企業研究

ソフトバンクへの転職にあたり知っておくべきこと

ソフトバンクグループ株式会社は、1981年に孫正義氏によって日本ソフトバンク株式会社として設立された。

「情報革命で人々を幸せに」を経営理念とし、ソフトバンク事業・スプリント事業・ヤフー事業・アーム事業など複数の事業を展開する情報通信関連会社の持ち株会社だ。

2017年度の売上高は91,588億円、営業利益は13,038億円、従業員数195人(連結ベース74,952人)(2018年3月末現在)である。

設立当初は、パソコンソフトの流通業とパソコン関連書籍の出版業が主な事業だった。1987年にはフォーバル社と共同で、世界初のLCR(固定電話をかける際に、最も安い電話会社を選択するシステム)を開発したことで、急速に成長した。

その後は、1996年に米国Yahoo!に多額の出資をし、合弁でYahoo! JAPANを設立した。2004年に日本テレコムを、2006年はボーダフォン日本法人を買収し携帯電話事業に参入し、2008年には、Apple Inc.の創業者スティーブ・ジョブズと交渉しiPhoneの日本での独占販売を実現した。

また、2004年には福岡ソフトバンクホークスを買収し、プロ野球球団のオーナー企業となり、2015年には世界初の感情認識パーソナルロボット「Pepper」を発売と、多方面にわたり事業を拡大し続けている。

また、投資事業にも力を入れてきた。情報革命を推進する起業家に出資し、仲間を増やす投資戦略を、孫政義氏は「群戦略」と呼んでいる。

テレビ朝日の買収など、失敗した案件も存在しているが、世界で7位の企業価値を誇るアリババや、ヤフーに初期段階で投資するなど、その投資パフォーマンスは世界有数の成績となっている。

米国携帯大手のスプリントや、マイクロチップ領域のNo.1企業アームに投資したことも記憶に新しいだろう。

また、2018年には10兆円の資金を調達し、「ソフトバンクビジョンファンド」を設立。世界のベンチャーキャピタルの総流通額が2016年現在で7兆円なので、世界の全てのベンチャー投資マネーよりもソフトバンクの投資原資の方が大きいという異常に大規模なファンドである。

  • コワーキングスペースの「We Work」
  • ライドシェアサービス「UBER」
  • 若者向け動画メディアのTil Tokを提供する「バイトダンス」
  • ホテル予約サービスの「OYO」
  • 植物工場の「Plenty」
  • 自動運転による物流サービスの「Nuro」

などの有望企業に次々と投資している。AIやIoT、自動運転、5Gなどの最先端領域で次々と実績をあげている。

なお、ソフトバンクをはじめ、事業会社に転職したい方がまず登録すべきなのは、ビズリーチだ。大手企業、メガベンチャー、スタートアップなど、各業界の優良求人が多く掲載されている。

また、転職エージェントに並行して登録し、相談してほしい。若手の方であればリクルートエージェントが、ハイキャリアの方にはJACリクルートメントがお勧めだ。

ソフトバンクグループの特徴

ソフトバンクグループの事業内容

ソフトバンクグループは、インターネットを事業基盤として成長を続けてきた。情報産業の中で「ソフトバンク事業」「スプリント事業」「ヤフー事業」「アーム事業」「ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンド事業」「ブライトスター事業」などを展開している。

以下に、各事業の概略と、主な事業会社について述べる。

ソフトバンク事業

国内の移動通信サービスや携帯端末の販売、個人顧客を対象としたブロードバンドサービス、法人顧客を対象としたデータ通信などの固定通信サービスを提供している。

移動通信サービスとして、メインブランドの「ソフトバンク」、低価格のサブブランド「ワイモバイル」、そして「LINEモバイル」の3つのブランドを展開している。

主な事業会社

  • ソフトバンク株式会社
  • Wireless City Planning株式会社
  • SB C&S株式会社

スプリント事業

アメリカでの移動通信サービスの提供や、そのサービスに付随する携帯端末やアクセサリー類の販売、固定通信サービスを提供している。

主な事業会社

  • Sprint Corporation

ヤフー事業

「Yahoo! JAPAN」において、トップページや「Yahoo!ニュース」などメディアサービスの集客を利用して展開する広告サービスを提供している。

また、「ヤフオク!」、「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!トラベル」などのeコマース関連サービス、「Yahoo!プレミアム」「Yahoo! BB」などの会員向けサービス、「Yahoo!ウォレット」「Yahoo!カード」などの決済関連サービスを提供している。

主な事業会社

  • ヤフー株式会社
  • アスクル株式会社

アーム事業

2016年に買収した英国の半導体設計大手ARM Holdings plc(アーム)は、スマートフォンから自動車、スマート家電まで、あらゆる電子機器に組み込まれる半導体を設計している企業だ。

世界で最も広範に導入されている最新技術のIP(回路の設計情報などの知的財産)を保有し、プロセッサーのIPおよび関連ソフトウエア、ツール、IoTプラットフォーム、ソリューションテクノロジーを提供している。

アームのプロセッサー・デザインは、ほぼ全てのスマートフォンのメインチップに組み込まれており、私たちが普段使うモバイル端末になくてはならない技術となっている。
ソフトバンクグループの事業の中で、これからの新しい情報革命を支える重要な存在といえる。

主な事業会社

  • Arm Limited

ソフトバンク・ビジョン・ファンドおよびデルタ・ファンド事業

「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」は、グローバルにテクノロジー分野へ出資することを目的とした10兆円規模のファンドとして2017年に設立された。運営はソフトバンクの英国100%子会社「SB Investment Advisers(SBIA)」が行っている。

ソフトバンクグループとサウジアラビアの「公共投資基金(PIF)」が最大の出資者であり、他にも複数の先進企業が出資者として参画している。

投資先はIoT、人工知能、ロボティクス、モバイルアプリケーション、通信インフラ、バイオ技術、クラウドテクノロジー、FinTech、等広い範囲のテクノロジー分野だ。次世代のイノベーションを引き起こす可能性のある企業やプラットフォーム・ビジネスに対して投資を行っている。

また、ソフトバンクとアラブ首長国連邦アブダビ首長国のムバダラ開発公社が出資する姉妹ファンド「デルタ・ファンド」も設立されている。

主な事業会社

  • SoftBank Vision Fund L.P.
  • SB Delta Fund (Jersey) L.P.
  • SB Investment Advisers (UK) Limited

ブライトスター事業

2014年にソフトバンクグループの子会社となったブライトスターは、米国の携帯端末の卸売を中心とする事業を行う企業である。携帯端末やアクセサリー類を取り扱う世界最大規模のモバイルサービスカンパニーである。

70カ国の通信事業者、小売業者、企業を顧客として、新品の流通から中古品の流通まで、携帯端末のライフサイクルの全段階に関わってる。

主な事業会社

  • Brightstar Corp.

その他事業

ロボット事業や福岡ソフトバンクホークス関連事業等、さまざまな事業を展開している。

主な事業会社

  • ソフトバンクロボティクスグループ株式会社
  • 福岡ソフトバンクホークス株式会社
  • SBエナジー株式会社
  • アイティメディア株式会社
  • ソフトバンク・テクノロジー株式会社
  • 株式会社ベクター

ソフトバンクグループの組織体制

持ち株会社であるソフトバンクグループの子会社数は1,141社、関連会社数は385社、共同支配企業は26社(すべて2018年3月末現在)である。事業ごとの主な子会社は上記に述べたとおりだ。

ソフトバンクグループの強み

ソフトバンクグループの強みは、なんといっても孫正義氏の先見性とカリスマ性だ。創業以来掲げる「情報革命で人々を幸せに」の経営理念の下で、事業の拡大を行っている。

また、ソフトバンクグループでは、新規事業の立ち上げや社内起業ができる環境があるため、スタートアップのように大きな裁量を持ちながら、潤沢な資産で世の中に大きなインパクトを与えられる事業にかかわることができる可能性が高いのも魅力だ。

ソフトバンクに転職するために知るべきこと

ソフトバンクの年収事情

ソフトバンクグループ株式会社の平均年齢は40.5歳、平均年収は1,158万円だ。
一方、ソフトバンク株式会社の平均年齢は38.9歳、平均年収は784万円だ。

また、30歳前後で600万程度が平均だ。給与は業界内でも高めだが、業績と個人成績に連動したボーナスの割合が大きいため、業績によっては変動幅が大きくなることは否めない。

労働時間

ソフトバンクおよびソフトバンクグループの平均残業時間は30〜40時間程度だ。業界内で比較すると平均的な残業時間だ。

近年は残業時間削減の取り組みが積極的に行われ、週に1日定時退社を推奨する「定時退社DAY」も設けられている。

社風カルチャー

ソフトバンクグループは、チャレンジしたい人を応援する実力主義の社風だ。ソフトバンクグループで仕事をする上での行動指針として、「No.1」「挑戦」「逆算」「スピード」「執念」の5つを挙げている。

激しく変化する事業環境の中で勝ち抜くために、努力を楽しいものとして、困難や無理難題に向かって突き進み、その壁を乗り越えることを求めている。

また、従業員の自律的なキャリア開発を支援する、下記のようなチャレンジングな制度もある。

  • ソフトバンクグループを担う後継者発掘・育成を目的とした「ソフトバンクアカデミア」
  • 独創性・革新性に富んだアイデア(新規事業)を社内外から幅広く募集する社内起業制度「ソフトバンクイノベンチャー」
  • 社内研修機関である「ソフトバンクユニバーシティ」
  • 就きたい仕事に手を挙げる「社内公募制」

一方で、下記のような働き方改革への施策も充実している。

  • 週に1日定時退社を推奨する「定時退社DAY」
  • コアタイムを廃した「 スーパーフレックスタイム制」
  • 毎月最終金曜日の午後3時を退社奨励時間している「プレミアムフライデー」
  • 約9割の部署が取り入れている「在宅勤務」

ソフトバンクグループの募集職種

ソフトバンクグループは、常に新しい時代に向け、自ら変化を起こしてきた企業姿勢に共鳴し、共に変化を楽しめる人材を求めている。

採用については、ソフトバンクグループ株式会社、ソフトバンク株式会社等、それぞれ独自で採用を行っている。

ここでは、ソフトバンクグループ株式会社、ソフトバンク株式会社の募集職種について述べる。

ソフトバンクグループ株式会社の募集職種

  • CEOプロジェクト室での企画渉外
  • CEOプロジェクト室での電力事業企画
  • CFO室でのCFOサポート
  • CFO室でのグローバルファイナンス
  • 財務企画部でのグループファイナンス
  • 財務企画部でのバックオフィス
  • 関連事業部での子会社・関連会社管理
  • 関連事業部での子会社・関連会社管理/グループ統制
  • 経理部での連結決算
  • 経理部での単体経理
  • 法務部での法務業務全般
  • 法務部での法務・コンプライアンス業務
  • 総務部でのオフィスマネジメント
  • 総務部での総務企画
  • 情報システム部でのOAサポート
  • 情報システム部でのシステム企画

ソフトバンク株式会社の募集職種

各事業部門ごとに事務系・技術系とも多くの職種で中途採用を行っている。募集職種は下記の通りだ。

営業・営業企画職

  • 法人エンタープライズ営業(金融業界/自動車業界など)
  • ソリューション営業マネージャー(SBクラウド出向)
  • ソリューション営業(SBクラウド出向)
  • 営業推進(SBクラウド出向)
  • 代理店向けコンサルティング営業

新規事業企画・サービス企画職

  • Fintech事業のセールス・マーケティング担当エグゼクティブ
  • 事業開発マネージャー(AI、IoT、ビッグデータ)
  • 企業分析担当者(AI、IoT、ビッグデータ)
  • プロジェクト推進担当者(AI、IoT、ビッグデータ)
  • 業務プロセスコンサルタント
  • セキュリティプロダクトマネージャー(クラウド/モバイル)
  • Go To Market推進(プロダクト・サービス企画)(SBクラウド出向)
  • プロジェクト推進(SBクラウド出向)
  • AI/データ企画・プロダクトマネージャー

マーケティング

  • BtoBマーケティング企画(SBクラウド出向)
  • デジタルプロモーションプランナー(コンシューマ事業領域)

財務・経理・投資・経営企画

  • 新規事業のFP&A (Financial Planning & Analysis)
  • 新規事業の投資契約担当者
  • 経営企画
  • IR
  • IPO関連業務の経理(連結決算)/ ディスクロージャー
  • 先端技術×新規事業の経理・財務・税務
  • 内部監査(監査リーダー、監査マネージャー)

各職種の職務内容 

このブログの読者が興味を持ちそうな、ソフトバンクグループ株式会社とソフトバンク株式会社の職種について、その職務内容を述べる。

ソフトバンクグループ株式会社 CEOプロジェクト室での企画渉外

企画渉外担当として、国内外の関係機関との渉外業務を担う。

国内では、総務省・経済産業省・外務省等の各省庁や国会議員等の立法府、経団連等経済団体との関係構築、交渉および調整をはじめ、収集情報の把握と分析、社内関係者への情報共有、当社事業に係る外部関係者への理解促進と政策提案を行う。

海外では、事業戦略にあわせた関係国政府等との関係構築、事業に関する理解醸成、交渉および調や、外部リソース(有識者、シンクタンク)を利用しながらの情報収集を行う。

ソフトバンクグループ株式会社 CFO室でのグローバルファイナンス

ソフトバンクグループにおけるレバレッジドファイナンス、ストラクチャードファイナンス及び主要海外子会社、投資先及びジョイントベンチャーにおける資金調達サポート業務を担う。

ソフトバンク株式会社 経営企画

会社のビジョンを具体化するために、経営戦略を策定しながら、各部門と連携し事業計画を作成、その実行を推進し、企業価値を向上させていく仕事だ。

主な業務は、経営戦略の策定、目標と現状のGAP整理、経営改善策検討、経営陣の意思決定サポートだ。

ソフトバンク株式会社 マーケティング / デジタルプロモーションプランナー(コンシューマ事業領域)

SoftBank・Y!mobile・ブロードバンドサービスの統合的なデジタルコミュニケーション戦略の立案・実施や、Web広告によるサービス・プロダクト認知向上を担う。

また、オンラインからの回線獲得最大化、SNSの運用・管理、広告効果の多角的検証、効果効率の追求も担う。

編集後記

ソフトバンクグループへの転職を検討する上で、知っておくべきことを記載した。考えるべきことが明確になったのではないだろうか。

ソフトバンクグループへの転職を目指すなら、最新の情報を、適切な転職エージェントからヒアリングしよう。転職エージェントには非公開求人や注力求人の情報がタイムリーに存在する。

ソフトバンクグループへの転職に興味があるのであれば、まずはビズリーチに登録してほしい。ソフトバンクは、他の優良企業も多く利用している。うまくいけば、スカウトメッセージが届くこともある。

また、転職エージェントに並行して登録し、相談してほしい。若手の方であればリクルートエージェントが、ハイキャリアの方にはJACリクルートメントがお勧めだ。

今日は以上だ。

2019年9月の転職トレンド

2019年9月時点では、各社の採用意欲はおしなべて旺盛であるものの、ポジションの募集が減少する会社と、引き続き多くの社員を募集している会社に二極化している。景況感の悪化リスクが高まる中で、人材業やコンサルティング業など、労働集約的で「なくても困らない」サービスを提供している産業では、採用意欲が減退している。

また、大企業は採用を手控える時期に来ていることを、覚えておいてほしい。というのも、大規模な会社は採用人数が多く、個別研修を実施するのが難しいため、10月1日や4月1日など、期の切れ目に新入社員の入社を集中させたいと考える。今から内定を出したとしても、多くの候補者が10月1日入社に間に合わないため、一旦ポジションをクローズしてしまうのである。逆に言えば、今のタイミングでもポジションをオープンしている大企業は、よっぽど人数が足りずに困っている可能性が高いので、入社難易度が通常時よりも低くなっている場合が多い。

ビズリーチなどのサイトで、どのような会社がないかを探り、是非、積極的にチャレンジしていただきたい。
9月のトレンドは、以上だ。

筆者のお勧め転職サービス

1位 ビズリーチ キャリアアップを考えるのであれば、まずは必ず登録すべき転職サイトだ。大手企業の特別求人やベンチャー企業の幹部求人などが多く掲載されており、求人の質が段違いに良い。また、多くのヘッドハンターやキャリアコンサルタントが登録しており、スカウトメッセージが届くこともある。自分の市場価値を知ることに繋がるので、直近での転職を検討していない方も登録すると良い。

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