20代~30代のキャリアを考えるブログ

若手のキャリア、転職についてインタビュー、意見を発信しています。

「やる気のない上司が多いのが一番がっかり」財閥系総合商社社員の苦悩

総合商社は1社だけで年間100人以上が新卒採用され、高給で知られている。毎年優秀層が入社している総合商社の実態はどうなっているのか。

総合商社と外資系投資銀行に内定し総合商社に入社した現役商社マンに商社の実情を語っていただきました。商社への転職を検討している方にはぜひとも読んでいただきたい。

外銀を辞退し、総合商社へ

-自己紹介をお願いします。

大学卒業後、総合商社に入社しました。就職活動の時は、力試しに受けた外資系投資銀行に内定を頂いたため、日系は志望度の高かった企業だけを受け内定を獲得しました。

海外で働いてみたいというミーハー心があったため、総合商社に入社することとしました(笑)

 

-外資系投資銀行への入社は迷わなかったのでしょうか?

 そもそも自分は睡眠時間を削るとパフォーマンスが一気に落ちるのはわかっていたため、正直あまり向いていないと思っていました。

商社も遅くとも0時には帰れるというし、福利厚生を含めてコスパもいいと聞き、とりあえずそれでいいかなと安易に決めてしまいました(笑)。 

商社の内情を詳しく聞いてみた 

-入社してみてどうでしたか?

思った以上に仕事が楽でした。特に昨今は働き方改革ブームでこれまで以上に楽になりました。

ジョブ等を通じ、外銀での働き方はある程度聞いていたので、その働き方を一瞬でも考えた身としては、商社の働き方はだいぶ楽に感じます。

 実際、外銀や外コンで働いている友人の話と比べても、かなり楽だと思います。

 

-飲み会はどれくらいの頻度でありましたか?

部署のイベントとしての飲み会は月1回あるかないかです。

 ただ、これは正直部署によるため何とも言えません。よく言われますが、商社は扱う商材(カンパニー・部門)が違うと職場のカルチャーは全く異なります。

同期での飲み会はよくありますが、お酒を飲まない人は飲みません。

 同期で同じコミュニティにいない人で全く飲まない人もいるので個人によりますね。お酒は断れる空気です。今の時代、お酒を強要する会社はないのではないでしょうか。

 

-仕事でしんどかったことは何がありましたか?

お世辞にも優秀とは言えない&やる気のない上司についた時期が一番しんどかったです。個人的意見ですが、30代半ばにして上がりを決め込んでいるような人は結構多いと思っています。

 出世に興味もなく、最低限の仕事を引継書やらマニュアル通りに仕事をこなしてお金だけもらえばいいと考えているタイプです。

 引継書・マニュアルからの逸脱を許さない上司にあたるとつらいです。(勿論、部署にもよりますが)前任者と同じことをするだけで人事評価でも一定の点数がつき、マイナスになるケースがほぼないので、リスクをとってまで新しいことはしません。

 

入社してすぐのころ、プレゼン資料やExcel資料の作成方法に色々と難を感じたので、改善提案をしたことがあるのですが、「え、それマニュアル通りじゃないよね。不安だからやめてほしい。」と却下されました。

最終的にはさらに上の上司に掛け合ってどうにかなったものの、今でもこのシーンをたまに思い出します。

 

管理職に上がるのは容易

-管理職として部下をもつのは何歳くらいの人なのでしょうか?

だいたい32,3歳(10~11年目)くらいで管理職(いわゆる課長補佐)に上がるので、名実ともに部下をもつことになります。大きなトラブルを起こして落第をしない限り、ここまでの昇給・昇格はほぼ横並びです。


精神不調で一年以上休職していた人が、復帰直後に管理職になっていたので、「最早落ちる人はいるのか、、、」と思わざるを得ませんでした。
ただし自分から管理職にならない人もいます。

 

-あえて管理職にならない人はどういう人ですか?

管理職じゃないから責任はない、ダラダラ働きたいと思っているようです。
実際、管理職になると残業代がつかなくなるため、非管理職の一番上の職位で残業代をつけたほうが、管理職で一番下の役職より給料がもらえるようです。

 管理職として責任を背負う&給料が下がるよりも、ダラダラある程度もらいながら働けばいいやと思っているようです。

 そうして上がりを決め込み、仕事を全くしない、生産性がまったくないおじさんは結構います(これは管理職・非管理職を問わず)。

 

実際、業務時間中ずっとスポーツ動画を見ている人、Amazonでショッピングしている人もいます。丸1試合終わるまで2時間強ずっと業務時間中に見ていましたが、周りは誰も注意しません。

 その人は50歳前後ですが、一切何も仕事がないのです。注意したところで仕事がないので、意味をなさないのでしょう。

 これがいわゆる窓際族と確信しました。2000万円の年収をもらう窓際族、これが世に有名なWindows2000の実態です。

 

最近聞いた話だと、某社ではこうした人材を排除すべく、一定年齢になると「会社に来なくても給料500万出してやるから、もう会社に来ないでくれ」と事実上の肩たたきを始めたとの噂です。

 居座られて周囲に悪影響を与えるよりは、金を払ってでも外に追い出したほうがいいと踏んだのでしょう。

 

商社には出世をあきらめた窓際族も存在

-総合商社で優秀な人はどういう人でしょうか?

総合商社に限らずだと思いますが、日系企業で優秀な人は、継続的に仕事を生み出せる・創ることができる人のことだと思います。

 営業であれば、新しい案件を持ってこれる人、コーポレートであれば新しい施策等を勘案できる人です。多分そうした人はどこの部署であってもやれると思います。
尊敬している上司の受け売りです。

 

「なんだかんだ雇用人数が変わらない以上、仕事というものは常に存在し、放っておいても引継書付きで仕事は降ってくる。

 淡々としたルート営業・ルーティーン業務もそれなりのボリュームがあり、ある程度の達成はあるので、何となくの満足感を感じることができる。

 

それに満足せず、既存のフレームワークを変えられるような仕事を起案し、遂行できる人間がこの会社で出世していく」と言っていました。

 ただ、最近は優秀な人から転職していくと社内でも話題になっています。
ご存知の通り、我々は年功序列です。窓際族がどんなに仕事をしなくても給料はひっくり返っても敵いません。何もしないおじさんたちが自分より給料をもらっていたらやる気がなくなるのは当然ですよね。

 

外資系から転職してきた人は「この会社は働けば働いただけ損をする。」と言っていました。どんなにパフォーマンスが良くても、周りの人とほとんど年収は変わりません。

 一方で、どんなにパフォーマンスが悪くても首になることはないし、年収も変わりません。なので、頑張らないほうが明らかに得ですし、うまみが少ない中で頑張り続けられる人はすごいと思います。

 こうした環境下で、良い転職先があれば転職するのは当然だと思います。

 

-出世をあきらめているダメな人たちはどうしているのですか?

だいぶ毎日自由にしていますよ。仕事をほうりだして旅行に行く人もいました。旅行いくから、あとは全部やっといてくれと。

「まぁ首になることは絶対ないし、仕事は片手間でいいよね~」なんて思っているんでしょうね~

 

-そうした人達は会社に居づらいのではないのでしょうか?

当の本人は自分のことを勝ち組と自称していました(笑)仕事もないし、責任もない。重責を背負うことなくお金だけもらえる素晴らしい環境だと。

まぁそりゃ世間一般からしたら定時上がりで誰に怒られることもなく、2000万弱も貰えたら勝ち組でしょうよ。。。

 

商社へは戦コン、外銀等の優秀層がくる

-商社への転職は多いと聞きますがどのような人がきていますか?

優秀な人が多いです。
玉石混交の学生から選ぶ新卒採用より、戦略コンサル、投資銀行、監査法人出身者から選抜しているわけですから優秀な人が多いのは至極当然です。

 ただ、そうした方々の定着率が高いかというとそうでもないでしょう。楽園として考えて転職してくる場合は別だと思いますが、実際にはぬるい環境に辟易する方も多いようです。

 元プロフェッショナルファームの人たちから見たら、社員全体の質もまぁ微妙でしょう。そうした中で高いモチベーションを持てなくなって、別の会社に転職というのは最近耳にします。

-事業会社の人も転職してきますか?

エネルギー系や重工系の会社からの転職が多いとの噂ですが、実際にはかなり多岐にわたります。テレビ局や電通から転職してくる方もいらっしゃるようです。

 

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転職活動はやってはみた

-今後何をしたいですか?

こんな風に話しておきながら、私自身は、今の仕事を楽しめているし、今の仕事を完遂させたうえでさらに挑戦したいこともあるので、このまま頑張りたいと思っています。

 規模の大きな商売ができるのは総合商社のいいところなので、大型案件を担当してみるのも面白いかもなぁとなんとなく思っています。

 

-転職活動はしているのでしょうか?

知人の転職エージェントにすすめられてビズリーチに登録し、転職エージェントに3人会いました。実際、今のキャリアでどのような市場評価と転職先があるのか、ぼんやりわかってよかったです。

ただ、受けていく中で自分なりに理解したのが、「やりたいことがない中で、なんとなく総合商社から転職するのはあまりにリスキー」ということです。


社内の雰囲気も説明した通りなので、何となく燻る感じや停滞感を感じ、転職もありかなと色々検討しました。正直「入ってよかったなぁ」と思う点、「くそ!入らなければよかった」と思う点、両方あります。

ただ業界外の友人たちから話を聞いても、100点の仕事内容・職場なんて存在しないと考え、仕事に満足している中での転職は早計と考えました。


また、総合商社からの転職はどうしても年収や福利厚生といった待遇が下がることがほとんどです。

やりたいこと、登りたい山がない中でのなんとなくの転職はあとで後悔すると思ったので私はいったんやめました。

 

総合商社からの転職先

-商社を辞める人はどういうところに転職していますか?

アクセンチュアやデロイトを始めとした総合系コンサルが多い印象です。あとは4大監査法人系のFAS(Financial Advisory Service)ですね。外資戦略コンサルに行く人は少なく、外銀に行く人は至極稀です。


最近はベンチャー転職・起業する人も増えているようです。マスコミ等の全く別の業界に行く人もいますので、転職先は多岐にわたっています。

 

総合商社を目指す人へ

-逆に総合商社に転職してくる人には転職は勧めますか?

ワークライフバランスを追い求める人にはお勧めです。実際、この点に関しては優れていると思います。

ただ、本当にやりたいことがあったり、優秀でやる気のある人とだけ働きたいということであればお勧めできません。

最後に、これまで話したことは私の個人的な感想です。会社・部署によって異なる可能性があることをご了承ください。

 

-ありがとうございました

編集後記:

現役の総合商社マンに話を伺った。総合商社に就職した経緯、社内事情、転職の状況をはじめ詳しく知る事ができたのではないだろうか。総合商社は規模が大きいあまり、会社に貢献していない人がいるのは個人的に問題と感じた。

総合商社へ転職したい人、また商社から他業界へ転職を考えている方は転職サイトに登録し、アクションをしてほしいと思う。

ビズリーチは商社への転職をサポートしているエージェントに出会える。また商社から転職する人も多く利用している。

アクシスコンサルティングは総合系ファームへの転職に強いエージェントなので ビズリーチと併用してほしい。

商社にこれから入社する人で壊滅的に英語ができない人は、スタディサプリ ENGLISHをやっておくことをすすめる。

今日は以上だ。