キャリア相談室

ボーナスと残業代と手当による想定年収に注意しよう

転職の際は想定年収が提示され、求人検索すると思ったよりも高い年収が出てくることがあるだろう。年収は基本給、残業代、ボーナス、各種手当によって構成されているため、想定していた年収と実際働いてみての年収が異なる事例がある。昨今の状況を踏まえて転職前の想定年収について考えてみよう。

残業代モデルに注意

広告代理店、テレビ局等は若手のうちから年収が高い。よくよく基本給を見てみると他の日系大手と比べて高いわけではないのに、2年目の年収が800万円以上、多い人になると2年目から1,000万円以上の年収を貰っているのがマスコミ業界だ。
マスコミは極端かもしれないが、残業代が多く、満額支払われる会社というのは、月100時間残業するだけで、若いうちから十分な暮らしをするだけの給与を得ることができる。

しかし、その給与の大半が残業代によって支えられているとなると注意しなければいけない。

昨今の働き方改革の影響

転職時に広告代理店等が提示していた年収を、転職したら貰えなくなることがある。(途中で年俸制に移行する場合があるのでその際は問題ないが、最初は残業代が出る契約で働く場合だ。)

昨今は残業代をとにかく減らす方向に動いているため、これまでのように好き放題残業をして、基本給の倍以上の残業代を受け取ることは難しくなっているだろう。それでも一部のテレビ局や電通でない広告代理店では、他業界に比べるとまだ長時間労働が続く傾向が圧倒的に高いのは事実であるが。

上司を評価する指標にも残業時間が徐々に浸透しはじめてきており、まだまだマジョリティではないが残業時間が少ない方がよいよね、という話になりつつある。

働き方改革が進み始めた結果、残業代が出ずローンの支払いに影響が出ると嘆いている人をネット上で見かけた。(基本給で生活が成り立っていない、そんな無計画な人が果たしているのかは疑問に感じるが。)

給与の構成

基本給と、残業代と手当が大きく分かれるところがあるだろう。家賃補助等も含めると色々な種類があるかもしれない。最も気を付けなければいけないのが、給与の半分以上が残業代で構成されている場合だ。最もよいのは基本給を上げることだが、基本給はなかなか上がりづらいのが現状だ。

例えば三菱商事は2年目から基本給が上がり一気に約30万円になるが、基本給が早い段階から上がる企業は少なく、基本給ではなく残業代とボーナスで成り立つようにしている。

また、外資系投資銀行はポジションが上がるほどもらうボーナスの額も大きくなる。ストックオプションでの配布もあるため、意外と基本給が少ないなと周りの人は思うかもしれない。

外資系投資銀行は桁違いにボーナスがいいが、総合商社やキーエンスでも数百万単位でボーナスが出るので、彼らの散財に日本経済がゆだねられているといっては少し大げさだが、消費を煽るのにはよいほどなのだ。

さて、話を戻すと、給与が基本給、残業代、ボーナス、家賃補助等で成り立っているときに考えなければいけない項目がある。

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残業代は実力ではない

残業代はただの時間の切り売りで、実力ではないことを覚えておこう。業界3位以下の企業だと、猛烈に働くことで会社の実力をカバーしようとするが、より業界上位の企業に転職しようとすると、ただがむしゃらに働くのではなく、実力を評価される基本給のアップと、評価によって貰えるボーナスの獲得に力をそそぐ必要がある。

家賃補助がたくさん出てよい家に住めるからといって、もう転職できないと思っている人は、市場で全く評価されない人間になるということをよく認識しておいてほしい。

残業代が減った企業のあり方

残業代が減った企業の社員は、賃金の低下で士気が下がっているかもしれない。対策としては、マネージャー(課長級)以上のポジションになり、残業代が出ない年俸制のポジションにいち早く移行することが大事だ。マネージャーになると、成果に対しての給与という考え方になるので、やみくもに残業するという発想がなくなる。

かといって、年俸制にして、残業代を出さずに無限に働かせようとする悪い経営者によって労働者が搾取される環境もよくないのだが。

余談:給与だけではない日系大手企業の良さ

基本給は低いものの、日系大手企業は低利率で大きな金額のローンを組むことができる。年収が日系大手社員の数倍ある経営者や外資系企業の社員より、ブランド力のある企業で働いている大手企業所属の社員の方が銀行からの信用が高い。

理由は安定して毎年給与を得ることができるからだ。経営者はいつ支払い能力がなくなるかわからないし、外資系企業は雇用の不安定以上に、日本においてはしょせん中小企業扱いだからだ。詳細は知らないが、最近は人数拡大したアクセンチュアであれば、日本でも大企業扱いのジャンルに入ってくるためローンが組みやすくなるのだろうか。ここらへんは現役社員の方から伺いたいところだ。

ベースサラリーが高い会社をできるだけ探そう

想定年収が高くても、それが残業代によって構成されていることが分かり、後から後悔しても遅い。そうならないためにも基本給を比較して、基本給の高いところにいくべきだ。もしくはボーナスが平均して高く貰えるところにいこう。プルデンシャルのように格差があまりに大きなところは精神的に厳しくなるかもしれないので、商社やキーエンスのように、生き残れば最低ラインもある程度保証されているようなところをおすすめしたい。

転職サイトのビズリーチキャリアカーバーに登録してぜひそういった企業をご覧いただきたい。またベースサラリーの高さであれば、JACリクルートメントに登録すると外資系をはじめ比較的年収の高い案件に出会える。今日は以上だ。

 

2019年8月の転職トレンド

2019年8月時点では、各社の採用意欲は引き続き旺盛だが、求人案件数が減少する業界も現れてきている。例えば、積極的に採用を行っていたリクルートキャリアをはじめとする大手人材会社や、各コンサルティングファームも軒並み採用数が減少に転じている。人材業界やコンサルティング業界は、各社の業容拡大の支援を行う業界だ。だからこそ、各社が業容を拡大したいと感じる景況感が良いタイミングほど顕著に業績が向上する。そのような会社の採用人数が減じていることは、景況感の悪化リスクが高まる兆候だと言っても良いだろう。

今後は、景況感の悪化懸念が増すことで、多業種の求人案件が減少する可能性も高いだろう。そうすれば、キャリアチェンジの難易度は格段に上がってしまう。転職を検討している方には、早いタイミングでキャリアチェンジを行うことをお勧めしたい。

筆者のお勧め転職サービス

1位 ビズリーチ キャリアアップを考えるのであれば、まずは必ず登録すべき転職サイトだ。大手企業の特別求人やベンチャー企業の幹部求人などが多く掲載されており、求人の質が段違いに良い。また、多くのヘッドハンターやキャリアコンサルタントが登録しており、スカウトメッセージが届くこともある。自分の市場価値を知ることに繋がるので、直近での転職を検討していない方も登録すると良い。

2位 JACリクルートメント ハイキャリアに特化した転職エージェントであり、年収アップに繋がる転職支援に定評がある。年収が500万円以上の方や、その給与帯を目指したい方は登録すべきだろう。特に、年収1000万円前後の転職では日本有数の実績を有している。まずは、レジュメを登録し、キャリアコンサルタントとの面談に参加してほしい。
また、JACリクルートメントに相談した人へのインタビューは→こちら

3位 リクルートエージェント 日本一の実績を有する転職エージェントである。案件数が多いので、市場の情報を網羅的に収集することができる。また、キャリアコンサルタントへの教育が行き届いているため、どのキャリアコンサルタントが担当になっても、安定して質の高い支援を受けることができる。特に、若手でこれから実績を積んでキャリアアップしたい方は、必ずキャリアコンサルタントとの面談に参加すべきだ。

4位 アクシスコンサルティング お勧め度は4位としたが、コンサルティングファームに転職したい方には、一番お勧めしている転職エージェントだ。コンサルティングファームへの転職では日本有数の実績を有しており、主要なファームのほとんどと取引している。特に、事業会社に在籍するコンサル未経験者の支援には定評がある。どのファームでどのような選考が行われ、どうすれば合格できるかを熟知しているので、コンサルティングファームへの転職を視野に入れている方は面談に参加すると良いだろう。

5位 パソナキャリア 日本有数のHR企業であるパソナの転職支援サービスだ。丁寧な候補者支援に強みを有しており、候補者の性格や気持ちを理解しながら、ホスピタリティの高い転職支援を行ってくれることだろう。案件数はリクルートエージェントよりやや少ないが、仕事が丁寧で、自分に合った求人を丁寧に紹介してもらうことができる。他のエージェントの面談に参加し、違和感を感じた方には特にお勧めできるエージェントだ。