20代~30代のキャリアを考えるブログ

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若手を中心としたキャリア構築について思ったことをつらつら書いていきます。

外資系メーカーに転職/就職したい人に企業一覧、業務内容と給料を解説した

外資系メーカーに転職や就職に関して相談を多く受けるため外資系メーカーの概要に関して説明させていただく。業務内容から企業一覧、給料事情について解説してみた。特に消費財業界を目指している方は見てほしい。各メーカーの様々な部門の方に情報を提供していただいたこと感謝したい。

外資系メーカーとは

外資系メーカーの定義に関して述べたい。外資系メーカーは、本社が日本国外にあり、かつ日本に支社がある会社を外資系メーカーとして定義したい。

特に今回は、外資系メーカーの中でもヨーロッパ、米国に本社があり、かつ消費財を扱うメーカーを主に取り扱う。

最近は、シャープを買収した、台湾企業である鴻海(ホンハイ)や白物家電を販売している中国系企業のハイアール等も外資系メーカーではあるが、今回は、あまり話には入れていないのでご注意してほしい。消費財メーカーではP&G(プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン)が有名だ。

外資系メーカーの部門解説

外資系メーカーに関しては、部門がいくつか存在する。代表的な部門をいくつか取り上げたい。

-マーケティング(marketing)

-営業(sales)

-生産統括/サプライチェーン

-消費者調査

-研究開発(R&D)

-人事(HR)

-ファイナンス(finance,F&A)

-IT

各部門について詳しくみていこう。

マーケティング(marketing)

マーケティング部門は、メーカーにおける花形といわれている。特に外資系メーカーにおいてはマーケティングの役割は大きい。

外資系企業は研究開発部門が海外にあることが多く、また製品自体がすでに出来上がっており製品を日本用にカスタマイズする裁量があまりないため今あるものをどう売るかを考えるマーケティングの役割が重要となる。

マーケティングによって製品の売れ行きが変わってくるため、会社の成果もマーケティング次第となる。特にP&Gのマーケティングはマーケティング能力とリーダーシップが鍛えられる場として有名だろう。

マーケティング部門の仕事は、大きく分けると二つある。1点目は投資する広告予算の効果を最大化させる役割だ。最も大きな仕事は、現状投資額が最も大きいTVCMを作成し、消費者にTVCMを届けそれと連動した様々なマーケティング施策を考えることだ。

TVCMはインパクトが非常に大きいため、営業、小売店と社内外でテレビCM投下の動きは注目される。広告代理店と協力しあいながらテレビCMのクリエイティブを作っていく。

新規のブランドだと認知をとることが重要なのでサンプリングや雑誌でのタイアップ広告、リアルの場でのイベント、SNSを使ったキャンペーンなどを展開する。

また、商品の価格を決めたり、販売チャネルをきめたりといわゆる4Pに当たる部分をマーケティングが考える。学生だと4Pあたりがマーケティングのイメージとして選考してしまうが、消費者の理解と、その理解に基づいたブランドのコンセプトづくりのほうがより重要なのでうわべのフレームワークに騙されないようにしてほしい。

加えて、営業と連動しながら販売戦略を考える。例えば、高級化粧品が大衆ストアでうるとブランドイメージを損なうから販売網は限ろうといったことを考える。

 2点目は社内調整だ。マーケティング部門が起点となり、他部門に対して計画している販売、生産プランを提示し、プロジェクトを進めていく。

研究開発は開発にじっくり時間をかけたい、生産部門は無理な工場稼働は避けたい、ファイナンスは過剰な在庫を抱えることは避けたいといったような感じで反発がくる。その反発をしっかりとコントロールすることでうまく社内調整をすすめていく。

また、本社やヘッドクオーター機能があるところを説得し、うまく日本での仕事を進めていかなければいけない。特に日本オフィスに海外本社が投資している意識を本社実行しようとしているプランがしっかり、投資に見合うかを考えないといけない。

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営業(sales)

営業は想像している営業と近いかもしれない。自社の商品を販売してくれる小売店や、卸店に対して営業をかける。小売店は、いかに目立つ場所に多くの商品をおいてもらうために交渉をしなければいけない。

後ほどわかりやすいように花王とP&Gの違いで営業の仕組みの違いを解説しているのでご覧いただきたい。営業は卸、小売店、消費者の3者を相手に販売を意識しないといけない。

簡単に分類すると、

-外部の卸企業が流通を担当する方法(大半の企業)

-自社に卸を有する方法(花王)

-自社の販売網を店舗として有する方法

-営業機能を外部の会社にゆだねている方法

-ほとんどネット(EC)での売上が占める方法

と様々あるので営業する場合はこの観点は見ていてほしい。外部の卸が流通を担う企業がほとんどである。

外資系メーカーの営業はつらい。営業は泥臭い関係性が大事なので長年定着している日本企業に利がある。そのため、外資系企業はあの手この手で関係性を築こうとする。外資系企業と名の付くところからは想像がつかないほど地道なことが多い。

出禁をくらうこともあるため何度も謝りにいくことがある。 一方、日系企業との違いは人数が少なく効率的な営業を目指しているため裁量権が大きくなるのも特徴だ。

最も営業で相手が小売や卸なので外資という雰囲気がかなり少ない。地方での営業にもなることがあり外資感ゼロでやめてしまう人も少なくない。

生産統括/サプライチェーン

メーカーにおいて要となるのがサプライチェーンだ。メーカーが一番恐れるのは欠品である。その欠品を発生しないために奮闘しているのがサプリチェーンである。P&GではPS(生産統括)と呼ばれる部署である。

サプライチェーンにおいて最も重要な仕事の1つにプランニングというものがある。プランニングを担当するプランナーは需要予測を行ったり、他部門からの予測数値を基に、生産数量を決定する。

また海外にある工場を日本からコントロールし指示を出すこともあり、裁量がかなり大きい。サプライチェーンにおけるほかの仕事は購買がある。購買は購入する原料の調達先を探し、その業者の価格は正当化を検討し購入する。

その他、サプライチェーンは多岐にわたる仕事があるため簡単には説明できないので各社の説明会でしっかり聞こう。サプライチェーンは未経験の人間は基本的には中途採用しない。研究開発と並び専門性の高い職種だと覚えておこう。

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消費者調査

消費者調査はマーケティング部門と密接に連携した部署である。P&GではCMKと呼ばれる部署だ。消費者調査は消費者のインサイトを抽出し、次回の新製品を考えるうえで重要なニーズを発掘する役割を担う。

また、マーケティング部門が考えた製品のコンセプトやTVCMのテストを行い、消費者がきちんとこちらが伝えたいことを理解しているか、またそのニーズが実際にあるものかを検証してもらえる。

消費者の理解ができていなければマーケティングが進まないので消費者調査部門の役割は非常に大きい。

研究開発(R&D)

研究開発は、会社によって大きく異なる。いわゆる研究開発は新製品を開発するために、成分レベルから発明を行うことを想定するかもしれないが多くの外資系企業の場合は、すでに研究開発自体は海外で行われている。

そのため日本で発売をするために、日本の法律に即したものに変えたり、またパッケージ開発を行ったり、日本で独自の製品を発売する場合に既存品をベースとした実験を行ったりといった感じだ。

日本で働くことを考えると研究開発設備は日系企業のほうがととのってはいる。研究開発ということもあり、外資とはいえ比較的のんびりしているのも特徴だろう。

日本ロレアルなどは研究開発の拠点として日本が重要視されている。

人事(HR)

外資系企業の人事と日系企業の人事は形態が異なる。一部の日系企業では導入されているが、外資系企業の人事は、人事職、それも人事の中でも細分化された仕事しかしない。

日系企業の人事と聞くと、出世コースの1つであり、営業を経験した人が就き、採用を行うイメージが強いだろう。しかし、外資系企業の場合は、人事は採用の母集団形成までの手助けをし、採用のオーナーシップは各部門に任せることが多い。

外資系投資銀行や、外資系コンサルは人事を採用しているのをほとんど見かけないだろう。外資系メーカーは採用だけでなくビジネスパートナーという仕事が存在する。

ビジネスパートナーとは、簡単に言うと現場の部門の成果を最大化するために、組織体系や部署の人事、昇給、評価を手助けする存在だ。ちなみに評価は人事が評価するわけではない。

承知の方も多いが外資系企業は上司による評価が大きい。 個人的な考えとしては、外資系企業のように専門人事が育成されていない日本企業が多いため、専門職としての人事を日本企業は育成すべきだろう。 日産自動車等は人事職の採用を新卒段階から行うことがある。

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ファイナンス(finance,F&A)

ファイナンスは、経理業務と管理会計の2つに大きくわかれる。管理会計は予算管理や、目標を達成するための進捗管理や、アドバイスを行いビジネスパートナーとしてマーケティングチームが投下予算の効果を最大化するための手助けをする。

また、いわゆる一般的な経理業務も行う。工場に張り付いて工場の経理を担当する人もいる。

その他、一般的な監査法人対応といった業務まで幅広く存在するため日系企業と近い部分もある。ファイナンスも他部門と同様、少人数で大きな裁量が与えられ、ブランドの責任を他部門と一緒に負うことになる。

日系企業と違い、日本オフィスはM&Aが原則ないため、M&Aにかかわりたい場合は本社に入社する(難易度がかなり高い)か、日系企業のほうがよいだろう。

ちなみに先ほどサプライチェーンのプランナーという職種で数量予測の説明があったが、ファイナンス、マーケティング、サプライチェーンがそれぞれ販売数量予測をするが、それぞれの部署の予測数値は全くあわない。

例えばだが、マーケティングはたくさん売りたいので販売数量の予測数値が高くなる、一方、ファイナンスやサプライチェーンは数値を低めに見積もりがちである。このようなバランスをとりつつ話し合い販売数量が決まっていくわけだ。ちなみに営業が数量予測のリードをとる会社もある。

IT

IT部門は、投資銀行のテクノロジー(IT)部門に比べるとビジネスに及ぼす割合が低い。大手の外資系メーカーは、IBMやオラクル、アクセンチュアの主要な顧客であるが重要なツールは、海外で導入の議論がなされるため降りてきたものを日本オフィスに適合させるのが日本オフィスの役割になってくる。

メーカーもITに力をいれているが、日本オフィスで力をしっかりいれているところはP&Gくらいだろう。データ分析のサポートをし、真の意味でデータドリブンなマーケティングを行うのは外資系メーカーの日本オフィスでもまだまだ厳しいのが正直なところだ。

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外資系メーカーに新卒就職するには

外資系メーカーに新卒入社するためには、新卒採用をしている企業をさがさなければいけない。後ほど、外資系メーカー一覧は掲示するが、毎年新卒採用を一定人数以上おこなっているのは、P&G Japan、Unilver(ユニリーバ) Japan、日本ロレアルが新卒採用を行っている。

ユニリーバ、ロレアルはサマーインターンからの採用が積極的であるため早めに応募することをおすすめしたい。

また、P&Gのマーケティングは外資メーカーのカテゴリーを問わず最難関の企業なので対策が必要だ。特に面接で差がつくためしっかりと対策をしておきたい。重要なのはグループディスカッションではなく、エントリーシートと面接だ。

特に外資系メーカーで求められるリーダーシップがあるかどうかを面接を通して見極められる。グループディスカッションという形式自体は年々選考から消えていき、インターンで見極めがしっかりされる。

インターンに行き着く地点でほとんどの戦士が消えていっているのでいかにエントリーシート(ES)と面接が重要かがわかる。 勘違いしている人が多いが、帰国子女の割合は意外に多くない。

一方、留学経験者は多く、語学ができるというよりも様々な環境で適応し、リーダーシップを発揮できる経験は問われているように思える。もちろん留学経験がいない人もいるのでご安心を。

割合はどれくらいですかという質問を受けるが、帰国子女(10年以上英語圏に生活)は2割程度しかいないように思える。(この数値は年度や会社によって大きく異なるのであくまで参考までに)

特に、P&G、ユニリーバ、ロレアルは帰国子女がその他の外資メーカーに比べ少ない印象だ。

採用人数が少ない外資系メーカーはトレーニングが日本用にカスタマイズするスケールメリットがないため基本すべてのトレーニングを海外オフィスのものと同じようにするため英語がネイティブでないと厳しい。

転職の方が入社が簡単?

転職の方が入社しやすいかという質問に関していくと、転職のほうがやや入りやすい。マーケティングの話になるが、必要とされる部門での経験を積み、英語ができれば入れる確率は新卒より高いだろう。

マーケティングの仕事をしている人は多くはないので、英語力さえあれば日系企業からでも入ることはできる。その他、中途で入る場合は、広告代理店で勤務していた経験がある人、調査会社で働いていた人、人数としてはほとんどいないが戦略コンサル出身者もいる。

基本的に戦略コンサルとマーケティングは仕事の互換性が全くないため相性が悪い。どちらかといえばメーカーから戦略コンサルティングの道のほうが数としては多いだろう。

若手であればマーケティング未経験でもP&Gはマーケティングを採用している。その他の部門は、外資系企業出身者がぐるぐる回っているイメージだ。やはり外資系の独特な雰囲気と、英語を使う環境にフィットできる人は限られている。 外資系でしっかりキャリアを積めば40歳ごろまでは高年収で働くことができる。

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人気の外資系消費財業界

外資系メーカーの中での消費財メーカーの話をしているが、外資系消費財業界は非常に人気の業界だ。外資系消費財メーカーがなぜ人気かというと自身の市場価値を高めることができるからだ。

洗剤を考えてみると、消費者側は絶対、ボールドがいい、アリエールがいいという人は少ないだろう。一方、化粧品はランコムやいい、エスティーローダーがいい、ポーラがいいといったこだわりがあるため消費者も離れにくい。

よってマーケティングも既存のブランドエクイティを大事にしつつ、新規の顧客をとっていく戦略をとるためダイナミックな動きができない。消費財業界はFMCG(Fast Moving Consumer Goods)と呼ばれ、消費者の趣向や競合の変化が激しいためその流行に合わせたマーケティングやコンセプト開発をしないといけない。

洗剤等のマーケターは高い能力が要求されるため変化に対応できる厳しいマーケティングを行う経験力が身につく。

そのため消費財は市場価値を高める意味で人気の業界なのだ。高級化粧品だけやっている人は他の商品のマーケティングでは通用しないという転職エージェントもいる。

もちろん化粧品の中にもやや安価で消費者の動きが激しい市場もあるので化粧品というひとくくりにもできない。今回の説明では化粧品企業も消費財のくくりにいれてある。

高級化粧品のマーケティング自体は美しく、突き詰めて素晴らしいものが作れるため単純に広告に興味があったら高級化粧品がいいだろう。

外資系ということだけあってクビもありえる

外資系ということだけあって、クビも少なくない。外資系メーカーは投資銀行やコンサルとは異なった事情がある。

投資銀行や戦略コンサルはクライアントビジネスであり、日本人で日本語を話すお客さんがほとんどのため日本国内の仕事は日本人の既得権益になるわけだ。

しかし、外資系メーカーはシステムがある程度共通化できるため、マーケティングや消費者調査、ファイナンスといった機能を外国に持ち出せる。

そのため、外資系メーカーは日本オフィスの機能をシンガポールや中国に吸収という名目でクビがたびたび発生する。避けられないクビであるためパフォーマンスに限らず切られてしまう。

外資系投資銀行のように締め出しタイプのクビではないのできちんと退職の挨拶ができる点において人道的であろう。

外資系投資銀行はセキュリティの問題があり大損害を首になった人が意図的に与える可能性もあるのでそのまま締め出しというやり方も合理的ではあるが。

また、退職パッケージもあるのでクビになったからといって途方にくれることはない。

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外資系メーカー企業一覧

外資系メーカーの一覧をここに掲載させていただく。新卒採用、中途採用を行っているか否かに限らず掲載する。主に消費財メーカーになってくるがご覧になってほしい。

1.P&G Japan(プロクター・アンド・ギャンブル)

米系消費財メーカーのみならず世界の優良メーカーとして有名だ。パンテーン、ボールド、オールドスパイスといった有名ブランドを抱えている。オフィスが三宮に移転した。

2.ユニリーバ・ジャパン

イギリスとオランダに本社がある世界的メーカーだ。LUXやリプトンのブランドがある。P&G出身者が多い。
3.日本ロレアル

世界トップクラスの高級化粧品会社だ。メイベリン、ランコム、シューウエムラ等のブランドを抱えている。美しい広告が特徴だ。フランス系らしい会社の特徴がある。
4.ネスレ

スイスに本社がある食品メーカーだ。日本では神戸に本社があり、関西で外資メーカーというとP&Gかネスレであることが多い。
5.マース ジャパン リミテッド

マースはまったりしていて良い会社だ。ペット系の商品を有している。マースも最近オフィス移転した。
6.レキットベンキーザー・ジャパン

あまり知名度は高くないが優れたメーカーだ。薬用固形石鹸であるミューズが有名だろうか。
7.モンデリーズ・ジャパン

旧クラフトフーズの日本法人だ。食品系の会社は比較的まったりしている。
8.LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)

ザ、高級ブランドといった感じだ。お酒のモエヘネシーから服のルイヴィトンまで様々だ。
9.コカ・コーラ

コカ・コーラは世界的に素晴らしいマーケティングを展開している。コカ・コーラのCMはよく教材にされるくらいいいものが多い。消費者を驚かし、ペプシを圧倒する会社だ。
10.日本GE

消費財メーカーではないのだが、世界最強の複合企業として注目されているので取り上げさせていただいた。日本に限らず、FMPと呼ばれるファイナンスのプログラムが有名だ。試験を課して脱落者を決める。消費財メーカーのファイナンス職を考えている人には注目していただきたい。
11.ロクシタンジャポン(L'OCCITANE)

ロクシタン製品はなじみ深いだろう。こちらも高級マーケティングを展開し、かつ店頭を保有しているのでよりダイレクトなマーケティングをしたいならよいだろう。
12.ジョンソン・エンド・ジョンソン

J&Jという名称で有名だろう。バンドエイド、キズパワーパッド等の製品を有する米系企業である。こちらは転職先としてよく名前があがる会社だ。
13.シック・ジャパン

髭剃りのシックだ。P&Gのジレットと激しく争っている。P&Gはどこにいってもでてくる。花王もしかり。

14.エスティ ローダー

高級化粧品の会社だ。広告がかっこいい。ダブル ウェア等のブランドが有名だろうか。伊勢丹や京王、高島屋等に行けばエスティローダーの製品に出会える。女性で同社の製品を愛用している人も多いだろう。

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P&Gは経営者を多く輩出

P&Gは多くの経営者を輩出している。起業家ではなくプロ経営者である点に注目してほしい。0->1を行うというよりも、既存の会社に入り持ち前のリーダーシップを発揮し、経営を立て直したり、売り上げをもっとことに貢献したりしている。

P&G出身で、フェイスブックジャパンCEOの長谷川 晋氏等は最近有名だ。GEのCEOであるジェフリー・イメルト(2017年7月で退任) やマイクロソフトの前CEOであるスティーブ・パルマーもP&G出身である。

問われる英語力

英語力は外資系は求められる。先ほど外資の3社は英語力がさほどなくても入れるといったが仕事ではかなり求められる。

特に営業以外の部署は外国の部署と働く機会も多いため英語ができないと自分の能力をアピールすることすらできない。

よって、しっかりと自分の話をする機会をもつためにも英語ができないと困るわけだ。 またコンサルもそうだが、社内のナレッジは英語で蓄積されているため英語ができない=インプットができない状態なのでしっかりと勉強しておく必要があるわけだ。

英語ができないと基本的に惨めな思いをするので外資系への転職を考えている場合は必死に勉強してほしい。

日系メーカーと何が違うのか

日系メーカーとの違いはなんであろうか。一般論になるため話が薄くなるかもしれないが、裁量権の違いは大きい。裁量権といっても外資があるからよい、日系がないから悪いというわけではない。

外資系企業の場合、すでにブランドの大まかなコンセプトができているためできたツールの中で日本にどうアダプテーションするかが主な仕事になる。

一方日系メーカーの場合はオーナーシップが基本的に日本にあるためコンセプトの根本から携われる機会がある。

日系メーカーは人数も多く、若手のうちに大きな仕事に携わる機会はそう多くはない。一つのブランドに何人もいるため日系メーカーはやや窮屈だ。

外資系の場合は、各ブランチオフィスでの人数が少なく、そのブランドのヘッドクオーターで大まかなものが決まり、それを各国におろしていくため、その範囲内であれば若手でも携われる機会が多い。

もしブランドのゼロ、もしくは根幹の部分に携わりたければ、日系のほうがいいのではないかと個人的には思う。

また、外資日系どっちも経験した方の話によるとマーケティングをロジックより勘や感性に頼っていると言っていた。出世が遅く給料は若い時に低いが、福利厚生がよいなどのメリットはある。また出世はある程度機械的に決まるため遅いが安定していることをメリットとしてあげていた。外資系の仕組みをとりいれている日系企業もあるのでチェックしてほしい。

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花王とP&Gの違い

もう少し、仕組み的なところを見てみよう。花王とP&Gは何が違うのだろうか。花王は卸機能をもっている。

日本は卸が発達している珍しい国の1つだ。卸業者がいることで各小売店に自社商品を流通させることができるためメーカー側は流通機能はすべて卸にまかせている。

一方、花王はメーカーにしては数少ない卸機能を持つ会社だ卸機能をもっているため、直接小売店と交渉し、流通においてフレキシブルに対応できる。P&Gは卸業者を使って商品を各小売に届けている。

よって、卸と交渉しなければいけないし、その卸が小売店と交渉するため非効率であることは明白だろう。卸がメーカーの製品を細かく理解していたらいいのだがそうはいかない。結局、商品の横流し的な感じになる。

卸に新商品の特性を話す必要もあり、卸の機嫌取りをする必要もあるわけだ。非効率だが、卸を自社でもつのはかなりコストになるので実際はほとんどのメーカーはもてない。花王クラスの会社だからこそ成り立つのが卸を自社で有することだ。

もちろん、メーカーが直取引と呼ばれる卸を挟まず納品を行う場合もあるが一般的には卸が入ると思ってほしい。近年はコストコ等の大型の小売店の誕生でビジネスモデルにもやや変化がみられているので大型小売店の動向はチェックするとよいだろう。

P&G等の会社も小売店との接点がないと棚割りで不利になる。これまでさんざんいろんな部門が苦労したが、最後店頭で並んでなければ意味がない。そのため、卸がない各社、小売店に行き直接並べたり、メンテナンスする部隊も存在する。バイトのおばちゃんだったり、社員だったり様々だがたくさん小売店をまわりドラッグストアで棚を並べなおす人が存在する。

もちろん卸も棚割りに関与してくれるが各社の商品を扱うので一つのメーカーの一つのブランドだけに熱を入れるわけにはいかないことはお分かりだろう。花王はその点自社の社員が小売店までしっかり入り込んでいるわけだ。

小売店と述べたが、具体的には、西友やサンドラッグ、セブンイレブン、コストコと様々な粒度の店があるので各社に合わせて戦略を考えないといけない。

外資メーカー間の違いについて

外資系メーカーの違いとして欧州系か米系かということが真っ先に違いとしてあがる。米系はいわゆるアメリカ人(それも白人プロテスタント系が多いだろう)が経営権をもっているので決議がうまくはこびやすく、軍隊式のように上から指示がどんどんとんでくる。

欧州系はヨーロッパ内の様々な民族が経営メンバーにいるのでしっかり合議のうえ話がすすむボトムアップ形式と呼ばれることがある。

これに関しては会社にもよるし、ヨーロッパ系の企業も単一民族によって経営メンバーが占められていることもあるため一概に比較することはできない。

それよりも大きな違いとしては、グローバルの仕組みがどれだけ日本に及んでいるかが会社のカラーを決めるだろう。

マーケティングの仕組みがグローバル共通になっている企業は、どこの国にいってもマーケティングのやり方は同じなので世界各国でマーケターが働くことができる。

一方、営業の仕組みはローカルにゆだねているためITシステムの決定も各国にゆだねられているなど、メーカーによって変わってくる。

P&Gがもっともグローバル化の仕組みが各国に行き届いているといわれている。マーケティングの方法、人事の仕組み、営業の育て方、消費者インサイトの発掘方法、導入しているシステムの共通化、経費精算とあらゆる点でグローバル単一化が図られている。

例えばコカ・コーラは、営業や配架のための会社をしっかり日本でもっているため日本である程度の裁量がある。

どっちがよいかは一概にはいえない。世界で共通でないと余計なコストはかかるが小回りが利くといったことがある。

ネスレも比較的日本で独立した動きがとれるためグローバルでない部分は日系っぽさがかなり色濃くでている。これについては各社の社員に話を聞いて比較してほしい。

ITシステムなどはグローバル共通のものを導入する動きが各社出てきているので、これまで日本のみのシステムだったものがグローバル共通になり使いにくいシステムにいら立つ日本人を目にする機会も増えている。

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給料に関して

給料だが、外資系メーカーは日系メーカーにくらべると給料がよい。外資系投資銀行に比べるとはるかに悪く、戦略コンサルに比べると若干落ちる。 会社によって残業代が出るところと出ないところがあるので注意してほしい。

また多くの会社はマネージャーになると年俸制に移行する。年俸制になると労基対策も安心なのだろうか。

若手は残業代によって変動するので、言いづらい面もあるが1年目は400~600万円の幅に収まるだろう。4年目で700~900万円程度。それ以降はマネージャーに昇進すると基本的に1,000万円を超えてくる。 コンサルティングファームよりも少しずつ劣るというイメージをもっていただけるとよい。

実際のもらっている給料は先輩に聞いてみてほしい。メーカーでも外資系はかなり会社によって異なる。

P&Gやコカ・コーラといった企業群が比較的年収で上位に入る。 部長クラスになっても、コンサルほどは昇給しないので給料について期待するのであれば外資系メーカーにはこないほうがいいだろう。

昇給/昇進に関して

昇給に関しては、ポジションごとに変わる。アシスタントブランドマネージャー、ブランドマネージャー、ディレクターといった形で昇進していくにつれ昇給する。ポジションが同じでの昇給は基本ないので昇進するしかない。

一方でup or outの雰囲気はそこまで強くない。またクビが全くなく定年までつとめるまったり系企業もある。

マネージャーになるスピードで比較しよう

さて、どの外資系メーカーに就職/転職すべきかだが、マネージャーになるスピードで考えてほしい。P&G、ユニリーバといった企業は昇進が早いが、日本ロレアルやネスレは昇進がやや遅い傾向にある。

これは時期にもよるが会社の育成の方針や、年功序列をある程度大事にするかどうかによって変わってくる。 強い成長を求めている人は20代後半までにブランドマネージャーになれない企業は辞めたほうがいい。

上が詰まっていて昇進できないストレスは思いのほか強いので、考えたほうがよいだろう。一般的に米系のほうが昇進が早いといわれるがこれも会社による。まったりの米系もあるが、厳しい欧州系もある。

また、研究開発は離職率も低いので昇進が遅い点に注意してほしい。ファイナンス、営業、サプライチェー、HRなどはマーケティングよりであることを認識しておくとよい。研究開発に行く人は、修士は最低もっておくとよいだろう。博士を取っている人も少なくない。特に製薬業界は博士をもっていないとそもそも応募できない場合もある。消費財は製薬に比べると比較的学位の基準は緩い。

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外資系メーカーあるある

部署ごとのレポート、アジアでのレポート、日本国内でのレポートとグローバルへのレポートと報告がたくさんある。そのため、部署を減らそうという動きが進んでいる会社も存在する。あとは、横文字をずっと使うようになるので、日本企業の人から変な目で見られることもある。

ネクストキャリアでは何が待ち構えているのか

ネクストキャリアだが、同業をぐるぐる回ることが多い。外資系メーカーはわざわざ外資とつけて呼んでいることからわかるように特殊な環境でニーズもあり給料もそれなりにもらえるので、転職時には同じ業界にいくのが給料、ポジション的によくなってしまう。

若手であれば他業界に行くことも可能だ。最近は信興ベンチャーや、Facebook,twitter,Googleといった外資系インターネット企業に転職する人もいる。日系企業はカルチャーフィットの関係で若手のうちに行く人はほとんどいない。

窮屈に感じるからだろう。経営クラスのポジションで転職する人はいる。

学歴主義ではない世界

外資系メーカーのよさは学歴主義でないところだろう。外資系IT企業では学歴派閥がある会社もあるが、外資系メーカーは学歴の派閥がほとんどない。

様々な会社の幹部の学歴を調べるとわかるが決していい大学出身者といえない人もいる。

トップ大学でなくても実力であがれるのが外資系メーカーの良いところだと私は考える。新卒入社にあたってもある程度はフィルターがあるが、大手日系メーカーや外資系投資銀行に比べるとかなり緩い基準だ。

学歴で無理だと思っているような人にはそもそも入社することは無理かもしれないが....

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労働時間/ワークライフバランスは

ワークライフバランスはよくない。労働時間も長い。とにかく人数不足の状態が慢性的に続いているので、基本的に忙しい。

働き方改革を進めているが人間が足りていない状況では改善はなかなか厳しいというのが見立てだ。

一方、若いうちから裁量権が大きいのは間違いないので成長を志向する人には最適だ。多くの外資系メーカーは女性の働きやすさを押しているが、それはめちゃくちゃ働いて、しっかり役割を果たしたうえでの自由であることを認識しておいたほうがよい。

ですが、男女の関係なく多くの女性が活躍できる業界ですので、女性の活躍を志向している人には良い選択だ。

今後外資メーカーに就職すべきか

外資系メーカーに応募する人は多いが、専門職志向でハードワークもいとわない人にとってはおすすめしたい。

女性でキラキラを想像している人にとっては想像以上につらく途中でドロップアウトしてしまう人も発生する環境だ。また海外で働く機会はそれほど多くなく、世界中を飛び回るようなことはないので注意してほしい。

シンガポールで働く機会は少なくはないが、ニューヨーク、香港等に行くことはほぼほぼ聞かない。

外資系メーカーに転職するには

外資系メーカーに転職したい場合は、外資系メーカーの募集状況を把握し転職エージェントを活用するとよい。

外資系メーカーに強い転職エージェントは数としては多くはないので慎重に判断してほしい。

【BIZREACH(ビズリーチ)】リクナビNEXT等に登録して希望業界を書いてぜひスカウトを待ってみてほしい。

外資系メーカーが直接面談オファーをだすことが、ビズリーチで登録することをすすめている。

ちなみに下記記事は本記事にもご協力いただいた方にチョイスいただいた本だ。マーケターの方にはおすすめしている。