インタビュー

1500万円以上の転職。戦略コンサルから事業会社に年収アップ転職した方へのインタビュー

ポストコンサルのキャリアで悩む方は多い。戦略コンサルで数年勤務、場合によっては10年以上勤務したあとに事業会社に行く方は多い。今回は外資系IT企業でエグゼクティブとして勤務する方に短時間ながらヒアリングをさせていただいた。30代前半における年収1000万円~2000万円級の転職活動なので高給を狙っている人は必見だ。

コンサルに入社する前から事業会社転職を検討

-経歴を教えていただけますか。

新卒で大手メーカーに入社後、外資系のコンサルに転職し、現在は事業会社系の外資系IT企業で働いています。

-事業会社に転職しようとおもったきっかけは何だったのでしょうか?

早い段階でコンサルに転職しましたが、コンサルでは数年働いてから事業会社で働こうと思っていました。

戦コンは非常に厳しいところでもあるので、入社前から脱出シナリオを最初から考えていました。そのため戦コンに入ってからも定期的に転職エージェントと会っていました。転職ありきのコンサル転職だったように思います。

コンサルティングファームにいるとまわりにはMBAホルダーがたくさんいました。社費で行く人、MBAをとってから転職してきている人と様々です。MBAホルダーに囲まれることも多く、MBAに行くのが当たり前なのではとすら思ってしまいました。

また、同僚でもMBAに行く人がいましたが、転職前にすでに準備をして戦略的にキャリアを歩んでいましたね。

 私もMBAに行く、事業会社への転職、PEファンド、コンサルとしての昇進と様々な選択肢を検討しました。どの選択肢も社内で通常のパスとしてありました。

年収は1,500万円を目途に転職活動

-転職活動の内容及びスケジューリングを教えてください。

 まずはサラリー水準を優先していました。転職せずに会社に残れば近いうちに1500万円程度の年収になっていたので、基準として1500万円を考えていました。もちろん1000万円程度でもベンチャーの役員クラスなど仕事のやりがいを考えて良いオファーがあれば受けるつもりでした。

事業会社に転職すると年収ダウンするだろうな、外資系ファンドだと年収アップは可能だろうという考えでいました。

 同僚を見ていても日系企業から転職してきた人はコンサルで数年働いて、年収ダウンでも日系企業にまた戻る人もいますし、外食業界に行く人もいれば、独立する人、また、資産運用を友人とする人がいました。

同僚の転職後の年収を見ると1000万円くらいから数億円までと幅が広かったですね。ファンドマネージャー的な仕事は実入りがよさそうでした。 

転職エージェントには新規でどんどん会った

-年収1000万円以上の転職をするにあたっての転職エージェントはどのように選んだらよいでしょうか?

 転職エージェントはどんどん新しく会って拾いにいくチャネルを増やすといいと思います。

今回転職した際は新規に15社の転職エージェントに会いましたね。

LinkedInビズリーチに加えて、自分で積極的に転職チャネルを拾いにいきました。クライス等も使いました。またリファラル採用で複数の企業を受けました。

事業会社転職は”総合格闘技”

-コンサル転職のときと事業会社転職の違いはありますか?

コンサル転職は受けるところが決まっています。コンサルだとせいぜい受ける会社は10社くらいしかありません。ただ、事業会社は数が多すぎて探すところから時間がかかります。

 また、選考対策にしてもコンサル転職は対策が明確です。ケース面接をしっかりして、ロジカルさを鍛えればうかります。

 一方、事業会社転職は対策のようなものがありません。プロセスも違いますし。

事業会社でケース面接もあれば、英語のライティングもあれば、二日間で事業企画案を出すように言われるなど事業会社転職はいわば総合格闘技のようなものでした。

 また、エクセルの試験もありました。

-エクセルの試験はどのようなものですか。

 簡単なpivot table、sumif関数を使う問題、簡単なモデリングですよ。私は全部合っていましたが、事業会社の人だと簡単なエクセル問題でも普段使わないせいかできない人がいるようです。

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日系企業は転職者も社会人年数で年収を決めようとした

-年収を求めると外資系しかないのでしょうか?

 日系だと部長級をはじめ役職の高いポジションを狙えば可能です。ただ私は30代前半だったので日系大手で部長職はほとんど無理でした。

 日系の大手企業からもオファーをもらいましたが、年収が年次で決まると言われ社会人何年目というテーブルにのっとって給与を決められました。

 新卒就活では超一流企業で就職人気ランキング上位に位置している企業でしたが、中途に対してそのような待遇で採用するのは大変失礼な話だと思いました。スキル、能力を見ていないのですから。違和感があったので日系企業のオファーは辞退しました。

-コンサルはあまり英語を使わない印象ですが、事業会社で英語力は求められますか?

コンサル転職の際も英語面接があるところはありましたし、コンサルティングファームの仕事でも英語を良く使いました。外国人がチームメンバーにいると英語が必然ですから。

 今回の転職でも外資系ITの会社は大体の会社で英語面接がありましたし、ドキュメントも英語でした。人事担当者も英語の会社もあるので試験を受けるだけで英語が必要です。外資系に行き高い年収を求めるなら英語はマストです。

コンサルにいると市場価値があがる

-コンサルにいたことは役立ちました?

戦略コンサルにいたことは役に立ちました。単純にビズリーチLinkedInに登録するだけでわかります。昔から登録していましたが、ビズリーチで、戦コンの名前に言及され○○社で勤務しているから興味あるというメッセージが増えました。もちろんメーカー時代もそのような言及はありましたが、比較して圧倒的に増えました。

 転職エージェントから見ても戦略コンサルという職業は転職における市場価値は高いと言われました。

-ポスト戦略コンサルはどういう職種があるのですか?

例えばファンドだと、ファンドがもっている中の事業会社のバリューアップ担当、あとはソーシングでしょうか。

 事業会社だと、事業計画、またベンチャーの経営企画もあります。

スタートアップのCFOはほとんどなかったように思います。資金調達ができるわけではないので資金調達が求められる仕事は別の経験が求められるのだと思います。

高年収は年収交渉で400万円以上のアップも

-さて、今回年収1500万円を超える年収での転職を成功しましたが交渉はしましたか?

交渉はありました。他社のオファーをもっているというとカウンターオファーを出してきてどんどん年収がつりあがります。証拠も求められるので嘘はつけません。

ストックオプションももらえますし、ベースもあがるで、年収は交渉によって大きく変わるのだと驚きました。

 最初1100万円で提示された会社に他社のオファーを伝えるとすぐに200万円ほどアップして驚きました。

他社のオファーを出すと、どんどんあがり最終的に最初のオファーより400万円以上上がった会社もありましたね。

 またストックオプションもあるのでストックオプションに関しても十分検討して計算するとよいでしょう。

大体、オファーがかぶる企業は調べておきどちらからも内定をもらえるようにしておくと年収アップに有利ですね。競合にとられないようにお金を出してでも優秀な人材を確保しろという様子が外資系のIT企業からはうかがえました。三菱商事と三井物産の2つの内定をもっている学生がいたら、三菱商事と三井物産の双方からしたら1つしか内定を持っていない人よりもより関心が集まりますよね。

SNSサービスで有名な企業は年収の提示が割と高かったです。 

コンサル出身はオファーをたくさんもらえ

-戦略コンサルから事業会社に転職する人に伝えたいことはありますか?

コンサル出身の人は、転職活動の際にたくさんのオファーがあったほうが有利に転職活動をすすめることができます。単純な理由ですが年収をあげることができるからです。条件面で有利になるのでファクトとして内定の事実があると強いです。

 後は、色々受けたほうが業界/企業選びを含め納得した転職ができます。また、1度転職を経験している方は2回目の転職は楽だと思います。

 一方で、大変さもあります。コンサルからの転職だと何をゴールにしたらいいかがなかなか見えませんでした。どの企業にいくべきかという意思を固めるのに勇気が必要でした。

自分の中でのゴールを見つけるのが大変です。ゴールを見つけないで転職活動をするのは危険です。

現在はコンサル時代よりも労働時間も減り、良い環境で働くことができ転職が成功して大変良かったという感想をもっています。

編集後記:

実際に転職で成功した方の実際の年収と上がり方を教えていただいたが数字の上がり方が驚きだった。外資系は年収をしっかり払って優秀な人を獲得している。またコンサルで働いていたという経験は生きるのでコンサル転職も年収をあげるためにはよいだろう。ぜひ検討するとよい。

また事業会社はインタビューにもあったように複数の企業を受けて、転職エージェントにもたくさんあったほうがいい。ビズリーチLinkedInに登録しておくとよいだろう。今日は以上だ。

 

2019年8月の転職トレンド

2019年8月時点では、各社の採用意欲は引き続き旺盛だが、求人案件数が減少する業界も現れてきている。例えば、積極的に採用を行っていたリクルートキャリアをはじめとする大手人材会社や、各コンサルティングファームも軒並み採用数が減少に転じている。人材業界やコンサルティング業界は、各社の業容拡大の支援を行う業界だ。だからこそ、各社が業容を拡大したいと感じる景況感が良いタイミングほど顕著に業績が向上する。そのような会社の採用人数が減じていることは、景況感の悪化リスクが高まる兆候だと言っても良いだろう。

今後は、景況感の悪化懸念が増すことで、多業種の求人案件が減少する可能性も高いだろう。そうすれば、キャリアチェンジの難易度は格段に上がってしまう。転職を検討している方には、早いタイミングでキャリアチェンジを行うことをお勧めしたい。

筆者のお勧め転職サービス

1位 ビズリーチ キャリアアップを考えるのであれば、まずは必ず登録すべき転職サイトだ。大手企業の特別求人やベンチャー企業の幹部求人などが多く掲載されており、求人の質が段違いに良い。また、多くのヘッドハンターやキャリアコンサルタントが登録しており、スカウトメッセージが届くこともある。自分の市場価値を知ることに繋がるので、直近での転職を検討していない方も登録すると良い。

2位 JACリクルートメント ハイキャリアに特化した転職エージェントであり、年収アップに繋がる転職支援に定評がある。年収が500万円以上の方や、その給与帯を目指したい方は登録すべきだろう。特に、年収1000万円前後の転職では日本有数の実績を有している。まずは、レジュメを登録し、キャリアコンサルタントとの面談に参加してほしい。
また、JACリクルートメントに相談した人へのインタビューは→こちら

3位 リクルートエージェント 日本一の実績を有する転職エージェントである。案件数が多いので、市場の情報を網羅的に収集することができる。また、キャリアコンサルタントへの教育が行き届いているため、どのキャリアコンサルタントが担当になっても、安定して質の高い支援を受けることができる。特に、若手でこれから実績を積んでキャリアアップしたい方は、必ずキャリアコンサルタントとの面談に参加すべきだ。

4位 アクシスコンサルティング お勧め度は4位としたが、コンサルティングファームに転職したい方には、一番お勧めしている転職エージェントだ。コンサルティングファームへの転職では日本有数の実績を有しており、主要なファームのほとんどと取引している。特に、事業会社に在籍するコンサル未経験者の支援には定評がある。どのファームでどのような選考が行われ、どうすれば合格できるかを熟知しているので、コンサルティングファームへの転職を視野に入れている方は面談に参加すると良いだろう。

5位 パソナキャリア 日本有数のHR企業であるパソナの転職支援サービスだ。丁寧な候補者支援に強みを有しており、候補者の性格や気持ちを理解しながら、ホスピタリティの高い転職支援を行ってくれることだろう。案件数はリクルートエージェントよりやや少ないが、仕事が丁寧で、自分に合った求人を丁寧に紹介してもらうことができる。他のエージェントの面談に参加し、違和感を感じた方には特にお勧めできるエージェントだ。