書評

【外資マーケター厳選】マーケティングスキルを身に付けるために必要な本10選

マーケティングスキルは現代においてはなくてはならないスキルだ。いい製品を作れば売れる時代が終わり、一定以上のクオリティのある製品をマーケティングでどう差別化するかが重要になっている。今回は長年マーケティングに従事している現役マーケター複数名にチョイスいただいた。

おすすめ本を読む前に

マーケティングは本を読むことももちろん重要であるが、日々「なぜあの人はあの洗剤を買うのか?」「この本はなぜ売れているのか?」といったことを日々考えておくことが重要である。

世の中にはTVCMや広告とマーケティングを勉強するにはぴったりの教材が多数ある。今回は、ネットではなく消費財領域のマーケティングに従事してきた方のチョイスなのでその点ご注意いただきたい。早速紹介にうつる。

売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則

ブランドマーケティングにおいてはポジショニングを強くさけばれる。今展開しているブランドは市場の中でどのような位置づけをされていて、 理想的にはどの位置づけまでもっていきたいのかを問われる。マーケティングにおいて重要なことだが実際に実行することは難しい。実際にポジショニングがなぜ大事かという点が参考になった。

あとは、一番手になれということだ。富士山と北岳の事例で有名だが一番でないと意味がない。某蓮舫氏が「2位じゃダメなんですか?」という問いは大事で、おそらく2位になったら注目度が格段に落ちるだろう。既存クライアントが離れず安定したビジネスを続けることにおいては大事だが一番手になることは絶対に意識しないといけないことだ。

また、1番手になれない場合は1番手になれるカテゴリを創出しなければいけない。1番手になれるカテゴリは見方を変えるだけで意外に見つかることがある。「1番」というキーワードメッセージが利用できることはそれだけで大きな価値がある。

マーケティングの基礎的な内容が本書に書いてあるのでぜひ読んでみてほしい。

売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則

売れるもマーケ 当たるもマーケ―マーケティング22の法則

  • 作者: アルライズ,ジャックトラウト,Al Ries,Jack Trout,新井喜美夫
  • 出版社/メーカー: 東急エージェンシー出版部
  • 発売日: 1994/01
  • メディア: 単行本
  • 購入: 17人 クリック: 250回
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 なぜ「戦略」で差がつくのか。―戦略思考でマーケティングは強くなる

以前も紹介させていただいたがやはりこの本は多くの外資系企業に勤めるマーケターから推薦があった。P&Gで長年マーケティングに従事し、現在は資生堂のCMOである音部氏の著書だ。現場でのマーケティングで成果を出す一方、マーケティングの研究を続け博士号をとった方でもある。

(前回の紹介)

マーケティングというと、4P,3C,AIDMAといったフレームワークにはてはめて「とりあえず分析した感」を出しているが、まず分析においての目的、そしてその分析によるアウトプットはどのようなものであればよいかの定義が必要だろう。

戦略を捉え直すことで普段の業務の設計が大きく変わることはいうまでもない。この本はマーケターに限らず、ビジネスに従事している人には全員に読んで欲しいと思う。

特にマネジメント層の方には必須の本であると自負している。

あのブランドばかり、なぜ選んでしまうのか――購買心理のエッセンス

冒頭に紹介した本の内容とつながるが、何かを買おうとすると頭に真っ先に浮かぶブランドがあるだろう。車であればトヨタ、カフェであればスターバックス、ウォークマンであればSONY(音楽プレイヤーと言い換えたとたんipodがでてくるだろう)、携帯であればiPhoneといったところか。

ブランドがいつの間にか消費者の脳内を占拠し無条件で意思決定を支配してしまうことがあるだろう。ではその構造はどうやってできたのだろうか。iPhoneにいたっては日本で販売がはじまってまだ10年たっていない。

ブランドの構築を購買心理に基づいて考え直すことができた。特に本書で扱っている事例はいわゆるマスマーケティング(テレビ広告等使用する大多数向けの商品を扱う)なので世の中の有名商品がどうやって認知されたか見るのがおもしろくなるだろう。

あのブランドばかり、なぜ選んでしまうのか――購買心理のエッセンス

あのブランドばかり、なぜ選んでしまうのか――購買心理のエッセンス

  • 作者: アンドレアス・ブーフフォルツ,ボルフラム・ホルデマン,松野隆一,井上浩嗣
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2002/09/27
  • メディア: 単行本
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良い戦略、悪い戦略

また、戦略の本だ。戦略を立てることはマーケティングにおいては重要なのだ。形のみえない消費者のイメージを形成するために年間数十億をテレビCM等の広告に投下するわけなので、その戦略が間違っていたとしたら水の泡になるのがマーケティングだ。それゆえテレビCMを考えるマーケターの責任は重く、最も力が発揮される部分だ。

悪い戦略とは何かを考えることができれば良い戦略は消去法的にわかる。本書では悪い戦略の事例を取り上げているのでわかりやすい。最近のインターネット企業で多いがこの製品のいい点はと聞くと、「AとBとCです」と答えが帰ってくる。結局どれなの?ということになるが、マーケティングの本質においてはわかりやすく一点突破できるものが原則としていい。

ついついあれもこれもとやりがちな人にぜひ読んでいただきたいと思う。

良い戦略、悪い戦略

良い戦略、悪い戦略

 

広告コピーってこう書くんだ!読本

博報堂出身の谷山氏が設立した谷山広告は業界内では有名だ。TSUBAKIの「日本の女性は、美しい」というコピーも作ったようだ。広告コピーを書く人の本は仕事柄かかなり読みやすい。

読みてに伝わる書き方をできる著者はコピーライターとしても一流であると用意に想像がつきやすい。コピーを書く機会はあまりないかもしれないが、普段の仕事の中でメッセージをどういう風にするかというざっくりしたイメージのアイデア出しはする機会があるだろう。

良いコピーをかける人はどの仕事においても評価されるのでぜひ読んでいただきたいところだ。

広告コピーってこう書くんだ!読本

広告コピーってこう書くんだ!読本

こころを動かすマーケティング―コカ・コーラのブランド価値はこうしてつくられる

マーケティングにそれほど興味ないので簡単な本をみたいという方にはこれだ。どちらかといえばマーケターより一般の方向けに書かれているイメージを受けた。簡単に書かれている一方で、実際の戦略にまで落とし込む課程はおそらくかなりの苦労があったことが想像される。

コカコーラは爽健美茶、アクエリアスといってコーラ以外の飲料も多く消費者に普及しており、その各戦略がどのように構築されていったかがわかる。

飲料のビジネスは競合も多く、消費者も流れやすいのでいかにして、消費者の心をつかむものを作っていったかトップ企業のエッセンスを知るためにぜひ手にとっていただきたい。

こころを動かすマーケティング―コカ・コーラのブランド価値はこうしてつくられる

こころを動かすマーケティング―コカ・コーラのブランド価値はこうしてつくられる

 

P&G式 「勝つために戦う」戦略

こちらも有名な本だが、P&Gの有名なCEOであるラフリー氏の本田。ラフリー氏はP&Gを大きく成長させた立役者の一人として認識されている。個々のマーケティング戦略というより会社として各ブランドをどのように伸ばすもしくは、捨てることで会社として成長できるのかという会社経営の領域に近い。

それでもラフリー氏自身も消費者調査を積極的に行い、日本の市場を重要視していることを語っている。一般的に外資系企業が日本支社で「日本市場を重要視している」はそういわざるをえないが、ラフリー氏は本当に日本での学びを経営に還元している印象をうけた。

P&G式 「勝つために戦う」戦略

P&G式 「勝つために戦う」戦略

 

P&Gウェイ: 世界最大の消費財メーカーP&Gのブランディングの軌跡

またP&G関係だが、この本はかなり分厚い。P&Gのこれまでの歴史があますことなく書いてある。P&Gという当時ベンチャー企業がここまでの規模になるまでのプロセスを描いている。

1日40億人の消費者に対して影響を及ぼすP&Gは多様なブランドをもっており、それぞれのブランドで市場で勝つための戦略を展開してきた。

マーケティングが好きな方はかなり楽しめるので読んでほしいが、分厚い。この本はKindleで買うよりも紙の本で買っていいと思う。場所のスペースをとることだけ注意してほしい。

P&Gウェイ: 世界最大の消費財メーカーP&Gのブランディングの軌跡

P&Gウェイ: 世界最大の消費財メーカーP&Gのブランディングの軌跡

  • 作者: デーヴィスダイアー,ロウェナオレガリオ,フレデリックダルゼル,Davis Dyer,Rowena Olegario,Frederick Dalzell,足立光,前平謙二
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2013/06/28
  • メディア: 単行本
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実況LIVEマーケティング実践講座

大学の授業で扱うような教科書だ。実践にすぐ行かせるような知識がそのまま得られるわけではないが、大学でマーケティングの授業に触れたことが無い方は読んで欲しいと思う。

企業の事例を取り扱っている。1つ1つの事例のエッセンスを抽出しているというより初心者の方がマーケティングの事例を把握するのに使える。すでにマーケターとして活躍している方は読まなくてもよいだろう。学生の方にはやや難易度高いが読み応えがあると思う。

実況LIVE マーケティング実践講座

実況LIVE マーケティング実践講座

 

伝え方が9割

本書も現役マーケター向けというよりマーケターで無い方が読んですぐに理解できる内容となっている。簡単な内容だがついつい漏れてしまうことが書いてある。

内容が明瞭でわかりやすく、タイトルの伝え方が9割というのもついつい購入してしまう内容だ。

資料作成、プレゼン、コピー作成、メール作成とあらゆるものに応用が聞く内容となっている。伝え方で損をする人には読んでいただきたい。今回紹介した本の中でもっとも気軽に、短時間で読める本だ。

伝え方が9割

伝え方が9割

 

最後に

マーケティングと聞くと簡単に学べそうな一方、奥が深い。マーケティングと一言によっても領域が広く、現在はネット広告を活用したマーケティングも盛んだ。しかし、本質は変わらず、製品の良さを伝えること、消費者にとって自分のための商品だと認識してもらえることといった数多ある原則はどの領域でも変わら無い。

ぜひ読んでほしい。また、マーケティングの仕事に転職したい方は、 【BIZREACH(ビズリーチ)】でマーケティング職種志望で登録してスカウトをまとう。P&Gのマーケティング未経験者採用のスカウトも来ることがある。ぜひご注目を。今日は以上だ。

2019年8月の転職トレンド

2019年8月時点では、各社の採用意欲は引き続き旺盛だが、求人案件数が減少する業界も現れてきている。例えば、積極的に採用を行っていたリクルートキャリアをはじめとする大手人材会社や、各コンサルティングファームも軒並み採用数が減少に転じている。人材業界やコンサルティング業界は、各社の業容拡大の支援を行う業界だ。だからこそ、各社が業容を拡大したいと感じる景況感が良いタイミングほど顕著に業績が向上する。そのような会社の採用人数が減じていることは、景況感の悪化リスクが高まる兆候だと言っても良いだろう。

今後は、景況感の悪化懸念が増すことで、多業種の求人案件が減少する可能性も高いだろう。そうすれば、キャリアチェンジの難易度は格段に上がってしまう。転職を検討している方には、早いタイミングでキャリアチェンジを行うことをお勧めしたい。

筆者のお勧め転職サービス

1位 ビズリーチ キャリアアップを考えるのであれば、まずは必ず登録すべき転職サイトだ。大手企業の特別求人やベンチャー企業の幹部求人などが多く掲載されており、求人の質が段違いに良い。また、多くのヘッドハンターやキャリアコンサルタントが登録しており、スカウトメッセージが届くこともある。自分の市場価値を知ることに繋がるので、直近での転職を検討していない方も登録すると良い。

2位 JACリクルートメント ハイキャリアに特化した転職エージェントであり、年収アップに繋がる転職支援に定評がある。年収が500万円以上の方や、その給与帯を目指したい方は登録すべきだろう。特に、年収1000万円前後の転職では日本有数の実績を有している。まずは、レジュメを登録し、キャリアコンサルタントとの面談に参加してほしい。
また、JACリクルートメントに相談した人へのインタビューは→こちら

3位 リクルートエージェント 日本一の実績を有する転職エージェントである。案件数が多いので、市場の情報を網羅的に収集することができる。また、キャリアコンサルタントへの教育が行き届いているため、どのキャリアコンサルタントが担当になっても、安定して質の高い支援を受けることができる。特に、若手でこれから実績を積んでキャリアアップしたい方は、必ずキャリアコンサルタントとの面談に参加すべきだ。

4位 アクシスコンサルティング お勧め度は4位としたが、コンサルティングファームに転職したい方には、一番お勧めしている転職エージェントだ。コンサルティングファームへの転職では日本有数の実績を有しており、主要なファームのほとんどと取引している。特に、事業会社に在籍するコンサル未経験者の支援には定評がある。どのファームでどのような選考が行われ、どうすれば合格できるかを熟知しているので、コンサルティングファームへの転職を視野に入れている方は面談に参加すると良いだろう。

5位 パソナキャリア 日本有数のHR企業であるパソナの転職支援サービスだ。丁寧な候補者支援に強みを有しており、候補者の性格や気持ちを理解しながら、ホスピタリティの高い転職支援を行ってくれることだろう。案件数はリクルートエージェントよりやや少ないが、仕事が丁寧で、自分に合った求人を丁寧に紹介してもらうことができる。他のエージェントの面談に参加し、違和感を感じた方には特にお勧めできるエージェントだ。