キャリア相談室

ベンチャー志望の若手と話して思うこと

大企業からベンチャー企業への転職を考えている人が多い。メガバンクをはじめとする大手銀行や大手証券会社といった有名企業からベンチャー企業を志望する人が多い。知らないことが多いベンチャーの世界は新鮮なのか多くの20代をひきつけているのは事実だ。中途でベンチャー志望の若者と話して思ったことを書く。

大手企業を去りたい若者たち

ベンチャー企業に転職を検討する大手企業在籍者は、ベンチャー企業の「自由なカルチャー」「新規事業」「会社の成長」「崇高な理念」といったものに魅力を感じ転職を検討している。大手企業に在籍していると、年功序列、強制参加の飲み会、つまらない仕事といったことに疲弊し若手の間から転職を検討してしまう。もちろん転職を検討するのはよいのだが動機がネガティブな理由からスタートしてしまうとその後の人生でも嫌なことからすぐに逃げてしまい転職を繰り返し最初の会社にいたらよかったと後悔してしまう。よく若者がいうセリフとして「もう金融はいい」「もう証券はいい」「もう銀行はいい」などと同業への転職を避けようとする。この場合、その業界のことや仕事の内容をよく知っているため比較的客観的な判断ができる。

一方、ベンチャーに転職したいと考えている人の場合ベンチャーの良いと一見思われる部分だけ見ている。裁量権があって、新規事業に携われて、年功序列ではなく、給料も実力次第でかなりアップするという幻想をいだく。実態はどうだろうか。(大企業では一般職がやってくる仕事もでき人の出入りが激しいため他の人の仕事もできるほど)裁量権があって、(雑用ばかりの工数がかなりかかってしまう)新規事業に携われて、(同じ社会人歴でも外資コンサルからマネージャーポジションで来た人の方が、新卒から入社した人よりも出世している点で)年功序列ではなく、(一部の役員ポジションになった人のみが得られる)給料も実力次第でかなりアップする。といった方が正しいだろうか。

実態を知らないが故にベンチャーが良いと単に飛びつき、大企業を早く抜け出したい一心で転職をしようとする人がいる。

知人のベンチャー新規事業責任者の方は、「ベンチャーで新規事業をやるというのは、何もない土地に掘っ立て小屋を建てるような仕事だ、ただし材料は流木のみ」と言って説明したのにも関わらず目を輝かせてベンチャーに興味をもっているそうだ。その後入社してしまったらベンチャーの実態を知って落胆する人もいるだろう。情報の非対称性故に、知らないところの業界の悪い部分を知らずに意思決定してしまうのは危険だ。

ベンチャーにいきなり行くのは危険

とはいえベンチャー企業には素晴らしい機会にあふれ、ベンチャー転職を通してキャリアアップに成功している人が多数いる。ベンチャー志望者の若者と話しているとどうも良い面だけしか見ておらず失敗している人のキャリアを見ていないのではないかと思われる。例えばコンサルに転職しようと試みる人は、クビが多い厳しい世界だとは知っているが自分がクビになるとは思わず転職を実行している。

一方ベンチャー志望者の方と話すとベンチャーのダウンサイド、つまり会社倒産リスク、給料もポジションもあがらず低い給料のまま長年時間を無駄にすごす、とにかく人がいなくなり、さらにいなくなった人の補充がなされないなどの事実を話すとそれは例外ではないかという顔をされる。悪い部分に目を向けないと正しい比較ができないためベンチャーの負の側面をしっかりと話してくれる人がいないと困る。単に挑戦しろ、ベンチャーに行けと煽るだけの大人にはならないようにしてほしい。 

ベンチャー企業はセーフティネットではない

加えて、ベンチャーを志望する人の中には、大企業でダメだったらベンチャーに行けばいいというセーフティネット的な思想の人もいる。つまりベンチャー企業を格下に見ており、ベンチャー企業にいけば給与は保証されなくても最後はなんとかなるとさえ考えているのだ。ベンチャー企業をなんだと思っていると問いたいところだが、現在所属している企業の同僚たちがベンチャー企業を格下のように扱っているから当人もそのように思うのだろう。

そのためベンチャーだったら自分の活躍できる場所が必ずあると思い込み、実力が劣る人たちがいる集団なら結果も出ると勘違いし、痛い目にあう。

実は簡単に受からない

最近の優れたベンチャー企業は優秀な人材獲得に熱心に取り組んでいる関係で、大企業出身者であってもなかなか通らない。そのため。ベンチャー企業なら余裕で受かるだろうと高をくくっていた方が面接で落ちてしまってショックを受ける人がいる。経験が足りなかったから落ちたのだと言い訳をしているがそうではなく、地頭や仕事へ向かう姿勢、課題解決能力といった面で基準を満たせず落ちてしまう。

社会人になってからの成長度合いが大企業は確かに大きくないため社会人年数に比して幼く見えるわけだ。商社では30歳前後も若手として扱われているためベンチャーの若手とは定義が違うだろう。若手マインドで受けにくる30歳を採用しようとは思わない。会社からは何もサポートがないこともあるため自力でなんとかできる人を取りたいと思う。

f:id:sportsmania:20170406182222p:plain ベンチャー志望をしていて間違いたくない人のために

ベンチャーをもし志望するなら同時に大企業も絶対にみてほしい。外の機会を考えるときに大企業の転職を検討し、その後ベンチャーではどういう機会があり、ベンチャーと大企業それぞれでどのように異なるかをエージェントを通してそして企業の面接を通して知ってほしい。

【BIZREACH(ビズリーチ)】でベンチャー企業と大企業の両方をみてみよう。登録して絶対に損はない。

 ぜひ話を聞いたうえで判断してほしい。転職を辞めたという結論になる人の方が多いので、話をまずは聞いてほしいと思う。

それでは以上だ。

2019年9月の転職トレンド

2019年9月時点では、各社の採用意欲はおしなべて旺盛であるものの、ポジションの募集が減少する会社と、引き続き多くの社員を募集している会社に二極化している。景況感の悪化リスクが高まる中で、人材業やコンサルティング業など、労働集約的で「なくても困らない」サービスを提供している産業では、採用意欲が減退している。

また、大企業は採用を手控える時期に来ていることを、覚えておいてほしい。というのも、大規模な会社は採用人数が多く、個別研修を実施するのが難しいため、10月1日や4月1日など、期の切れ目に新入社員の入社を集中させたいと考える。今から内定を出したとしても、多くの候補者が10月1日入社に間に合わないため、一旦ポジションをクローズしてしまうのである。逆に言えば、今のタイミングでもポジションをオープンしている大企業は、よっぽど人数が足りずに困っている可能性が高いので、入社難易度が通常時よりも低くなっている場合が多い。

ビズリーチなどのサイトで、どのような会社がないかを探り、是非、積極的にチャレンジしていただきたい。
9月のトレンドは、以上だ。

筆者のお勧め転職サービス

1位 ビズリーチ キャリアアップを考えるのであれば、まずは必ず登録すべき転職サイトだ。大手企業の特別求人やベンチャー企業の幹部求人などが多く掲載されており、求人の質が段違いに良い。また、多くのヘッドハンターやキャリアコンサルタントが登録しており、スカウトメッセージが届くこともある。自分の市場価値を知ることに繋がるので、直近での転職を検討していない方も登録すると良い。

2位 JACリクルートメント ハイキャリアに特化した転職エージェントであり、年収アップに繋がる転職支援に定評がある。年収が500万円以上の方や、その給与帯を目指したい方は登録すべきだろう。特に、年収1000万円前後の転職では日本有数の実績を有している。まずは、レジュメを登録し、キャリアコンサルタントとの面談に参加してほしい。
また、JACリクルートメントに相談した人へのインタビューは→こちら

3位 リクルートエージェント 日本一の実績を有する転職エージェントである。案件数が多いので、市場の情報を網羅的に収集することができる。また、キャリアコンサルタントへの教育が行き届いているため、どのキャリアコンサルタントが担当になっても、安定して質の高い支援を受けることができる。特に、若手でこれから実績を積んでキャリアアップしたい方は、必ずキャリアコンサルタントとの面談に参加すべきだ。

4位 アクシスコンサルティング お勧め度は4位としたが、コンサルティングファームに転職したい方には、一番お勧めしている転職エージェントだ。コンサルティングファームへの転職では日本有数の実績を有しており、主要なファームのほとんどと取引している。特に、事業会社に在籍するコンサル未経験者の支援には定評がある。どのファームでどのような選考が行われ、どうすれば合格できるかを熟知しているので、コンサルティングファームへの転職を視野に入れている方は面談に参加すると良いだろう。

5位 パソナキャリア 日本有数のHR企業であるパソナの転職支援サービスだ。丁寧な候補者支援に強みを有しており、候補者の性格や気持ちを理解しながら、ホスピタリティの高い転職支援を行ってくれることだろう。案件数はリクルートエージェントよりやや少ないが、仕事が丁寧で、自分に合った求人を丁寧に紹介してもらうことができる。他のエージェントの面談に参加し、違和感を感じた方には特にお勧めできるエージェントだ。