キャリア相談室

転職エージェント高野秀敏氏が語る「第二新卒の転職のポイント」

今回は、ベンチャー企業への転職で、若手クラスから管理職・CXOクラスまで数々の転職支援実績のある、キープレイヤーズの高野秀敏氏に、第二新卒の転職についてお話をうかがった。

転職エージェントとして約20年間、多数の求職者を支援してきた高野氏のお話は必見である。

高野氏はビズリーチ上でもよくスカウトをされている。ビズリーチは他の転職サイトと異なり、成功報酬型の優秀な転職なエージェントが積極的に利用している。

よって、他の転職サイトにはない、非公開や限定の優良な求人の情報を得ることができるので、まずは登録してみてほしい。

ビズリーチ以外と併用を進めたいのは、幅広い求人を取り扱っているリクルートエージェントだ。第二新卒向けの案件やベンチャー求人も多いので、活用すると良いだろう。

1999年から転職支援を実施

ベンチャー企業支援、人材紹介をされるまでのご経歴を教えてください。

1999年にインテリジェンス(現在はパーソルキャリア株式会社)に入社しました。優秀な社員が多く、大変刺激のある環境でした。例えば、下記のような方々がご活躍されていました。

  • 株式会社アトラエ 代表取締役 CEO 新居 佳英さん(1年上)
  • 株式会社サイバーエージェント代表取締役社長 藤田晋さん(2年上)
  • 株式会社USEN-NEXT HOLDINGSの代表取締役社長CEO 宇野 康秀さん
  • 株式会社U-NEXT 取締役副社長 COO 島田 亨さん
  • 株式会社サーキュレーション 代表取締役CEO 久保田 雅俊さん
  • 株式会社MyRefer 代表取締役社長 鈴木 貴史さん
  • 株式会社 ビースタイル 代表取締役会長 三原 邦彦さん

パーソルグループ(旧インテリジェンス・テンプスタッフ)出身の起業家・経営者一覧

成長マーケットだったこと、その中でも特に成長できそうな企業であったこと、経営者や経営メンバーや一緒に働く人に強い魅力を感じていました。

当時、有料職業紹介は正式に国から認められていなかった時代です。「紹介業をやる」ことはよくわかっていなかったが、「面白い人たちとやる」ことを重視して、両親の反対を押し切って入社しました。

入社後に大きなギャップはなかったです。「休まず働こう」と思っていましたが、案外休んでいる人も多かったですね。

離職率は高かったですが、当時のベンチャーはどこもそうでした。

独立のきっかけはドリコム内藤社長

2005年にインテリジェンスから独立されたんですね。

独立した理由は、当時京都大学にいた、株式会社ドリコム代表取締役の内藤裕紀さんから、手伝って欲しいと言われたからです。ちょうど、友人の吉田浩一郎さん(株式会社クラウドワークス創業者、代表取締役社長兼CEO)もそのタイミングにドリコムに入社していました。

今でこそ、東大卒の方もスタートアップにジョインする時代になりましたが、当時は異端でした。出来立てのベンチャー会社だったことと、京都という立地もあって、その時はお手伝いすることが難しかったです。

「これから、第二のインテリジェンスのような会社が出てくる」と感じ、そのような会社を見つけて応援していきたいと感じました。それが独立を決断したきっかけです。

投資家目線でスタートアップを見極める

高野さんの転職支援の特色を教えてください。

最大の特徴は、スタートアップに強いことです。特に、資金調達をしているスタートアップや、オーナー会社で経営者の意思決定が早い会社が多いですね。

自分は投資家なので、投資家としての目線で、今後業績が伸びそうな会社を見極めて開拓しています。

数百以上の会社とお付き合いがありますが、自分が注目している数十社に特に注力して紹介しています。VC(ベンチャーキャピタル)にLP出資しているので、その情報で企業を開拓しているのが強みですね。

また、年収に関する知見は誰にも負けない自信があります。これまで多くの企業や候補者の年収を拝見してきました。転職を検討している方にお話をお聞きし、「高すぎる」から「安すぎる」まで、5段階で今の年収を査定しています。査定の結果、現在の年収が高すぎる人は転職しない方が良いですし、反対に安すぎる人には転職をおすすめしています。

適切な年収のアドバイスを実施

最近では、企業からも社員の年収を査定してほしいと言われることも増えました。要は、「内定を出す際に、どのくらいの年収でオファーするべきか」「社員の給与はどのくらいの年収水準が妥当か」などのアドバイスをしています。

最近活発化している、第二新卒の転職市場について教えてください。

今は売り手市場なので、第二新卒の方でも転職しやすい環境です。「転職したい」と思っている第二新卒の方はチャンスです。

中長期的に見ると、2020年の東京オリンピックの前後に不景気になる可能性もありますが、そうなるとまずは第二新卒の求人が一気に減る可能性が高いです。リーマンショックの際も、新卒採用を止める会社は少なかったですが、多くの企業が第二新卒の採用を停止しました。

転職を決めている方も、まだ転職するか迷っている方も、まずは情報収集は始めたほうが良いと思います。ビズリーチリクナビNEXTなどのサイトに登録して、どのようなチャンスがあるのか、確認した方が良いでしょうね。

「辞めるなら早く辞めた方がいい」のはなぜか

第二新卒の中でも、どういう方に転職をお勧めしていますか。

今いる業界や業種に関わらず、多くの方にチャンスがあると考えています。なので、特定の業界や業種にいらっしゃる、という理由で転職を勧めたり止めたりはしていません。

ただし、「辞めるのであれば、早く辞めた方が良い」ということは強く勧めます。なぜなら、その会社でしか通用しない、固有のノウハウばかり身につくことが多いからです。

「新卒入社して、1年しか経験がないから評価されない」などということはありません。新卒入社した会社で、何も得られずに時を過ごすデメリットの方がはるかに大きいです。新卒で入ったら3年は勤めなければならない、という通説は必ずしも正しくありません。ともかく早めに行動することです。

成長している企業、業界を目指そう

転職を希望しているが、第二新卒でどのような会社に行くべきか悩んでいる読者が多いです

キャリア作りの基本は「成長すること」です。

まずは、成長している業界や会社に行きましょう。自分が所属している業界や会社が伸びないと、自分自身のキャリアパスを作りようがありません。

日本は、ご存知の通り、現在低成長です。なので、普通の会社で普通に仕事をやっていると、自分の成長は止まってしまいます。

もちろん、「伸びている会社に入って恩恵を受けよう」という受け身な気持ちではいけません。「伸びている会社を、自分が入ってさらに伸ばすぞ」という気概で転職し、努力するのがベストです。そして、自分自身を大きく成長させることを目指してください。

なぜ、大きく成長することが必要なのでしょうか。

日本の会社は、中途採用でベテラン社員を採用したがりません。よっぽどの実力がなければ、35歳以上で転職することは困難でしょう。残念ですが、ほとんどの人は若いうちに動かなければ、自分が働く環境を選択できない、今いる会社に居続ける人生になってしまいます。

そうならないためには、なるべく若い内に成長し、経験、実績、スキルを身につけ、自分がスカウトされる人材になることを目指すべきです。

第二新卒で行くなら大手よりベンチャー

どのような会社を選び、成長していけばいいでしょうか?

特に、転職経験のない第二新卒の方には、はじめから応募する企業を絞りすぎずに、視野を広く持つことをお勧めします。

まず気をつけてほしいのは、人材会社から提示される求人票に書いてある内容に、引っ張られすぎないことです。

なぜなら、求人票は人材会社が、応募を促進する目的で書いています。ですから、求人票の出来の良し悪しで、会社の良し悪しは判断できません。

同様に、投資家が推している会社が、働く個人にとって良いかどうかもわかりません。

もちろん、求人内容にまったく興味がなければ応募する必要はありませんが、幅広く企業を見た方が良いです。そのためには、ともかく会社や社員を自分の目で見て確かめることです。行動量が大事です。

また、「大手に転職すべきか、ベンチャーに転職すべきか」という質問をよく受けますが、私は、大手企業から大手企業に転職することには意味がないと感じています。

大手企業から大手企業に転職し、その後、大成功した人に会ったことがありません。大手企業はプロパー(新卒で入社した社員)の方が出世しやすいらです。

せっかく転職するなら、ベンチャー企業に行った方が良いと思います。

第二新卒の転職希望者には、どんな行動から始めることを勧められますか?

まずは転職サイトへの登録で、自分の転職市場における価値を見極めましょう。

自分の市場価値は、オファーが来るかどうかで見極めることができます。ビズリーチやLinkedin、リクナビNEXTなどに登録してみて、「企業や転職エージェントからスカウトが来るかどうか」を確認しましょう。

ツイッターで匿名アカウントを作成し、自分のプロフィールを簡単に書いてみて、「転職を考えている」と書いた時に、どれくらいコメントがつくのかを試すという手もあります。

どちらにせよ、「他者からの客観的な評価を知る」ことがポイントです。

転職を考えているのに何も行動を起こさない方が多いですが、転職サイトに登録することはリスクフリーです。お金もかからないし、バレません。ぜひ行なった方が良いです。

ちなみに、友人と一緒に同じ転職サイトに登録すると、自分と友人のスカウトの件数や内容が異なるため、より客観的に自分の立ち位置を知ることができるのでおすすめです。

「転職に失敗はない」理由

最後に、第二新卒の方へのアドバイスをお願いします。

現在、転職市場は売り手市場なので、大きなチャンスです。特に、少子高齢化が進んでおり、若い人が足りないので、若い人にとっては大きなチャンスがあります。

転職するにしても転職しないにしても、行動してみた方が良いです。転職には失敗はありません。次の会社で苦労したとしても、良い経験になりますし、いずれ評価される可能性が高いです。

積極的に行動をしても損をすることはありません。すべての方に、積極的な行動をお勧めしたいです。

なお、転職活動をする上では、肯定的なものの見方や柔軟性や素直さが大事です。

物事を肯定的に捉える人しか信頼されないですし、周りの人と気持ちよく働くことはできません。批判的な人やネガティブな人はうまくいきません。

第二新卒の方の相談も積極的に乗っているので、相談してください。

編集後記

いかがだっただろうか。第二新卒で転職を検討している方には大変参考になったと思う。

ベンチャー転職支援では有名な高野秀敏氏にお話を伺った。高野氏に相談したい方は、こちらのサイトからご相談してほしい。

また、高野氏はビズリーチ上でもよくスカウトをされているので、ぜひビズリーチに登録してご覧になっていただきたい。

ビズリーチ以外と併用を勧めたいのは、幅広い求人を取り扱っているリクルートエージェントだ。第二新卒向けの案件やベンチャー求人も多いので、活用すると良いだろう。

ベンチャーに行く前にコンサルを経由したいという人であればアクシスコンサルティング、高年収の企業に特化して情報を得たいという方はJACリクルートメントで話を聞くのも良いだろう。

今日は以上だ。

2019年11月の転職トレンド

企業は10月に下期の採用を終えて体制が整い、今の時期は求人情報としては凪の状況であるという向きもある。11月の採用決定者数は、数字としては低調になっているのが事実だ。

転職希望者も、上半期末や下半期初の繁忙期を終えて一息つき、転職活動をなかなか始めない。実際に、転職メディアの閲覧数は、11月は決して多くない。

だからこそ、実は、11月に転職活動を休む、年末年始休みまで転職活動を始めなくていい、というのは誤りだ。管理職や、チャレンジングなポジションの転職を望む人がいれば、少なくとも情報収集は、確実に11月から開始したほうがいい。

日本の企業の多くは3月決算だが、上期の業績の着地結果が固まるのは今、11月の始めである。企業側では、業績の着地結果を踏まえて事業計画を修正し、下期の業績達成に向けて動き出していく。

業績を達成するため、欠員を急いで補充するケースもあるが、逆に、チャレンジが必要なプロジェクトで、クリティカルに必要な人を採用するので、重要な求人ポストの募集が意外と始まる時期なのが11月だ。

中途入社は4月がピークだが、重要なポジションは採用決定まで時間がかかる。重要なポジションを4月に確実に充足させるため、先行して、とりわけ非公開ポジションの募集を始める会社も多い。 重要なポジションは数も少ないので早い者勝ちだ。あっという間にクローズするので、多くの転職希望者が気付かない間に、募集が終わっていくのである。

→ビズリーチなどの転職サイトにまずは登録し、経験豊富なプロのエージェントに、非公開ポジションの情報を、直接ヒアリングすることをおすすめする。

11月のトレンドは、以上だ。

筆者のお勧め転職サービス

1位 ビズリーチ キャリアアップを考えるのであれば、まずは必ず登録すべき転職サイトだ。大手企業の特別求人やベンチャー企業の幹部求人などが多く掲載されており、求人の質が段違いに良い。また、多くのヘッドハンターやキャリアコンサルタントが登録しており、スカウトメッセージが届くこともある。自分の市場価値を知ることに繋がるので、直近での転職を検討していない方も登録すると良い。

2位 JACリクルートメント ハイキャリアに特化した転職エージェントであり、年収アップに繋がる転職支援に定評がある。年収が500万円以上の方や、その給与帯を目指したい方は登録すべきだろう。特に、年収1000万円前後の転職では日本有数の実績を有している。まずは、レジュメを登録し、キャリアコンサルタントとの面談に参加してほしい。
また、JACリクルートメントに相談した人へのインタビューは→こちら

3位 リクルートエージェント 日本一の実績を有する転職エージェントである。案件数が多いので、市場の情報を網羅的に収集することができる。また、キャリアコンサルタントへの教育が行き届いているため、どのキャリアコンサルタントが担当になっても、安定して質の高い支援を受けることができる。特に、若手でこれから実績を積んでキャリアアップしたい方は、必ずキャリアコンサルタントとの面談に参加すべきだ。

4位 アクシスコンサルティング お勧め度は4位としたが、コンサルティングファームに転職したい方には、一番お勧めしている転職エージェントだ。コンサルティングファームへの転職では日本有数の実績を有しており、主要なファームのほとんどと取引している。特に、事業会社に在籍するコンサル未経験者の支援には定評がある。どのファームでどのような選考が行われ、どうすれば合格できるかを熟知しているので、コンサルティングファームへの転職を視野に入れている方は面談に参加すると良いだろう。

5位 パソナキャリア 日本有数のHR企業であるパソナの転職支援サービスだ。丁寧な候補者支援に強みを有しており、候補者の性格や気持ちを理解しながら、ホスピタリティの高い転職支援を行ってくれることだろう。案件数はリクルートエージェントよりやや少ないが、仕事が丁寧で、自分に合った求人を丁寧に紹介してもらうことができる。他のエージェントの面談に参加し、違和感を感じた方には特にお勧めできるエージェントだ。