企業研究-コンサル

デロイトトーマツコンサルティング(DTC)への転職にあたり知っておくべきこと

今回は、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(別名DTC、以下デロイトトーマツコンサルティング)に転職にするにあたり知っておくべきことを総括する。

 

デロイトトーマツコンサルティングは、世界最大規模の会計事務所であるデロイト・トウシュ・トーマツの主要企業である。もともと実績のあるコンサルティングファームではあるが、特にここ5年ほどで急速に伸びている印象だ。

特に、震災後に東京電力から大型のプロジェクトを受注し、そこで売上を伸ばしたことや、良い評判を確立することができたことが大きいと聞く。

残念ながら、デロイトトーマツコンサルティングの売上高自体は公表されていないのだが、グローバルの「デロイト」の売上は2018年5月期で432億米ドルに上り、過去最高を記録している。

これまで強かった監査保証業務はもちろん、デジタルトランスレーションや広告の領域でも、そのシェアを急速に伸ばしている。

日本国内においても、本業のコンサルティングが好調であることに加えて、教育事業であるトーマツイノベーションやスタートアップ支援のトーマツベンチャーサポートなど、多様な事業ドメインで事業を立ち上げ、その存在感を増している。

そのような好調なトレンドがあるからこそ、他のファームと比べて前向きでエネルギーのある社員が多い印象だ。採用マーケットでは、人気度がアクセンチュアに劣後してきたが、その人気度が逆転する日もくるかもしれない。

 

デロイトトーマツコンサルティングは、コンサルティングファームの中でも、かなりお勧めできる転職先だ。

ビズリーチに登録すると、多くのエージェントから連絡が来て、情報収拾を効率的に行うことができるだろう。

また、ビズリーチと同時に、いくつかの転職エージェントに登録することが王道だ。案件数やサポート体制に定評があるリクルートエージェントか、ハイキャリアの転職支援に実績のあるJACリクルートメントのいずれかに登録すると良いだろう。

コンサルティング業界を目指す方、コンサルティング業界からの転職を目指す方にはキャリアインキュベーションがお勧めだ。

まずはコンサルティングファームで修行し、スキルを伸ばしてベンチャーに行こうと考える人もいるかもしれない。そのような人には、GEEKLYを使って並行してベンチャー企業を受験することをお勧めする。

ベンチャー企業でも、一定の条件が整えば、コンサルティングファーム以上に大きく成長することができる。例えば、優秀な社員がいたり、教育体制が整っていたり、業績が伸びていて裁量権を任せてくれたりする企業はおすすめだ。

デロイトトーマツコンサルティングの概要

デロイトトーマツコンサルティングは1993年創立。従業員数は2,500人にいたっており、総合系コンサルティングファームらしく、戦略系コンサルティングファームに比べると従業員規模が非常に大きい。

近年は採用も強化しており、しばらくは増加傾向にあるだろう。

デロイトの主要なグループ企業を整理すると、

  • デロイト トーマツ合同会社
  • 有限責任監査法人トーマツ
  • デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
  • デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社
  • デロイト トーマツ税理士法人

あたりだろう。

経営機能をもつデロイト トーマツ合同会社の傘下に、機能別に分割された各社が位置する形になる。

監査やリスクアドバイザリーは有限責任監査法人トーマツ、税務や法務はデロイト トーマツ税理士法人が担当する、といった形だ。

各社が別々に、新卒・中途採用を行っているが、コンサルタント職の募集をしているのはこのうちデロイト トーマツ コンサルティング合同会社となる。よって今回はこの企業について紹介する。

買収の加速化

アクセンチュアなどにならい、近年デロイトは買収による事業拡大を積極的に行っている。デジタル・法務・不動産など、多岐にわたる業界から買収することで、スピード感のある拡大を狙っているのであろう。

デロイトが近年買収した企業を以下にまとめたので、詳細は以下を読んでほしい。

デロイトの買収まとめ~システム、ソフトウェア、広告と多岐にわたる買収 – 20代~30代のキャリアを考えるブログ

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デロイトトーマツコンサルティングの組織構造

業界・業種ごとに編成されたインダストリーサービスと、組織、機能、目的ごとのコンピテンシーサービスによるマトリクス組織となっている。

インダストリーサービスは

  • コンシューマービジネス
  • 資源エネルギー
  • 金融
  • ライフサイエンス&ヘルスケア
  • 製造
  • パブリックセクター
  • 建設
  • テクノロジー・メディア・通信

から成り立っている。

特に資源エネルギーは強く、コンサル業界で最大級の規模を誇っているのが特徴だ。

 

一方コンピテンシーサービスは

  • ストラテジー
  • 組織変革
  • CFOサービス
  • オペレーション変革
  • M&A
  • ヒューマンキャピタル
  • テクノロジー
  • Deloitte Digital

に分かれている。

総合系コンサルティングファームらしく、上流を担うストラテジーや組織変革から、バリューチェーンに沿うように、業務改善を行うオペレーション変革のユニットまで揃っているのが特徴だ。

 

また、会計系コンサルティングファームというバックグランドが示す通り、M&AやCFOサービスも力を入れている。こうしたプロジェクトの際はグループ内他企業の税理士や会計士と協働することが多い。

各コンサルタントやインダストリーサービスかコンピテンシーサービス、いずれかのファンクションに配属され、プロジェクトごとに他ファンクションのメンバーとチームを組むことになる。

 

なお、新卒入社社員や、コンサル以外の業界から転職してきた場合は、「プールユニット」と呼ばれる部門に配属され、専門性を定めずに各プロジェクトに当たることになる。広く経験を積み、シニアコンサルタント昇格時に、自身の専門を決める仕組みだ。

「プールユニット」には、さまざまなプロジェクトにアサインされ、自身の適性を見極められる、という声がある。一方、専門性の決定が遅れることで、他ファームに比べ成長スピードが遅くなるという意見もあるようだ。

募集中の職種

本記事執筆時点で募集中の職職としては以下がある。

各サービスユニットにおけるコンサルタント 

応募時に、自身の希望するユニットを選択できる仕組みだ。いずれのユニットでも応募できる。

ただ、当然ながら人員が不足していたり、市場規模自体が拡大していたりするユニットの方が、採用される可能性は高い。

こうした情報は表には出にくいため、内部の知り合いがいれば、必ず情報収集をしよう。もしいない場合は、事情に詳しい転職エージェントから話を聞くことを必ず行ってほしい。

Deloitte Digitalにおけるクリエイティブデザイナー、UXデザイナー、エンジニア

Deloitte Digitalの拡大に伴い、デザイナーやエンジニアの採用も拡大している。

実務経験が5年以上必要、かつ専門性に加えPM(プロジェクトマネジメント)機能も自身で担えることが求められており、採用基準は高い。

デロイトトーマツコンサルティングに入るために知っておくべきこと

テクノロジーユニットに長期アサインされる可能性がある

最近はプールユニットに所属していても、専門性を定めずに各プロジェクトに当たって広く経験を積めるはずが、意に反し、テクノロジーユニットばかりに長期アサインされることが多い。

テクノロジーの需要が伸びていること、また稼働率を重視したアサインとなるため、本人の意思やプールユニットの本来の目的が重視されない、という点が要因だ。

 

コンサルファームからの転職の場合は最初からユニットが決まっていることが多いため特に問題はないが、プールユニットに入るような第二新卒の場合は注意が必要だ。

詳細や回避方法についてはこちらの記事を見てほしい。

デロイトトーマツコンサルティング(DTC)の戦略からオペレーション業務まで現役社員が解説「嫌なことは嫌と言え」 – 20代~30代のキャリアを考えるブログ

労働環境は過酷

コンサルティングファームであればどこでもそうだが、労働時間は長い。特に戦略系コンサルティングファームであれば、0時を超えるのは普通、午前1〜2時までオフィスにいるのはザラにある、という事態になりがちだ。

労働時間は、プロジェクトや、マネージャーの性質によっても変わってくる。比較的楽な政府系かつ有能なマネージャーであれば楽な日々を送れるが、戦略案件で管理の下手なマネージャーにあたってしまうと悲惨なことになる。

 

コンサル以外の異業種からの転職を検討している場合は、コンサル業界全体の労働環境は意識しておこう。

詳しくは以下の記事を参照のこと。

デロイトトーマツコンサルティング(DTC)の戦略からオペレーション業務まで現役社員が解説「嫌なことは嫌と言え」 – 20代~30代のキャリアを考えるブログ

デロイトトーマツコンサルティング出身者の体験談

以前に実施した、社員へのインタビューを再掲する。

  • 希望のプロジェクトにアサインされるために必要なこと
  • 得られるスキル
  • プロジェクトの種類ごとでの立ち回り方

など、社員でないとわからないリアルな声を聞くことができる。ぜひ参考にしてほしい。

デロイトトーマツコンサルティング出身者への取材(前編)「自分がやりたいプロジェクトにアサインされるための努力は必要」 – 20代~30代のキャリアを考えるブログ

デロイトトーマツコンサルティング出身者への取材(後編)「どこでも戦えるスキルが多く身についた」 – 20代~30代のキャリアを考えるブログ

デロイトへの転職を目指す人へ

デロイトトーマツコンサルへの転職を検討する上で、最低限知っておくべきことを記載した。考えるべきことが明確になったのではないだろうか。

 

デロイトトーマツコンサルへの転職を目指すなら、加えて最新の情報を、適切な転職エージェントからヒアリングしよう。人員が不足しているタイミングであれば、チャンスがより広がる。まずは転職エージェントと一度面談し、最新の内部情報を聞こう。

ハイキャリアの転職のためのファーストチョイスは間違いなくビズリーチだ。表には出てない非公開求人が多く存在し、またコンサルをはじめとする高年収求人への転職支援の経験豊富な転職エージェントからスカウトが多くくる。

 

また、ビズリーチと同時に、いくつかの転職エージェントに直接登録すると良い。

コンサルティング業界を目指す方、コンサルティング業界からの転職を目指す方にはキャリアインキュベーションがお勧めだ。

案件数やサポート体制の充実度を求める方は、リクルートエージェントに登録すると良い。それだけでは足りないと感じる場合はDODAに登録しても良い。

ハイキャリアの方であれば、ハイキャリア層の転職支援に実績のあるJACリクルートメントに登録すると良いだろう。

いずれにしても、ビズリーチと複数の転職エージェントに登録しながら、面接の突破、そして転職成功に向けて近づいていってほしい。

今日は以上だ。

2019年8月の転職トレンド

2019年8月時点では、各社の採用意欲は引き続き旺盛だが、求人案件数が減少する業界も現れてきている。例えば、積極的に採用を行っていたリクルートキャリアをはじめとする大手人材会社や、各コンサルティングファームも軒並み採用数が減少に転じている。人材業界やコンサルティング業界は、各社の業容拡大の支援を行う業界だ。だからこそ、各社が業容を拡大したいと感じる景況感が良いタイミングほど顕著に業績が向上する。そのような会社の採用人数が減じていることは、景況感の悪化リスクが高まる兆候だと言っても良いだろう。

今後は、景況感の悪化懸念が増すことで、多業種の求人案件が減少する可能性も高いだろう。そうすれば、キャリアチェンジの難易度は格段に上がってしまう。転職を検討している方には、早いタイミングでキャリアチェンジを行うことをお勧めしたい。

筆者のお勧め転職サービス

1位 ビズリーチ キャリアアップを考えるのであれば、まずは必ず登録すべき転職サイトだ。大手企業の特別求人やベンチャー企業の幹部求人などが多く掲載されており、求人の質が段違いに良い。また、多くのヘッドハンターやキャリアコンサルタントが登録しており、スカウトメッセージが届くこともある。自分の市場価値を知ることに繋がるので、直近での転職を検討していない方も登録すると良い。

2位 JACリクルートメント ハイキャリアに特化した転職エージェントであり、年収アップに繋がる転職支援に定評がある。年収が500万円以上の方や、その給与帯を目指したい方は登録すべきだろう。特に、年収1000万円前後の転職では日本有数の実績を有している。まずは、レジュメを登録し、キャリアコンサルタントとの面談に参加してほしい。
また、JACリクルートメントに相談した人へのインタビューは→こちら

3位 リクルートエージェント 日本一の実績を有する転職エージェントである。案件数が多いので、市場の情報を網羅的に収集することができる。また、キャリアコンサルタントへの教育が行き届いているため、どのキャリアコンサルタントが担当になっても、安定して質の高い支援を受けることができる。特に、若手でこれから実績を積んでキャリアアップしたい方は、必ずキャリアコンサルタントとの面談に参加すべきだ。

4位 アクシスコンサルティング お勧め度は4位としたが、コンサルティングファームに転職したい方には、一番お勧めしている転職エージェントだ。コンサルティングファームへの転職では日本有数の実績を有しており、主要なファームのほとんどと取引している。特に、事業会社に在籍するコンサル未経験者の支援には定評がある。どのファームでどのような選考が行われ、どうすれば合格できるかを熟知しているので、コンサルティングファームへの転職を視野に入れている方は面談に参加すると良いだろう。

5位 パソナキャリア 日本有数のHR企業であるパソナの転職支援サービスだ。丁寧な候補者支援に強みを有しており、候補者の性格や気持ちを理解しながら、ホスピタリティの高い転職支援を行ってくれることだろう。案件数はリクルートエージェントよりやや少ないが、仕事が丁寧で、自分に合った求人を丁寧に紹介してもらうことができる。他のエージェントの面談に参加し、違和感を感じた方には特にお勧めできるエージェントだ。