、逃してしまいやすい視点を教えてくれました。

-フェルミ推定のコツがあれば教えていただきたいです。

2点あります。1点目は視点を漏らしていないか。いわゆるMECEです。

市場規模を推定するときに、to Cのような人たちだけでなくto Bといった普段エンドユーザーに見えないところも市場規模に貢献しているときがあるので、そこを漏らすと正確な推定ができません。それだけでいいの?と何度も問い直すことが重要です。

2点目ですが、ケース問題で売上を伸ばすときに、外の視点をもつことです。外の視点とは現状で浮かぶ簡単なアイデアだけでなく一歩引いて、他のやりかたはないか考えることです。

スタバの売上を伸ばすとしたら、客数×客単価だけではなく、店舗以外の売上を何かアライアンスを組んでできないかといったところです。

あと、コツではないのですが、対策本でインプットはしておかないといけません。インプットに時間を相当割いて、量をこなしているから単純に結果につながったと思います

-志望理由、志望動機についてはどのようにつくりこみましたか。

自分で文字に落とし込んで考えて作り、さらにしばらくおいて読み直して、といったフローで改善点を都度出していき回答を仕上げました。

志望動機や志望理由は対策を特にしてもらったわけではないですが、面接でひっかかることはほとんどなかったと思います。

-転職活動をばれないようにするためにがんばったことは?

ばれても問題ないと思っていました。残業時間が少なく、月の残業時間が1時間を切っていたので時間は十分にありました。周りの人も同じような状況だったので自分だけ残業時間が短いということもありませんでした。

会社に頼らないキャリアプランを

-日系大手事業会社からコンサルに転職を検討している方にメッセージはありますか。

出ることに不安はあると思うが、会社が何とかしてくれるという風に考えるのはやめたほうがいいです。会社はあなたに興味ないですし、自分のことは考えないといけないです。

自己責任ですので、必要だと思ったら今動かないといけないと思います。転職サイトにまずは登録して転職エージェントにあっていくのがまずはいいと思います。

-ありがとうございました。

編集後記

デロイトトーマツコンサルティングに日本の大手企業から転職した方に取材を実施した。実際に行動して、動く人はかなり少数派というのは外資系企業にいる人たちとはかなり対局にあると感じた。

結局、危機感をもってどれだけ行動できるか。そして危機感をもったら今動かないといけないのだと強く感じた取材だった。

今から行動できることとして転職サイトの登録があったがビズリーチにはぜひ登録してほしい。
また、今回名前があがっていたリクルートエージェントも利用してほしい。コンサル転職であればアクシスコンサルティング等もおすすめしている。総合系コンサル転職には強い会社である。

またもっと幅広く見たい場合は、ビズリーチに加えてキャリアカーバーも利用してほしい。求人数も多く使いやすい。

今日は以上だ。