インタビュー

メガバンクの東大事情「東大法学部を中心とした学歴主義」三菱東京UFJ銀行の元行員が語る内情2

さて、三菱東京UFJ銀行の元行員へのインタビューの第2回だ。第2回では学歴と出世の関係および、銀行員の転職事情について語っていただいた。銀行の裏側を含めぜひご覧いただきたい。

第1回の記事は下記からご覧になれる。インタビューさせていただいた方のプロフィールも1回目にあるのでご覧になってほしい。

また、銀行員ですでに転職を考えている人であればまずビズリーチに登録しよう。銀行出身者の転職についても詳しく、案件も豊富に保有しており、他のエージェントを利用している場合でも利用したい。銀行からコンサルに転職したいという人であれば、キャリアインキュベーションを利用するとコンサル対策を教えてくれる。ハイクラス求人であればJACリクルートメント、成長環境を求めてベンチャー企業を考えている人であれば、Geeklyも使うと良いだろう。まだ転職は考えきれていないがまずエージェントに相談したいという人であれば、リクルートエージェントもおすすめだ。

東大法学部を頂点としたメガバンクに

–銀行というと官僚的なところで学歴主義が強い印象を受けますがいかがでしょうか?

学歴主義は強いですね。今後、これまでのような明らかな学歴主義を続けていくかどうかは人事部の中でも議論があると思いますが、一般的に考えて、これまでのような学歴主義を維持していくのはばかばかしいと考えているでしょう。

それでもこれまで脈々と学歴主義で銀行を運営してきているという流れがあります。30代で既に頭取候補が決まっているとも言われています。

現在でも、企画系の人や財務省、金融庁を担当する人はほぼ漏れなく東大法学部出身の人で構成されています。

–東大法学部からメガバンクに行く人は優秀なのでしょうか?

優秀ですね。

ただし、本サイトを読んでいる方が想定している優秀さと認識のズレがあるかもしれません。ゴールドマンサックスの投資銀行部門で結果を出せる人とBTMU(三菱東京UFJ銀行)で結果を出せる人の能力は得意分野が全く異なると思います。GSで結果を出している人がBTMUで結果を出せるとは思えませんね。

一般的に、メガバンクに入る東大生は就職戦線で優秀ではなかったかもしれないでしょう。もしかしたら商社やコンサルを受けて落ちた人かもしれません。そして入行後も仕事を見ていると、受け身の姿勢かもしれません。そうだけれど、長期的に考えたときに要領よくやることができる人が東大法学部出身の人には多いですね。

銀行では調整力が最も大事なのでその能力を有しているといえます。

銀行における優秀さ=調整力

–調整力とはどういったことでしょうか?

利害の不一致をまとめるのが調整力です。関係各所への根回しと下準備とロジックを固めて関係者をまとめることは東大生、特に東大法学部卒の人が適しているように思います。

一方で、銀行でうまくやっていっている東大生は本当に優秀ですが、では外資系投資銀行にいって活躍できるかと言われると疑問符がつきます。

ただ外資系投資銀行が良く見えるのは給料に拠るところが大きく、必ずしも人が優秀とは限らないと思います。東大法学部出身で銀行の上位1%にいる人のほうが他の外資系業界を含めてもジェネラルに優秀と感じます。

スキル面を見ると、外銀IBDだとM&Aと資金調達しかできないですが、邦銀にずっといると様々なことができます。広く浅くか、狭く深くかでどっちをとるかですが一概にどっちがどうというのは難しいかもしれません。

京大と早慶で出世に差はない

–慶應や早稲田の位置づけはどうなのでしょうか?出世は厳しいのでしょうか。

東大法学部が別格扱いで、京大と早慶の差がそこまであるわけではないです。慶應大学や早稲田大学の人でも結果を出せれば一定以上までは必ず出世できます。肩書のアドバンテージがあるとするとやはり東大法学部ですね。

MARCH(マーチ)からはごく一部三菱東京UFJ銀行に入行している人がいます。彼らはできそうな人ばかりですね。

ただしマーチから入っている人は体育会系が多く、見ていても現場要員なんだろうとは思います。彼らの多くは自分の立ち位置をわかっているので決して高望みをしていません。俺らはマーチだからと認識し的確な生き方をしているようにみえます。

具体的には、Tier2(注:地方支店)くらいの店舗の支店長を狙うのがマーチクラスの人にとっての良いキャリアの歩み方なわけです。

キャリアの積み方をしたたかに考えているのがマーチ卒の人たちのように思います。

まともに本流を歩もうとしても東大法学部卒の人に勝てないからということで、関連会社に出向しようとする人もいます。

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銀行の出向の在り方も変わる

–出向のあり方も変わってきているのでしょうか?

出向は今までは正直出世コースではありませんでした。しかし、昨今の超低金利およびフィンテック革命のあおりをうけ、銀行業務自体がなくなる商売であることはほぼ確実な中で、従来の銀行業務だけやっていたら生き残ることは厳しくなりました。

顧客に対して価値を出して対価をもらうには証券業務、アドバイザリー業務、事業承継、信託といった多岐にわたるトータルサービスの提供が大事になってきます。現在の20代だと左遷コースとかではなく、通常のコースにのっていても2,3回出向する人がでてきはじめています。

中でも証券は銀行グループ全体の中でもより大事な事業となっていくでしょう。

–従来の銀行業務がなくなるとはもう少し具体的にはどういうことでしょうか。

まず少額の融資業務をするにあたって銀行の支店が不要になります。

三菱東京UFJ銀行の場合、営業店がTier1~8に分かれています。Tier1が京都支店等です。(営業本部は本部扱いなので別)全国の支店が8つにお客さんのサイズごとに分かれています。
(例えばトヨタ、NTT東日本クラスだと営業本部クラス。UCC、日清食品クラスだとTier1です)

融資はTier1~3クラスの1000億円以上の売り上げの店だけが残りその他は淘汰されるのではないかと考えています。

中規模クラスの企業に融資を実施するのに支店を構え、行員を割くのは割に合わなくなるのは明白です。

–そうなると銀行に入行することにはもはや意味がないのでしょうか?

銀行に入ること自体は意味があるでしょう。特に三菱東京UFJ銀行は日本の金融グループの頂点に立っています。地銀や証券会社に入社することに比べれば、日本の金融エリートとしてキャリアを積むことに価値はあります。

リーダーには海外経験を積むことが求められる

–今後銀行のリーダーにはどのようなことが求められるでしょうか?

これまで企画畑、営業を経て頭取になるというコースは変わり、証券業務、信託知識等を付けること、そして英語で外国人と渡り合い海外支店で経験を積むといったことが今後の銀行のリーダーに求められる経験となります。

さらに、営業本部の担当者を育てることが大事になってきます。大企業の包括的なアドバイスをできる必要があるからです。そのためには証券、信託、海外のキーワードははずせません。融資や人事だけできるような銀行員はお客さんに価値を提供できませんから。銀行員の立場を生かし、様々な知識を得てお客さんのためになる行員をめざすべきでしょう。

そうしたときに、他の金融機関を使うことができるキャリア形成が主眼に置かれるでしょう。

銀行を本体とした金融グループをつかさどる構造を維持したいのが銀行です。実質、三菱東京銀行の下に三菱東京UFJモルガンスタンレー証券や三菱東京UFJ信託銀行が存在する構造です。信託や証券は実質的には子会社扱いなので、信託や証券から銀行にくるというコースは基本的にはなく、銀行側から、信託と証券行って本部に戻るのが王道コースです。

ただし、三菱東京UFJリースや三菱UFJニコス(カード会社)等その他のグループ会社に対しては、課長以下で出向する場合出世コースから外れると考えていいでしょう。

ランチは全員で行く

–本部にいてよかったことはなんですか?

私は日々お客さんとの業務に追われていなかった分、上の動きばかり見ていたのがよかったかもしれませんね。

余談ですが、本部は12時になるとチーム全員でランチにいきます。建物内にある会社の食堂に行くんですね。銀行員は人事の話しかしないんですよ。ランチの時間は人事情報の交換の場でしかありません。

本部は上の人事が良く見えます。次長がどう、部長がどうとか、支店では見れないことを見ることができます。

本部にいる一般職の女の子なんかのほうがやたら詳しいですね。

–1人でランチを食べる人はいないんですか?

基本的に誘われるため、毎日断るわけにはいかないので食べないといけないですね。転職後、反動で逆に一人でご飯を食べるのは寂しく感じるようになりましたね。食事ってこういうものなのかと、燃料補給のためだけなのかということを思うようになりました。

–毎日食事が同じだと息苦しそうですね。

銀行員は人事の話が好きなんですよ。そして人事の話は豊富にあるので、意外と話題は付きません。そういう話が嫌いだったとしたら、銀行員としてそもそもあってないかもしれませんね。

–半沢直樹で見ましたが、フィリピン支店に左遷ってあるんですか?

出世コースというルートがあるようにそうでないコースがあります。フィリピン支店は出世コースではないのでとらえ方によっては左遷かもしれないです。それでもメイドがついて広い家に住めるので日本よりいいと感じる人もいます。

銀行の労働時間は比較的短い

–銀行で働くことはいかがでしょうか?

銀行というのは、長時間労働でもなく、給料も安くはないです。

–銀行は労働時間が短いのでしょうか?

全体的に短いです。電通事件発覚以後のいわゆる「働き方改革」が行われる前からそうでした。特に営業時間の決まっている支店は短いです。

–銀行で出世できなかった人がいる部署はどこなのでしょうか?

本店の話ですが、みんながオーッと思うようなエリート部署の中に掃きだめチームが存在します。

リハビリ部署と呼ばれる問題を起こした人が配属される部署や体調を崩した人が働く人、出世が打ち止めになった人が在籍しているところがあるのです。

優秀な部署の中に1個まぎれこませて周りからばれないようにしている配慮をしています。いかにも銀行らしいですね。異動になったときに左遷部署だとわからないように配慮しています。

出世している人からすると微妙ですがね。

銀行は秩序が大事なので選民思想があるとよくないわけです。しかも給料もあまり差がないですからできるだけ横一列的な発想です。

支店と本店ではかかわっている案件が生み出す利益も違いますから必要以上に不満がでないようにするために配慮しています。

例えば本店からするとTier6以下の支店にいると給料分も稼いでいない人がいるんです。いなくていい人だっているが、そういう人も顧客接点をもっている以上は銀行全体のイメージにかかわるためやる気をもって彼らにも働いてもらわないといけないのです。

全国の支店を半分にして稼いでいない人は減らすべき、そう本部は思っているかもしれないですね。

銀行での出世は不確実性が高すぎた

–現在は、投資銀行に転職しましたが、三菱東京UFJ銀行で出世を考えていたのでしょうか?

もしかしたら30年後は変わっているかもしれないとは思っていました。つまり東京大学法学部を頂点とする組織が変わり、私のような亜流とも呼ぶべき人材が積極的に幹部登用される時代が来るかもしれません。

しかし不確実性が高い状況に身をゆだねることは危うさがありました。アメリカで教育を受けたやつは幹部にはしたくないと銀行がなったらそこで自分のキャリアはおわります。

また、広く浅く学べましたが、他社では具体的に何ができるかその当時は何とも言えない状況があったので自分のやりたいことをやろうと考え、その中でもM&Aをしたいと考え投資銀行を見ていました。

–会社を去る事をいつから考えていたのでしょうか?

本店に異動になったときからヘッドハンターに会いはじめました。当時私は海外に行く可能性もありました。

実際、ニューヨーク支店をはじめ海外の支店と本部の仕事では接点をもつようになりました。ですが、どうしても邦銀の海外支店は結局、日本企業がクライアントでお互いの本部が東京にあるため大きなことは本部が決めています。

海外の拠点は、事業会社の方もそうなのかもしれませんがお飾りにすぎない存在のように邦銀の海外支店に感じるようになりました。

ロンドンやニューヨークの支店はかっこよくみえましたが、身のあることをやっているようには感じませんでした。

現地で働いている人は仕事がしづらそうにも思えました。稟議システム1つとってもグローバルで統一されていないので、承認をとるためにわざわざ無駄な翻訳作業も多そうで本質的な仕事ができていないため、それだったら東京にいた方がいいなと思いしばらくは東京でのキャリア形成を考えました。

ダイレクトリクルーティングのために転職サイト活用を

–転職方法は具体的にどのようにはじめたのでしょうか?

まずは、知っていた転職サイトであるリクナビNEXTに登録しましたね。その後、外資系専門のJAC Recruitmentとかがいるな、ロバートウォルターズという会社もあるなという感じで、会える人とどんどん会っていきました。

また、ビズリーチというサイトにも登録しました。ビズリーチは質が圧倒的によくて、ビズリーチ経由でコンタクトしてくる人は個人で転職エージェントをやってくる人が多く、そういう人がもっている案件は特殊でした。

大手サイトが送ってくる求人とは質が根本的に違いました。

–具体的にどこが違いましたか?

一番違うなと感じたのはダイレクトリクルーティングでした。実は今の投資銀行にはビズリーチのダイレクトリクルーティングで転職しました。

ダイレクトリクルーティングは知っている人がほとんどだと思いますが、企業の人事部や採用担当者が直接、candidate(注:求職者)にメールを送りスカウトをすることです。有名企業からメールが来るときはテンションがあがりました。あの外資系投資銀行が直接メッセージ送ってくるの?!という驚きがありました。

ビズリーチはすごいですね。転職サイトを色々使いましたが、ビズリーチだけがまともに機能していました。アクセンチュアも受けましたが、ビズリーチで直接メッセージがきました。外資系投資銀行も事業会社もビズリーチ経由で受けました。

退職報告をするだけで一苦労

–転職の際に気を付けたことはありますか?

初めての転職は勝手がわからないので、仕事はどういう状態で迷惑かけずに出れるか悩みましたね。私が働いていた三菱東京UFJ銀行へは多少不満もありましたが、何もできなかった自分を温かく見守ってくれた人ばかりで銀行に対して恩義も感じていました。

辞めるとはいえできるだけ迷惑をかけずに、仁義を守り波風立てずに出ていくにはどうしたらいいかを考えました。特に報告の順番を考えていました。そうしていたら人事部にたどり着くまでに1か月くらいかかりました。人事部に行く前に退職の報告を10人くらいしましたね。

後、転職の時に気を付けたのは、ダイレクトリクルーティング経由で最終的に転職エージェントを使わなかったので、給与交渉も入社の日程交渉も自分でやりました。

間に転職エージェントがいたら内定獲得から入社までに半年も待ってくれなかったでしょう。急かしてきますからね。

そのため自分のペースで転職活動ができたのがよかったですね。転職エージェントに中抜きされていないのもわかっていたので給与交渉も強気に行えました。

結果的に満足いく転職活動ができて投資銀行に転職しました。転職エージェント経由でもたくさんの企業を受けて内定を獲得したので転職エージェントには必ず会ったほうがメガバンク勤務の人はいいとは思います。

未経験で投資銀行への転職に成功

–銀行業務の中でM&Aはされていないですが、未経験でも投資銀行でも採用されたのはどうしてでしょうか?

そうですね、M&Aの経験がないとそもそも応募もできないところもありましたよ。ただし、投資銀行業務を経験している人は市場での価値が高騰していて、採用しづらい状況にあったため未経験の人を積極的に採用する時期でもありました。

ゴールドマンサックスだったらすぐに人があつまるかもしれませんが、Tier2以下のファームだとなかなか経験者を採用するのは難しいので、関連業務をしており、金融業務の基本はわかっている人なら採用する状況でした。教えたらキャッチアップできそうだと思われたのが採用された理由でしょうね。

また、クロスボーダーの案件もできる、つまり英語ができるのは大きかったです。

若者にTier1ではないファームに飛び込んでもらうには少し条件を緩めないと入社してもらえないのはどの会社もおなじでしょう。

後は投資銀行というのは社員との相性の良さが大事です。投資銀行の選考プロセスは多くの社員に会うので、優秀層でも相性が悪いとはじかれます。私が入社した投資銀行の人との面接がうまくいったというのはあります。

外コンや戦略コンサルとの面接だと頭の良さを見られますよね。投資銀行はアソシエイトクラスで応募するとみられますが、アナリストクラスだと面接で能力はそこまで深堀されません。相性の良さが大事です。

アソシエイトの面接だとDCFの計算方法なんかを聞かれました。アナリストレベルだとポテンシャル採用になります。

また投資銀行だと、経験者の転職でもTier1の企業(ゴールドマンサックス等)への転職だとアナ1(アナリスト1年目)にディスカウント(経験年数を引かれる)されるので経験していたかどうかはあまり関係なくなります。よって大事なのは早く転職できる覚悟ですね。

–なるほど、外資系は早めの行動が必要ですね。次回は転職後の話を含めお聞かせください。

東大法学部卒を中心としたメガバンクの学歴事情

インタビューでは三菱東京UFJの学歴社会について触れた。

インタビューには東大法学部がメガバンクで出世しやすい実態があった。実際には彼らは就活戦線の中では負け組であったかもしれない。外銀や外コン、商社に受からなかった人が基本的にはメガバンクに流れているといっても過言ではない。

一方で、上記のインタビューのようにメガバンク内では重宝され、出世しやすいという点でも勝ち組の様相である。本記事を読んでいる現役東大生は上記の点を加味して就職活動を考えてみてもいいのではないか?

すぐにOB・OGが見つからなくて困っている人はビズリーチ・キャンパスを積極的に活用し、OB・OG訪問をしていこう。

編集後記:

東大法学部を頂点する三菱東京UFJ銀行の生態が垣間見えたのではなかろうか。東京大学経済学部ではなく東京大学法学部だ。

また、メガバンクは転職先がたくさんあると思う一方、なかなか簡単に決めきれない。今回は転職サイトによる転職エージェントとダイレクトリクルーティングをフル活用していた。検討しているみなさまもぜひ転職サイトをご利用してほしい。

特にビズリーチは当サイトでもたびたびおすすめしているが実際に利用している方がおすすめしているので参考にしてほしい。登録して損はない。

また、前回同様、未経験からのコンサル転職ならキャリアインキュベーションがおすすめだ。

他にも「高年収」、「外資系」への転職を考えているのであればJACリクルートメント、年収よりもまずベンチャーで力をつけて、将来は起業だと言う人でえあれば、Geeklyを利用しよう。幅広く業界を見たいという場合は日本で最大の案件数を保有しているリクルートエージェントも使ってみよう。

今日は以上だ。

BIZREACH

今日は以上だ。

2019年9月の転職トレンド

2019年9月時点では、各社の採用意欲はおしなべて旺盛であるものの、ポジションの募集が減少する会社と、引き続き多くの社員を募集している会社に二極化している。景況感の悪化リスクが高まる中で、人材業やコンサルティング業など、労働集約的で「なくても困らない」サービスを提供している産業では、採用意欲が減退している。

また、大企業は採用を手控える時期に来ていることを、覚えておいてほしい。というのも、大規模な会社は採用人数が多く、個別研修を実施するのが難しいため、10月1日や4月1日など、期の切れ目に新入社員の入社を集中させたいと考える。今から内定を出したとしても、多くの候補者が10月1日入社に間に合わないため、一旦ポジションをクローズしてしまうのである。逆に言えば、今のタイミングでもポジションをオープンしている大企業は、よっぽど人数が足りずに困っている可能性が高いので、入社難易度が通常時よりも低くなっている場合が多い。

ビズリーチなどのサイトで、どのような会社がないかを探り、是非、積極的にチャレンジしていただきたい。
9月のトレンドは、以上だ。

筆者のお勧め転職サービス

1位 ビズリーチ キャリアアップを考えるのであれば、まずは必ず登録すべき転職サイトだ。大手企業の特別求人やベンチャー企業の幹部求人などが多く掲載されており、求人の質が段違いに良い。また、多くのヘッドハンターやキャリアコンサルタントが登録しており、スカウトメッセージが届くこともある。自分の市場価値を知ることに繋がるので、直近での転職を検討していない方も登録すると良い。

2位 JACリクルートメント ハイキャリアに特化した転職エージェントであり、年収アップに繋がる転職支援に定評がある。年収が500万円以上の方や、その給与帯を目指したい方は登録すべきだろう。特に、年収1000万円前後の転職では日本有数の実績を有している。まずは、レジュメを登録し、キャリアコンサルタントとの面談に参加してほしい。
また、JACリクルートメントに相談した人へのインタビューは→こちら

3位 リクルートエージェント 日本一の実績を有する転職エージェントである。案件数が多いので、市場の情報を網羅的に収集することができる。また、キャリアコンサルタントへの教育が行き届いているため、どのキャリアコンサルタントが担当になっても、安定して質の高い支援を受けることができる。特に、若手でこれから実績を積んでキャリアアップしたい方は、必ずキャリアコンサルタントとの面談に参加すべきだ。

4位 アクシスコンサルティング お勧め度は4位としたが、コンサルティングファームに転職したい方には、一番お勧めしている転職エージェントだ。コンサルティングファームへの転職では日本有数の実績を有しており、主要なファームのほとんどと取引している。特に、事業会社に在籍するコンサル未経験者の支援には定評がある。どのファームでどのような選考が行われ、どうすれば合格できるかを熟知しているので、コンサルティングファームへの転職を視野に入れている方は面談に参加すると良いだろう。

5位 パソナキャリア 日本有数のHR企業であるパソナの転職支援サービスだ。丁寧な候補者支援に強みを有しており、候補者の性格や気持ちを理解しながら、ホスピタリティの高い転職支援を行ってくれることだろう。案件数はリクルートエージェントよりやや少ないが、仕事が丁寧で、自分に合った求人を丁寧に紹介してもらうことができる。他のエージェントの面談に参加し、違和感を感じた方には特にお勧めできるエージェントだ。