20代~30代のキャリアを考えるブログ

若手のキャリア、転職についてインタビュー、意見を発信しています。

事業会社から戦略コンサルへの転職成功者が語る中途の選考対策とケース面接

本サイトでは戦略コンサルへの転職の記事を取り上げてきたが、選考対策に焦点を当てた記事がなかったので、事業会社から戦略への転職を成功させた方への取材を行った。非コンサルからコンサルへ転職を考えている方はぜひご覧になってほしい。

メーカーでのキャリアパスとやりたいことが一致しないため転職を決意

-自己紹介をお願いします。
都内の大学を卒業後、大手メーカーへ就職しました。配属後は経理畑で5年ほど経理関係の仕事に従事しました。


-転職しようと思った経緯はなんでしょうか?
大手メーカーにいるとキャリアパスも見えてくるんですよね。何歳でこういう仕事でこういうポジションみたいな。

私は将来やりたいことがあったのですが、自分のやりたいこととメーカーでやってた仕事がつながらないなと思ってきました。

大手メーカーのなかでは、社内でどう出世していくかが大事とされていましたが、将来は独立して自分でビジネスしたいと考えていたので社内で出世することが重要ではないと思いました。

やりたいことにつながる選択肢を探していました。そうしたときにコンサルになるという選択肢が思い浮かびました。

-他の選択肢は思い浮かびませんでしたか?

候補としては総合商社がありましたが、総合商社は興味はわきませんでした。結局、総合商社もメーカーと同じで個人の成長がどうこうというより、会社の中で出世していくイメージが強かったので違うなと候補からはずしました。

ベンチャー企業はいくつか調べてみました。ただ、転職するなら力を身に着けたほうがいいなと感じました。具体的には役員/取締役ポジションでいったほうがいいと感じました。

-それはなぜでしょう?

単純な話ですが、ベンチャーならば指示される側よりも指示して会社に影響をおよぼす立場でいたいからです。

-ポジションを考えてベンチャー転職は選択肢からはずしたのでしょうか。

かならずしもそうではなく、興味ある仕事と直結するベンチャーならよかったのですがそういったベンチャーが見つかりませんでした。もしあったらポジションに関係なく転職したかも…しれません。

ベンチャーは給料が出せるところを中心に見た

-転職活動は具体的にどういうプロセスで行いましたか?

コンサルティング会社は転職エージェントに、ベンチャーは色々ですね。ベンチャーはWantedly、サンカク等を使って探しました。

転職エージェントはビズリーチに社会人2年目から登録していたのと、友達の紹介で転職エージェントに会いました。

-具体的にベンチャーはどういったところを見ましたか?

給料がしっかりでるところですね。スタートアップでアーリーステージとよばれるところは給与が抑えられ、ストックオプションを付与して候補者を集めている印象でした。大きめの資金調達をして、給料が出るところを探しました。

実際数社の企業に会ってみて、面接を受けたところもありオファーをもらったところもありました。オファー額も転職したコンサルティング会社と同じくらいでした。ですが、何となく違うなと思い辞退しました。

10か月かかった転職活動

-コンサルはどういう形で転職活動を行いましたか?
コンサルは転職エージェントと相談のうえ戦略コンサルティングで知っているところ5社本命とすえてあとは日系を数社うけました。

具体的にはマッキンゼー、ボストンコンサルティンググループ、ベインアンドカンパニー等です。日系はアビームコンサルティング、三菱UFJリサーチコンサルティング、ベイカレントコンサルティングを受けました。うち2社は書類落ちでしたね。

-転職活動のスケジュールを教えてください。
10か月間でおこないました。ビズリーチに登録してからだと4年くらいになりますが。まず転職エージェントを探して一緒に書類をつくって受ける企業を選ぶのに半年かけました。

比較的のんびりやっていたのでエンジンがあまりかからなかったですね。最初の日系コンサルを受けるのに2か月間、本命企業を一気に2か月かけて受けました。ベンチャー企業はずっとみていました。

-応募段階ではどのような準備をしましたか?
志望動機の準備をしっかりしました。事業会社からの転職なので入念な準備をしました。自分のもっているビジョンを明確にし、軸となるような部分は特に注力し何度も練り直しました。戦略コンサルでも志望動機作成は大事です。

後は、過去問を仕入れました。結局、全部仕入れきることはできませんたが、問題が同じところもあるので事前に情報を集めておいたほうがよいですよ。

-志望動機は戦略コンサルでも聞かれるのでしょうか?
面接時間の半分である20~30分は志望動機の深堀でした。コンサルタントがロジカルに詰める感じではなく、深く理由を知りたくて質問をし、納得するまで聞いている感じですね。

納得してもらえたところもありました、コンサルタントが納得しないと早々に切り上げて志望動機の深堀になる会社もありました。

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転職エージェントと受ける企業の相談

-志望動機はどうやって固めましたか?

私は転職エージェントと一緒に議論しながら作りました。A4で1枚におさまるようにして、かつ、自分が仕事でやってきたことがまとまるようにしました。

-転職エージェントは志望動機作成の段階でいて良かったと思いますか?

元コンサルタントの転職エージェントにお願いをしたのでとてもよかったです。誰かに話ながら志望動機を考えると整理できました。周りにコンサルタントをしている人があまりいなかったのでコンサル経験者と話ができ、フィードバックを受けるのは参考になります。

-転職エージェントからはコンサルを受けるにあたってどのようなアドバイスをされましたか?

志望動機以外の部分ではケース面接をしてくれるのと、受ける企業のポートフォリオを組むアドバイスをもらいました。

-受ける企業に関してはどのようなアドバイスをもらったのでしょうか?

先ほど述べた本命企業5社に加えて日系コンサルは、練習で先に受けるようにアドバイスをもらいました。そのため先に日系コンサルは面接を受けました。

-先に日系コンサルを受けたのは意味がありましたか?

コンサルの方と話す機会がこれまでなかったので選考を通してフィードバックをもらえたのは良かったですね。

戦略コンサルの面接はフィードバックがもらえる

-面接のフィードバックがもらえるのでしょうか?

全部の企業ではないですがもらえますね。面接で受け答えした志望動機で伝わってきたのは、この点だったとか話す内容に対して意見をもらえました。後はケース面接のフィードバックもありましたね。

-具体的にどういうフィードバックをされたのでしょうか?

印象に残っているのはトップダウンとボトムアップの話ですね。ケース面接やフェルミ推定をする際に、分解して式を立てると思います。

具体的に言われたのはトップダウンで分解して考える力はできるけど、ボトムアップで考える力が足りないということでした。

ボトムアップで考える力に関しては、まだ咀嚼しきれていない部分あるのですが、私の解釈では具体的な個別理由を積み上げて、ロジックツリーを構成する力です。

このようにコンサルの選考はフィードバックがもらえるので受けっぱなしに終わらないのがいいところです。コンサル面接はそれだけで受ける価値があると思います。

コンサル出身の転職エージェントがケース面接対策をしてくれる

-転職エージェントケース面接に対してどういう対策をしてくれたのでしょうか?

コンサル出身である転職エージェントの方自身が好きなケース面接のお題をもっていたので、ケース面接練習を30分×5,6回しました。コンサルを受けるとなるとケース面接対策練習をするため、じっくり転職エージェントと会うことになるので転職エージェントは慎重に選ぶべきです。

また、コンサルに関しては転職エージェント自身がコンサルのことをわかっていないと志望動機やケース面接対策の観点から感じました。転職サイトで経歴を見て最初のフィルターを書けるとよいと思います。

-ケース面接を受けるときに気を付けたことはありますか?

全体像を考え、いきなり答えないように意識しました。具体的な施策から話さないことです。順当に分解して1つ1つ話していきました。

頭が固まってケース面接で失敗

-ケース面接で失敗したことは
緊張をするし頭が固まってしまうことがありますね。最初に受けた企業では緊張しました。
また、面接官によってはなんとなく相性が悪く、面接を自分主導ですすめられない気がしてそうなると落ちますね。実際、最初に受けた日系コンサルは落ちました。

-考えが固まるというのはどういうことでしょう?

提示された選択肢のなかでどうみたってそれが答えだろうと思う場合でも、同時に複数の案があるはずで、答えだと直感的に思った1つの案もいったん平等に考えなければいけないです。

ゼロベースで考える必要があるということです。頭が固まるというのは、1つの答えらしいアイデアに固執してしまうことです。

決めつけをしないことが大事ですね。明らかに答えが1つ見えていてもそれ以外の選択肢を丁寧に説明することが求められます。

-具体的に出た事例で説明していただくことは可能でしょうか?

例えば実際に出たお題で、複数の事業の中で、設定された経営上の指標(PLと達成すべき数字が具体的に与えられる)を達成するのにどの事業をどう改善したらよいかというケース面接を受けました。

私は明らかに、食品事業が事業ポートフォリオの中で足をひっぱっていたことがわかったのでそこを改善することが早急に必要だと思いました。

もちろん、売上を伸ばすにあたって、状態の悪い事業をたてなおすか、すでに状態のいい事業をもっと伸ばすかという選択肢があるわけですが、そのときは、明らかに状態の悪い事業を立て直すことが現実的だと思い浮かび、なぜ他の事業を伸ばすのかという回答を怠ってしまいました。

実際そういった点を怠っていることをフィードバックをされました。答えありきで決めつけをすると幅広い議論ができないコンサルタントだと思われてしまうでしょう。自分の意見に固執してしまう印象を与えないようにしたほうがいいですね。

考え続けることが大事

-ケース面接でうまくいって受かったときは何がよかったのでしょうか?

面接官との波長があったときですね。

あとは考え続け、答え続け、意見をぶつけつづけることですね。面接官とキャッチボールをすることが大事なので、粘り強く考え続けることができたときは成功したケース面接でした。

-ケース面接を受けるにあたって他に準備したことはありますか?

ビジネス系のメルマガを読んだり新聞をチェックしたりビジネスの情報は収集しました。
後は市場規模等の大体の数字を見ておきました。あとは企業のPL等をみておきました。

 

-選考情報は転職エージェント以外からはどうやって仕入れていましたか?

ネットにある情報をしらべました。インタビューや転職体験者のブログを見て情報を収集しました。

-面接で印象に残っていることは何でしょう?

自分の生い立ち、価値観をうまく引き出してくれた後にコンサルタントの方に意見を言っていただいて将来の方向性にフィードバックをいただきました。参考になるアドバイスで選考ですが、よい時間になりました。

内定はケース面接の出来にかかる

-転職活動は最終的に何社から内定を獲得しましたか?

最終的に最初の志望群だった戦略コンサルから内定を獲得しました。途中で落ちた会社もありました。日系コンサルは途中辞退や1次落ちといった感じでした。

-なぜ転職がはじめてで、戦略コンサルに受かったと思いますか?

ケース面接がうまくいったからでしょうか。気楽に話していたときは人の相性も良かった気がしますしケースで失敗をしなかったです。落ち着いて話せるのは大事です。

あとは先ほどの繰り返しになりますが面接官をうまく使うことができたことですね。一方的すぎず私とコンサルタントの双方向の議論を巻き起こすのがよかったです。

-皆目見当がつかないような、とっかかりが難しいケース面接はありましたか?

ありました。アビームコンサルティングなんですが、なじみのないもので知識の差が影響しすぎるケース面接でなかなか答えづらかったです。

コテンパンにやられ、まったく手ごたえの面接でしたがなぜか選考は通過はしました。
通常は自分が勤めていた業界になじみのあるところ、これまでの職種での知識が生かせる問題がでました。

面接官側が配慮して問題を出していたと思います。もちろん知識勝負ではないのですが、筋のよい仮説を出すにあたって知識ゼロでは力が見えにくいと思います。

-フェルミ推定のようなものもありましたか?

ありました。線香、介護士やファーストフード、文房具の市場規模推定などですね。

-転職活動の面接の日程調整はどうしましたか?

仕事が忙しいときは、面接を受けませんでした。余裕のあるとき夜に時間を作りました。朝は先方の都合もあったので受けず、基本夜の業務終了後に受けました。

-選考はどのようなポジションの方がでてきたのでしょうか?

マネージャー、パートナークラスと面接しましたね。

回答の妥当性を問われる

-市場規模推定のアドバイスはありますか?

回答し終わったあとに出した答えが妥当かどうかと質問されます。回答するパターンは2つあると考えています。

1. 元々に似たような市場知っていて○○市場が×億円なので、そこから推定して算出しました。

2. 分解した各要素の中で自信のないところはここなので、妥当かどうかはここの要素の仮定した数字がずれていると妥当性がないかもしれません。

といった形で2パターンありますが後者の方で回答するとアドバイスがもらるので状況に応じてつかいわけるとよいですね。

逆質問を準備せよ

-なぜこのファームがいいという質問はありましたか?

アビームコンサルティング以外はその質問をうけませんでした。会社への志望度は聞かれないのですが、逆質問時間でどれだけ熱意ある質問ができるかで志望度は見抜かれると思います。よって逆質問の時間は大事ですね。

-逆質問の準備はどういうことをしたか

ありきたりのものではなく、事前に調べたけどわからなかったことを聞いているんだろうと思われるような質問をしました。

コンサルタントの方自身がどういうキャリアパスを考えているか、この会社好きかどうかということを聞いていました。少々生意気に聞こえる質問のほうが本音が探れて逆質問の時間が有意義になると思います。

面接で志望順位が変化

-面接を通して、志望度合いは変化しましたか?

面接中、お会いする社員の雰囲気やフィードバック等を通して志望度は変わりました。最初はいわゆる業界的順位が上の企業に行きたかったと思いましたが、面接を通してトップとは言われていない企業の志望度が1位になりました。

このコンサルタントたちと働きたいなと感じるようになりました。残念ながらその戦略コンサルには内定を獲得することができませんでしたが今でも良い印象をもっています。

転職をするか迷うなら転職活動をまずはじめよ

-事業会社から戦略コンサル志望者にメッセージはありますか?

戦略コンサルの人たちは選考で会ってきた人たちがみんな魅力的で、しっかり働いているなという印象を受けました。

今の20代の転職で活動をはじめて色々な人と話すことに、デメリットはそんなにないと思います。ためらっている人はまずは転職サイトに登録して、転職エージェントに会って話して対策をしてもらえばよい。

転職サイトはビズリーチでもいいし、別にWantedly使ってベンチャーに会うのでもいいわけですしまずは行動することでしょう。転職サイトを使うときはレジュメは充実させておいたほうがいいでしょう。

転職について悩んでいたときに転職エージェントとあって書類作ってみて、実際どうしたいのかはっきりして、転職活動が加速していった部分があるので、迷うならまずは転職活動をやることをすすめます。

 -ありがとうございました。

編集後記

今回はメーカーから戦略コンサルへの転職に成功した方にインタビューを実施した。

コンサルは転職面接が独特なので、十分に対策するとよい。

記事中も登場したがビズリーチに登録し早めにコンサル対策ができる転職エージェントとあっておくとよいだろう。

またすでにコンサルへの転職を決めているなら転職エージェントであるアクシスコンサルティング には一度会ってほしい。戦略以外の案件も含め幅広くもっている。

今日は以上だ。

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