20代~30代のキャリアを考えるブログ

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若手を中心としたキャリア構築について思ったことをつらつら書いていきます。

「日系事業会社から外資コンサルへの転職は慎重に」現役外資戦略コンサルタントの声

多くの方が日系事業会社から戦略コンサルに転職を果たしています。実際に転職をして過酷な環境が待っていることは良く知られています。今回は新卒からコンサルタントとして、某有名コンサルティングファームにつとめ、採用担当もしている方に取材いたしました。

成果がでないとすぐクビになる戦略コンサルティングファーム

-簡単に自己紹介いただけますか?
大学院卒業後、某米系のコンサルティングファームに入社しました。コンサルタントとしてこれまで数多くのプロジェクトをして、現在は新卒、中途をはじめ採用活動に関わっています。よくも悪くもコンサルティング会社につかっています。
-ご勤務されている会社は新卒、中途もかなり狭き門ですよね。
そうですね。新卒、中途含めかなり限られた数字で、BIG4系に比べるとかなり少ないです。本当はもっと採用したいのですが、クライテリアを超える方がなかなか受からないというのが実情です。

-昨今の新卒採用を見ていて感じることはありますか?
対策をする人がかなり増えていますよね。選考なので対策をするのは当たり前なのですが、ケース面接をしていて、慶應経済の人たちは特に対策をしているなと感じます。

例えば東京大学大学院工学系研究科でものすごい頭がいいのはわかるんですが、ちょっとの対策をしていないばかりに、その人の良さが見えないというか。本当は対策しなくても頭のいい人は受かるのですが、思考の発散や収斂、論理的な深掘り、フレームワークや因数分解を駆使した思考など、ケース面接における考え方の思考訓練は一回くらいはざっと対策しておいた方がいいと思います。

理系院生の学生はそれを怠っているがために残念ながらインターンにすすめない場合が多いですね。一方、慶應経済の学生はきちんと対策をしており、もしかしたら地頭レベルでは理系院生がいいかもしれませんが、面接で単純比較したときに対策をした慶應経済の学生 の方が良く見えてしまいます。

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-それでは慶應の学生が多いのですか?
その後のインターンでは、理系院生が自力を見せるので、結果的に内定者は東大京大の学生7~8割、残りが早稲田慶應や旧帝大といった感じです。修士のみならず研究畑の博士の方も新卒で入ることも珍しくありません。

コンサルティング会社への転職は事業会社出身が多い

-コンサルは中途で入る方は事業会社とコンサル出身者だとどちらが多いのでしょうか?
今はほとんど事業会社ですね。コンサル出身者もいないわけではないですが、トップティアのファーム間での転職ってほぼないですし、アクセンチュア等から転職してくることも稀ですね。
コンサル出身者の方が勝手が分かっていて中途採用後すぐにパフォームしてくれる可能性は高いですが、やはり数が限られている以上は、事業会社出身をとらざるを得ません。

-中途採用において事業会社を採用して育てるイメージでしょうか?
そうですね。中途採用して、いくつかプロジェクトに入ってもらって慣れてもらう感じです。しかし新卒ではないので比較的早い段階で成果が求められます。

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-どのくらいの期間で成果が必要なのでしょうか?
3か月程度ですね。具体的には、上司から言われた仮説を検証するための調査設計・調査・整理やExcelを駆使したデータ分析などを行い、それらの過程と得られた示唆をパワーポイントに落とし込む作業です。新卒から入社している組にとっては当たり前のことを中途の人ができないことが多く、新卒からコンサルでマネージャーになった人からすると「なんでこの人できないの?」という形になります。

-成果がでないとクビに?
なりますね。どこのファームもそうですがやっぱり、中途には厳しくて成果がでなければすぐにクビです。3か月~1年の間に辞めていく人が結構多いですね。新卒は少なくとも1-2年は猶予があるので、新卒の段階で脱落する人はあまりいません。いるとしたら能力というより長時間労働に耐えられないという場合が多いです。

「エリート」転職組たちがあっという間に去りゆく現状

-長時間労働なのでしょうか?
プロジェクトによりますが、基本長いです。昨年はクリスマスもクリスマスイブも仕事になり彼女が激怒していましたね。平日も深夜まで及ぶことがあり、デューディリジェンスのときは、徹夜のときもありました。
グローバルチームときはコミュニケーションにも時間がかかり大変です。また海外オフィスでのプロジェクトのときも、ずっと仕事でした。海外はのんびりしていると聞いていましたがそんなことは全くなく世界中どこの国もハードワーキングだと思います。
-中途採用で事業会社出身はどのような会社から来ているのでしょうか?
様々です。大手IT企業、総合商社、大手広告代理店、インフラ系企業、さらにはベンチャー企業出身者もいます。また事業会社でなくても証券会社や官公庁出身者もいます。MBAを経ての方もいますし、そのまま事業会社からの転職もいて中途組は非常にダイバーシティに富んでいます。ですが、基本的には、MBA含め有名大学かつ、業界トップクラスの有名企業出身です。
-活躍しそうな方ばかりですがそれでも活躍するのが厳しいのでしょうか?
むしろ活躍できない方が多いですね。1年以内に多くが去っていきます。中途からコンサルのカルチャーやクライテリアに合わせるのはなかなか厳しいです。Excelバリバリの分析ができる人は事業会社では少ないですし、作業スピードも新卒1年目の方が中途10年目で入ってきた人より早いこともあり苦しむ人は数知れずです。

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-それでもみなさん入ってくるんですね。
いや、あまり実態をわかっていないというか。俺は大丈夫という気持ちでみなさん入ってきて、結局ついていけずに去ります。一つのプロジェクトをもたずに使えないということで去っていきます。第二新卒くらいなら新卒のように教えて進めますが社会人10年目の人に手取り足取り教えている余裕はないです。

5大商社や2大広告代理店の人は新卒で非常に人気ですが、コンサルに求められるスキルがやしなわれるわけではないので注意したほうがいいです。

コンサルが転職先としてふさわしいか考えよ

-中途でコンサルタントに入りたいと思う人はどうしたらよいでしょうか。
コンサルに行くと、家族もプライベートも睡眠時間も犠牲にして、雇用不安定、生涯年収が下手したら下がるかもしれないという超ハイリスクになるのは承知で、それでも尚そのリスクを取らないと目指せないキャリアがあって、尚且つそれを明確且つ具体的にイメージ出来ているなら良いと思います。
日系大手に居てなんとなくマンネリ化してきて、なんとなくスキルアップしたいな程度の意識だと、地獄を見る確率が高いです。

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コンサルに行く目的(コンサルの後のキャリアも含めて考えて。つまり先の先を見据えて)が大事です。
例えば、メーカーに居る人が、キャピタリストになりたいと思うとします。メーカーからいきなり投資ファンドにはなかなか行けないからコンサルを経由する必要がありますね(※MBAを取得し投資銀行を経てから投資ファンドという手もありますがここでは一旦割愛します)。

他にも比較的若くして経営ないし管理職ポジションに就きたいとします。とはいえ日系大手事業会社だと相当時間が掛かってしまう上、そのポジションに就けるかどうかも分からないので、ショートカットとしてコンサルを経由して中小・中堅のマネジメントポジションに就きたい(因みに伝統的な日系大手事業会社で若くして経営ポジションに就くのは社内慣習上相当稀で難しいです)。

だからリスクあるのは承知なのだけど、キャピタリストないしマネジメントポジションに就くにはそこを経由しないといけないからコンサルに行くというのはいい理由です。
こういう例の場合は、目的と手段が適格かつ具体的にイメージされているから、有意義な転職になる。
実際にそういう理由で転職してきている人はいてその方は奮闘して生き残っていました。

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総合商社からコンサル転職者を大分類

-総合商社出身の方の場合も上記のような理由ですか?
商社からコンサルに転職してくる人の気持ちはあまりわかりませんね。
コンサルに中途で入ることの意味って、
1.ポストコンサルとしてファンドに行く(投資側の人間になる)
2.ポストコンサルとして経営や管理職ポジションにつく(ベンチャー、中小~準大手)
3.起業(いきなり起業するほどの度胸がなくて、ちょっとした助走期間をつけたい)
4.パートナーを目指す(飽き性なので色々な業界・テーマにアドバイザーとして関わり続けたい、高い年収(年収2000万以上)がほしい)
という理由に大まか整理することができると思います。

商社の場合、1.はダイレクトでも今決して無理ではない(独立系にはなるが)ですし、社内の事業投資担当なら一応投資側の人間にもなれます。
また、2.は将来的にはなるが、投資先会社への出向でそれなりに叶えられるのではないでしょうか。また、3は商社で働いて起業したらいいのではと思います。

総合商社からコンサル行くのは
3.起業のための助走期間(センス付けとどの領域で起業するかのあたり付け)
もしくは、
4.パートナーを目指す、でない限り、コンサルに転職してくるのはリスクだと思ってしまいます。

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中には、総合商社で出世街道から外れ、このまま一平社員で終わってしまう(つまり1も2も脈なし)ぐらいなら、一念発起してコンサル行ってからどこかのマネジメントポストになってやる!という方もおられるかもしれないですが、商社でハイパフォーマーでなかった方がコンサルで数年に渡り生き残れる可能性は、適正という問題はあるものの、基本的にあまり高くないと考えた方が良いでしょう。

その他にもスキルアップしてる!とか、俺成長してる!とか「自分が進化してる実感」ほしさだけできたいのなら、それはそれでいいですが、でも半年1年でクビになったら、その成長実感って自己満足ですよね。


-短期間の在籍で辞めた人はその後どこに転職するのでしょうか?
良い方の例だったら、BIG4系のコンサルへの転職。また、外資系企業の出身であれば、出戻りもOKなので戻る人もいます。しかし、大手商社や広告代理店の人は日系企業の性質からか出戻りなどはなかなかできません。

そのため給与を維持しての転職は難しく、ひどい場合には以前の年収の半分で転職して、中堅の企業に入ることになります。
恐らく、転職をしなければよかったと後悔している方もいるでしょう。

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-非常に厳しい業界ですね。現在コンサル転職を検討している方にアドバイスはありますか。
適正の問題もあるので、どちらが幸せかはどちらも体験しないとわからないかもしれませんが今大手の事業会社に勤めていたのならばそれはとても幸せなことだと認識しておいたほうがいいです。

繰り返しになりますが、本当にやりたいことがコンサルなのか、自身のキャリアプラン上コンサルに行く必要性があるのかということをよくよく考えてください。

コンサルに中途入社しても、仮に1年以内で退社した場合は、その後に良いポジションでの転職ができるとは考えにくいでしょう(転職先はあるので拾ってはもらえます)。上述したように、生半可な気持ちでの転職では、下手すれば現状のキャリアを悪化させる可能性すらあり、まだ日系大手事業会社に居続けた方が自身にとっても家族にとっても幸せだったということになりかねません。

無論、自分の人生にとって最もインパクトのあるキャリア設計を深く考えられない人が企業の戦略をコンサルできないのは言うまでもないでしょう。

コンサル転職による華々しいアップサイドの部分のみでなく、ダウンサイドのリスクも鑑みて、ご自身のキャリアプランを深く深く考えた上で覚悟もってぜひ門を叩いて頂きたいと思います。

またコンサルといっても地味なコストカットのプロジェクトや、システム改善といったあまりコンサルっぽいと世間には思われていないところまでやっているのでそこにやりがいを見出せるかも大事な要素です。

-ありがとうございました。

取材後記

現役のトップファームコンサルタントから中途に対しての意見をいただいた。中途はとにかく厳しいという声が強かった。事業会社から転職する場合は本当に覚悟をもっていかないと大変なことになる。厳しい世界で生き残れば能力や経験面で箔がつくのは間違いないだろう。いずれにせよコンサルは入ってからが勝負の厳しい世界だ。

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