20代~30代のキャリアを考えるブログ

20代~30代のキャリアを考えるブログ

若手を中心としたキャリア構築について思ったことをつらつら書いていきます。

20代のエリートは何故キャリアに悩むのか

若手のキャリア構築に携わる人間として、日々たくさんの相談が来るのでブログで発信していくことにする。当方はキャリアの中でも高学歴、高職歴、若手の方と日々お会いさせていただいている。

 

実は当方も若手の部類だが自分と同年代の相談を聞いて自分自身も悩むことがある。これまで見たレジュメは何千枚、いや万はいっているようだ。

 

若手のキャリアの歩み方について、自戒の念を込めて記録として記していく。20代、特にエリート層がキャリアを悩む要因は複数ある。

 

1.キャリアの歩み方が転職前提になってきた

 

ひと昔前を振り返ってみよう。優秀な若手は興銀や、三菱銀行、東京銀行、三菱商事、通産省、NTT、東芝といった終身雇用を前提とした企業に入り、出世競争を勝ち抜き役員に上りつめる人間、それ以外は子会社や関連会社の役員として出向してビジネスパーソンとしての人生を追えていた。東大法学部を出て、日本興業銀行にはいったにもかかわらず予備校講師になった林修氏はただの異端児でしかなかった。(もっとも現代においても異端児として扱われることは間違いないだろう。)

 

だが、今はどうだろうか。超優秀層は起業をはじめた。同じくエリートは外務省や三菱東京UFJ銀行に行かず、ゴールドマンサックス証券や、マッキンゼーアンドカンパニー、P&G、近年ではDeNAをはじめとするメガベンチャー、さらにはスタートアップに新卒入社という流れができていた。彼、彼女らは頭脳もさることながらバイタリティも優れた人たちばかりだ。

 

上記の企業群は、終身雇用が前提とされておらず、管理職になるころには半分も辞めている。辞めざるを得ない環境であるのだ。体力的にきつい、上のポジションを外国オフィスと競わされる等等の理由がある。若者全体がそうなったかというとそうではなく、三菱商事の知人に聞くと3~4年目で辞める同期はほとんどいない。(180名ほどいるのでもちろん数名はいるが誤差の範囲だろう)

 

話を戻す。優秀層が転職前提の会社に多く流れるようになったことから終身雇用で働くことがなくなり、転職をせざる得ない環境になった。そのため、これまでの優秀層が経験しなかった転職マーケットにおける、仕事以外の悩みが出てくるようになった。

 

外資系を中心とする企業は、終身雇用のため老後の年金が設計されていないため現役時の給料が高く設定されている。そのため、転職時に年収維持で転職できる場所が少なくなってしまう。同業に行くという手があるが、外資=>日系でもない限りそのような問題は解決されない。転職をせざるを得ない環境ではこのような問題に必ずぶちあたってしまうため、若者たちはキャリアに悩み、人材会社の門戸を叩きはじめるわけである。

 

2.キャリアの選択肢が増えすぎた

少し触れたが、エリート層におけるキャリアの歩み方が多様化してきた。東京大学法学部の現役学生と話すと、官僚志望者が減っており、民間に流れる傾向が一層強まっている。民間の中でも外資系、大手企業、ベンチャーといった選択肢が大手メーカーや銀行だけでなくなったため選択肢が増えすぎた。

 

このような選択肢が過剰にあふれている状態を見ると、自分はなんでもできるのではないかと錯覚に陥ってしまい、20代後半、しまいには30代になってから全く未経験の分野にチャレンジしようとする人がでてくる。

もちろん新しい分野にチャレンジすることはいいのだが、自分の強みを生かしたキャリア構築をしないといくら元々頭がよくても、同じ分野だけやっていた人に勝てる可能性は低いに決まっているだろう。

 

特に新興産業を中心に若者のニーズが高まり、大企業に所属し、東京大学や慶應大学を出ていようものならすぐに「うちに来ないか」という甘い声はたくさんある。これにつられて転職して成功している人がいるのも事実、そしてたくさんの失敗事例があるのも事実である。選択肢が多すぎて何でもできそうで実はなんでもできないのが実情だろう。

 

ミドリムシを食べ物にしたり宇宙でビジネスをしたりと夢のようなことを成し遂げる企業が出てきたのも事実なので気持ちはわかる。

 

コンサルばっかりやっていた人が事業開発をできるかというと「できない」のが事実だろう。経営状態を見て、数字管理や進捗管理は事業開発で生きるだろうが、よいマーケットを見つけ実行レベルにまで落とし込みやりきるという点になるとコンサルタントは生かされなくなってしまう。

 

このようにキャリアの選択肢が多くなってしまったことで、選択肢を知る時間、そして選ぶ時間、そして選んでいる間に選択肢が流れてくる時間となっていくうちにあっという間に時間が過ぎていき35歳になってからやっぱり新しいチャレンジがしたいとなる方がいます。

 

f:id:sportsmania:20170510165735j:plain

3.キャリア相談できる人がいない

キャリア相談できる人がいない、これは致命的な現代における問題点である。元来キャリア相談は、飲みの席で部長にするものだったのだ。「俺はこのままこの営業所にいていいのか悩んでいます」「ずっと経理の仕事ですが、財務もしてみたいんです」

このような悩みを若手からうちあけられると部長は喜々として過去の経験を雄弁に語り、若者にアドバイスした気になり、人間関係が構築され相談した若者も願いがかなえられ出世をするというような構図になりました。

 

前提としてこれはキャリア相談=社内での出世であったために、社内の先輩方にしたらよかったわけです。では、現代のエリートはいかがでしょうか。転職前提の会社でも転職の相談は社内ではご法度です。一部の会社ではオープンに話しているところもありますが、ほとんどの会社ではアウトです。社外にでると考えた地点でその会社にとっては不要な人材、特に若手においてはそうなります。

 

そのような状況のため、私のような存在や、転職斡旋会社、キャリアカウンセラーに相談がいきます。転職斡旋会社の方たちがその相談にきちんとのってあげられるとよいのですが、そうはいかないわけです。

 

転職斡旋会社のビジネスモデルを説明すると、相談に来た求職者を、別の会社に転職させることで年収の一定数を転職斡旋外者がいただきます。

例えば年収1000万円で求職者を転職させると、手数料が30%の場合は斡旋会社に300万円はいります。この300万円は粗利を考えると非常に高いのはお判りでしょう。

 

そのため斡旋業者の中でも優秀な方たちは、年収1500万円以上になる幹部の採用や社長の採用といった社内でも重要なポジションのあっせん業務に従事します。若手を扱う人は一般体に優秀な人は配属されません。

 

若手であれば、業者側が業務に深い理解がいらない、若いとどこでもいけるので、どこか紹介したらなんとかなるという求職者からするとよくない構図が成り立ってしまっているので、若手の紹介は業者としても経験の浅い方が行きがちです。

 

しかし、外資系企業で5年間やった人は基本的に同じ職種でやっているため高い専門性がすでについています。外資系であればM&Aだけずっとやっている人、戦略立案ばかりやっている人、マーケティングばかりやっている人と、ローテーションがなく同じことをやっていたので20代後半で高い専門性のある方が人材会社にきます。

 

彼ら彼女らに、通常の若手を扱う転職エージェントが対応してしまうとそのレベルの低さに辟易してしまい、求職者はエージェントに強い不信をもつようになります。

 

若い専門性のある人を扱うエージェントを養成しようにも、単価が高いわけではない、人口がそこまで多くない、また、人材業界に優秀な人がこない等の理由でうまく機能していないのが事実です。

 

そのため友人ベース、先輩ベースで自分と似たキャリアの人を探し、相談にいたります。これが現在の正攻法ですが、先輩も業界を熟知しているわけではないので当然情報量が少なくなることはあります。 

今後の活動

キャリアに悩む方向けに、マーケットの現状や、どうやって行動したらいいかその一歩をお知らせしたいと思います。ポジショントークになってしまうことは多々あるので、他の方の意見をこちらで載せていきたいと思います。具体的な転職活動事例もこちらで発信していきますので、ぜひ読者登録していただけるとうれしいです。今後ともよろしくお願いします。