キャリア相談室

激務なの?外資系PE(プライベート・エクイティティ)ファンド(カーライル、KKR、ベインキャピタル)へ転職するためのキャリアとは?

外資系PEファンドは外資系投資銀行や外資系コンサルティングファーム、MBAホルダーと多くのエリートが転職しているイメージがある。そこで今回は、外資系PEファンドに転職するためのキャリアについて調べてみた。PEファンドに興味のある人はぜひご覧になってほしい。

なお、外資系PEファンドに転職を既に考えているならビズリーチにまず登録しておこう。ハイクラス向けの求人も多く、スカウトメールも受け取れる。自分がPEファンドに転職するに値する市場価値があるかも調べられる。
ハイクラス向けならJACリクルートメントも併用して使いたい。一回コンサルティングファームを経由しようと考えているのであればアクシスコンサルティングも併用したい。

調査対象企業

KKR、ベインキャピタル(ベインキャピタル・プライベート・エクイティ・アジア・LLC)、カーライル・グループの3社を対象とした。なお、調査において、KKRキャップストーン、KKRキャピタル・マーケッツ、および各社のバックオフィス等は除いている。アナリストから日本代表までを含めた計56名が対象だ。また日本人のみを対象としている。(国籍は確認できないため日本名の方を対象とした)

社名 人数(人)
カーライル 19
KKR 10
ベインキャピタル 27

調査日:2017年 11/25地点の各社ホームページ参照

PEファンドの学歴事情

表記が特にない限り、本記事の単位は人となっている。学部卒が44%、修士号以上(MBA等の専門職大学院含む)を持っている人が56%となった。(不明は学部卒カウント)

学位 人数
学士 25
修士 31
博士 0
合計 56

文系理系

学部レベルについて調べた。二つの学士号を修めている方がいたため57学位が対象だが、経済学部が18名で工学部が10名と言う結果になった。法学部も7名いる。あまり学部の方よりは大きく見られず学部地点での専攻は関係ないかもしれないが、文学部は1人もいなかった。

文系理系 人数
文系 34
理系 19
不明 4

大学

学部レベルの大学だ。なんと1位は慶應の18名だった。17名だった東大を1名だが上回っている。トップの戦略コンサルに占める東大比率からするとやや意外だが、外資系投資銀行は慶應が多いため、納得いく点でもある。

続いて早稲田が4名、京都大学が3名と言う結果だ。京都大学出身はもっといてもよさそうだが、京大出身者はなかなかPEにはいないというイメージ通りだった。

あまり見かけない大学では福井大学、同志社大学、立教大学が見られた。福井大学、同志社大学の方に関しては大学院で海外の学位を得ている。同志社大学出身であるカーライル山田氏はマネージングディレクター兼日本代表(バイアウト)であり住友銀行のロサンゼルス支店で13年勤務経験がある。EMBAを取得している。

また、ベインキャピタル副会長の大和田氏は立教大学卒であるが、SMBC日興証券常務執行役員までのぼりつめている。また山一證券の出身でもある。学部レベルで海外大も5名いた。ほとんどが有名大学かつ高偏差値の大学出身者で構成されており、数少ない例外も海外大学院もしくは、日系証券でトップクラスまで昇進しているという結果になった。

卒業大学一覧:

大学名 人数
慶應義塾大学 18
東京大学 17
早稲田大学 4
京都大学 3
イエール大学 2
カルフォルニア大学 2
一橋大学 1
大阪市立大学 1
福井大学 1
同志社大学 1
ミシガン大学 1
立教大学 1
上智大学 1
大阪大学 1
不明 3

MBA

MBA取得者(EMBA含む)は21名と全体の38%にとどまった。想像以上に少ないのではないだろうか。トップ外資系PEはMBA必須ではと不安がっている人もいたがこの結果をみるにそうはなっていない。

一方取得者のうち8名は世界有数のビジネススクールであるハーバードビジネススクールでMBAを取得している。MBA取得者に関してはほとんどがトップ大学でMBAを取得していることがわかる。

社名 MBA保有社員数 保有率
カーライル 9 47%
KKR 1 10%
ベインキャピタル 11 41%
合計 21 37%

 MBA取得大学一覧:

大学名 人数
ハーバード大学 8
マサチューセッツ工科大学 2
仏インシアード(INSEAD) 2
スタンフォード大学 2
ダートマス大学 2
ペンシルバニア大学 1
ニューヨーク大学 1
ノースウェスタン大学 1
カリフォルニア大学バークレー校 1
シカゴ大学 1

男女比率

男女比率だが、56名中2名しか女性はいなかった。会社の売り買いの世界においては女性の社会進出はアメリカにおいてもすすんでおらず、日本は2名という5%未満という結果におわった。女性でapplyする人が5%いるかが気になる点ではあるが応募自体も少ないのではないかと推察される。

社名 男性 女性
カーライル 18 1
KKR 10 0
ベインキャピタル 26 1

新卒入社企業

新卒入社企業で1位だったのは意外にも三菱商事の6名だ。ベインキャピタルの杉本氏をはじめ外資系PEの幹部を輩出している。若手クラスだけで見ると三菱商事はほとんどいない。

商社でも三井物産、住友商事は1名ずつで伊藤忠や丸紅といった非財閥商社がファーストキャリアの人は0名だった。

三菱商事と1名差だったのが、マッキンゼーとボストンコンサルティンググループがそれぞれ5名だ。ベインキャピタルは元BCGだけで7名もいる(ファーストキャリアがBCGでない人も含める)。

一方ゴールドマンサックスが新卒の人は4名にとどまった。日系証券が全盛期だった盛大も多く、各大手日系証券や銀行出身者も多くいる。かならずしも有名企業ばかりではなく、システム会社や電通の子会社といったキャリアからも道は開けている。

 新卒入社企業一覧:

企業名 人数
三菱商事 6
マッキンゼー・アンド・カンパニー 5
ボストンコンサルティンググループ 5
ゴールドマン・サックス証券 4
JPモルガン証券 2
メリルリンチ日本証券 2
UBS証券 2
シティグループ証券 2
野村証券 2
日本長期信用銀行 1
三井住友銀行 1
SMBC日興証券 1
三井物産 1
野村総合研究所 1
西村あさひ法律事務所 1
みずほフィナンシャルグループ 1
モルガン・スタンレー証券 1
電通イーマーケティングワン 1
山一証券 1
大手システム会社 1
みずほ証券 1
三和銀行 1
SMBC Capital Markets 1
ブティックファーム 1
住友商事 1
A.T.カーニー 1
ドイツ証券 1
ベイン・アンド・カンパニー 1
リクルート 1

在籍企業をすべてカウント

トータルの結果で見ると三菱商事とボストンコンサルティンググループが7名でトップ。

次いで6名がマッキンゼー、ゴールドマンサックという形になった。基本的にマッキンゼーもボストンコンサルティンググループ、ゴールドマンサックスも新卒で入ってPEに移っている人が多いという結果になっている。

 新卒入社企業一覧:

企業名 人数
三菱商事 7
ボストンコンサルティンググループ 7
マッキンゼー・アンド・カンパニー 6
ゴールドマン・サックス証券 6
JPモルガン証券 4
メリルリンチ日本証券 4
UBS証券 4
SMBC日興証券 3
野村証券 3
シティグループ証券 2
日本長期信用銀行 2
三井住友銀行 2
モルガン・スタンレー証券 2
ベイン・アンド・カンパニー 2
カーライル・グループ 2
リップルウッド・ホールディングス 2
三井物産 1
野村総合研究所 1
西村あさひ法律事務所 1
みずほフィナンシャルグループ 1
電通イーマーケティングワン 1
山一証券 1
大手システム会社 1
みずほ証券 1
三和銀行 1
SMBC Capital Markets 1
ブティックファーム 1
住友商事 1
A.T.カーニー 1
ドイツ証券 1
リクルート 1
GE Capital Japan 1
アリックスパートナーズ 1
KKRキャップストーン 1
住友ライフ・インベストメント 1
RHJインターナショナル 1
ブーズアンドカンパニー 1
日興ソロモン・スミス・バーニー証券会社 1
アクセンチュア 1
Citi/Salomon Smith Barney証券 1
住商情報システム 1
UCC上島珈琲 1
産業革新機構 1
GEエクイティ 1
ラザード 1
産業再生機構 1
三菱信託銀行 1

業界カウントをすると金融が半数以上だ。コンサルをあわせると経験企業別(重複カウントあり)ではコンサル金融で80%を占める結果となった。

コンサルといっても、マッキンゼー、BCG、ベイン、カーニーで占めている。カーニーも1名だけだった。会計系のコンサルティングファーム出身者は0だった。

昔は会計系コンサルティングファームの難易度も高く人材レベルも今より高かったことに鑑みても現在の会計系出身者がトップクラスの外資系に行くことは容易ではないだろう。

弁護士事務所1名で監査法人出身者が0なことも驚きだった。投資銀行には多数いるもののPEとなるとまた世界が違うようだ。しぶとくリクルートも1名食い込んだ。リクルートおそるべしか。

業界 人数 比率
金融 48 55%
コンサル 21 24%
商社 9 10%
IT 2 2%
弁護士 1 1%
広告 1 1%
メーカー 1 1%
サービス 1 1%
システム 1 1%
機構 1 1%
その他 1 1%
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若手の状況をみる

さて当サイトは若手の方が中心に見ているので、社会人歴10年未満が大半である各社のアナリストとアソシエイトにしぼって統計をとってみよう。

昔の邦銀と今の邦銀は選択肢の観点から同じように比べるのは平等ではないのは確かだ。昔のトップ層が東京銀行、興銀、長銀にいっていたとしても今のトップ層はメガバンクには行かないからだ。

アナリストアソシエイトに絞るとわずか15名しかいなかった。現在20代から院卒で30代前半という世代だ。会社別にみるとカーライル3名、KKR4名、ベインキャピタル8名という構成だ。

若手学歴

若手の学歴は東大と慶應で6割を占めた。早稲田は若手ではゼロという結果だ。昨今の就活事情を反映している。

大学名 人数
慶應義塾大学 5
東京大学 4
福井大学 1
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) 1
京都大学 1
一橋大学 1
大阪大学 1
不明 1

若手経歴

ファーストキャリアはほぼ全員が外資系企業だ。外資系でなかったのは野村総合研究所、みずほ証券、SMBC、ブティックファームという結果だった。

ただし、中途の経験までみると外資系投資銀行、外資系コンサルの経験者は15名中14名である。残りの1名も日系証券から海外の証券会社に出向していたため、外資系での経験がない人は実質0名ということになる。

よって若手のうちに転職したい人は外資系にいたほうが有利だろう。三菱商事や三井物産の名前は全くでてきていない。

企業名 人数
メリルリンチ日本証券 2
ボストンコンサルティンググループ 2
野村総合研究所 1
JPモルガン証券 1
SMBC日興証券 1
シティグループ証券 1
ゴールドマン・サックス証券 1
モルガン・スタンレー証券 1
UBS証券 1
みずほ証券 1
ブティックファーム 1
A.T.カーニー 1
ドイツ証券 1

若手に関してその他

女性は15名中1名、MBAホルダーは0名という結果だ。昨今の世代は外資系投資銀行の門戸が広かったため優秀層は外資系投資銀行もしくは、マッキンゼー等のコンサルに流れている。

ただし、15名のうちマッキンゼー経験者は中途で1名いるだけだった。なお外資系投資銀行経験者はGSの戦略投資部門経験者が1名(ファーストキャリアは日系IBD)をのぞいて全員投資銀行部門の出身者だ。

当然ながらマーケットサイドはおらず、ミドルやバックから行っている人もいない。

若手は現代のエリート中のエリートが集まっている雰囲気がある。

結局PEファンドって激務なの?

実際には部署によるが、コンサル同様PEファンドは激務なケースが目立つ。

資金調達から投資回収まで含めて業務をしなければならないのでいくらでも情報取得設計や戦略設計ができることに加えて、投資回収をするためにコンサル業務も実施するためだ。

まとめ

今回様々なデータを提示したが、このデータにあてはまらない人が受からないわけではない。20代の方でも外資系の方は面接官をして質問時間に学生から、「~した方が有利ですか」「~しといたほうがいいですよね」といったくだらない質問を受けるだろう。

PEの転職においてもMBAをとっているから、外銀にいるからといった~だから有利という話があるわけではない。どの仕事からもチャンスはあるし、また今回あげた3社以外にも外資系のPEはあるし、またユニゾンをはじめ日系のPEもあるためご自身で調べてみてほしい。

なお、PEに行きたい場合は、ビズリーチにPEに強い転職エージェントがいる。今回の3社を取り扱っている転職エージェントもビズリーチを利用している。社名つきでスカウトがくるのでPEを少しでも考えている人は受けてほしい。

同時に登録しておくと良いのがPEのようなハイクラス向け求人を多く取り扱っているJACリクルートメントだ。上記2社は併用をおすすめしたい。

なお、2017年においても今回あげた企業でも面接までは日系企業からもすすめているので、あとは実力次第だ。健闘を祈る。今日は以上だ。

BIZREACH
2019年12月の転職トレンド

なにかと慌ただしい師走、転職活動を始めるのは腰が重いかもしれない。しかし、新年度に向けて転職したいなら、必ず12月に転職活動をスタートさせてほしい。

一年で最も採用活動が活発なのは1月から2月だ。一年で最も入社が多い4月に向けて、2ヶ月前内定が一般的だからだ。 しかしこれは管理職ではない一般社員の求人に限った話で、重要ポジションの求人は12〜1月に募集終了する。なぜなら、新年度に向けて事業計画を立てたり遂行したりする経営幹部や管理職は、一般社員よりも早いタイミングで採用する必要があるからだ。

また、一般社員の求人も、1月より早めに募集開始する企業はあるので、いち早く応募しておけば有利だ。人気企業の魅力あるポジションには、驚くほどあっという間に応募が殺到し、良い人材がいれば募集がクローズしてしまい後の祭りだ。 転職活動といっても、ただネットサーフィンをしているだけではまずい。転職エージェントしか持っていない、ネット非公開の有料求人が多いので、転職エージェントになるべく早く登録し、希望にあう求人情報の提供を受けた方が良い。

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